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感情と情緒

私は、自分自身を知るために、心理占星学とともにインナーチャイルドカードも使います。鑑定に来られた方にも必要な場合は使います。

私は感情的だし、主人にもよく「瞬間湯沸かし器」だと言われますし、喜怒哀楽はハッキリしている方だと思います。でも、それすなわち情緒が豊かなのかと言うと違うのです。
感受性の鋭い人は、表に感情を出さない人もたくさんいます。

占星学で言えば私は水(感情)の星座はパーソナルプラネットにはひとつもないし、蠍座にしかありませんので、感情面が発達しているとは言えません。

水の星座で言う感情というのは「情緒」のことで、傷つきやすさや感じやすさなどのことでしょう。
私は地の星が多いので、人の感情にはもちろんそれを「事実」として捉える力はあるし、そこに対して誠実に向き合うことはできます。乙女座が強化されているので物事の細部を捉えることも得意です。

でも・・・あるときインナーチャイルドカードを読み解いていく中で「自分の感情」に対してほとんど実は関心がないのだと言うことに気づき、ある種のショックを受けました。
感情的なのも、誠実なのも「人の事に対しての反応」であって、人の言動によって自分が反応しているということであり、その時自分がどんな気持ちだったのかということは案外わからないのです。

何か事が起きた場合、「その時あなたはどんな気持ちでしたか?」と問われたら、答えられないのです。

昔から結構醒めた一面があり、誰かが感動している場面をみると逆にしらけてしまい、スに戻るようなところがありました。
今でこそ、簡単に涙を流すし、感動しますが、私の感動は反応であり、情緒的なものではないのです。

要するに感情は反応ではあるけれど、情緒はもっと心の奥深いところから来る、無意識の反応なのでしょう。
レッスンでも私はいろんな側面から答えますが、それは、「わかりません」と言うのが悔しいのでとにかく何かしら答えるというような反応で、「なぜそう思うのか?」というように問われた時に答えに詰まるのです。

「無言」とか「間があく」ことをすごく恐れるので、とにかく間髪をおかずに喋るところがあります。
でも、「間」と言うことの中に実は真実があるのでしょう。
「好き」の反対語は「嫌い」ですが「愛」の反対語は「無関心」です。
私は好き嫌いを結構ハッキリ言いますが、無関心ということはあまりありません。
でも、実は自分の感情に対しては「無関心」なんだと思いました。
要するに自分を愛せない原因がそこにあるということに気づきました。

相手に「無視」「無反応」というような形で自分の言動に対して応えられた場合、すごく嫌な感情を持ちます。
「嫌いだ」と言われるのはまだ実は奥底に「好き」と言う隠れた感情があるからですが、「興味ない」「どうでもいい」と言われることはもはや、感情的に言うと「無」なので、存在そのものを否定されるよりもキツイ拒絶の反応です。

私は何かが起きた場合、自分で勝手に完結させてすぐ次の行動に移すところがあるため、その時に感じた自分自身の感情はまるでおきざられたままになっているということでした。なので、相手の奥底の感情に対しても気づかずに勝手に進んでいるようなところもあるわけです。

いやな感情があっても、それと向き合うのはエネルギーがいるので、それを忘れるがために他の行動をすることで紛らすことが実は多く、そうなると本当に傷ついたりいやだと感じている自分の感情はどんどん押し殺されることになります。
こういうことは、私だけに限らず、案外多いことだと思うのですが、自分が自分の感情に興味がないということを言われたのはものすごくある意味ショックでした。
地象サインに多すぎる私自身の最大の欠点を指摘されたような気がしました。

自分と向き合うと言う作業、簡単なようでいて案外最も難しいことなのです。
自分を知りたくて始めた占星学ですが、その「感情」の部分にはほとんど蓋をしてきたのだという事実がわかり、なんだか心の中に弾丸を撃ち込まれたような気分でした。

占いでも、悩んでいる人にとって「正論」など何の意味もないと言う場合があります。
やはり、人の「気持ち」(感情)に向きあうためには自分自身が感情に向きあうという作業をしなければいけないんだなと痛感しました。
どんなに深く勉強し、知識が豊富であっても、相手の心に響くのはそういう技術とかではありません。
その人の生の声というか、心から発する本当の情緒的な言葉こそが響くんだなぁと思いました。

ホントにまだまだ勉強(人生の)は続きます。

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