占星学の玉手箱

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Astrology

惑星の品位

Category:占星学・アラカルト

惑星の品位というのは、かなり侮れないなぁと思います。

いろんな人を見ていて、恋愛で、金星が蠍座や乙女座にある人はなかなか思い通りの恋愛ができないように感じますが、金星の品位が蠍座は放浪の位置(初めて行った場所のようになれない場所にいるようなもの)、乙女座は転落の位置(嫌いな人の家にいるようなもので早く帰りたいと思うようなもの)にあるため、もともと金星のよい意味が出ません。

金星の蠍座の人は、どうしても基本的に相手の愛情を心底信じることができない面があり、これでもか!と言うぐらいに相手の愛情を確認したくなるし、なかなか人を好きになりません。
同じく、乙女座の場合も、相手に求めるものが厳しく、相手の欠点を許せないという面があるためなかなかピンとくる人に出会えないという場合が多いように感じます。

放浪の位置にもうひとつ牡羊座の金星もありますが、こちらは反対にすぐに好きになってしまい、行動を抑えきれないところがあるため、フライングが多くなります。

その点、本来の位置である牡牛座、天秤座に金星のある人は比較的いい恋愛に巡り合えます。もちろんアスペクトにもよるのですが・・・。
ほかの星の絡みもあるので、金星だけで一概にいえませんが、高揚の位置の魚座の金星を持つ人も、恋愛面では「もてる」人が多いように思います。

あるお客様で、社会的に成功しているカッコいい女性がいますが、彼女は太陽が牡羊座で月が牡牛座ですから太陽も月も「高揚の座」と言って大好きな人の家にいるような状態でご機嫌がいいのです。
更には金星も魚座で高揚の座ですから美人ですしまあ、たいていの人が憧れてしまうような方です。
月が牡牛座の人は概してお母さんになった場合、非常にいいお母さんになるケースが多いなと感じます。この方は残念ながらお子さんはいらっしゃらないですが、その分お仕事で大成されていますのでお金には困らない生活が一生できるでしょう。

ただ、太陽の場合、水瓶座と天秤座は品位がよくないのですが、実際この二星座の人は爽やかな人が多いですし、決して印象も悪くないです。「品位」というのは別にその人自身の品性のことではなくあくまでも惑星にとって居心地がいいかどうかで、水瓶座や天秤座は太陽の自我をむき出しにはしないし、子供っぽさはあまりない星ですから、どちらかというとおすましだったりして、天真爛漫と言う感じではないからでしょう。「太陽!」と言う感じじゃないということです。
別のセレブのお客様でも、天秤座で金星が蠍座の方がいますので品位はどちらも良くないですが、とても幸せな結婚をされていて、仕事もされているし何ら問題がありません。星の居心地がよくない場合、確かにあまり自分から前に出るようなことはせず、この方の場合も、常にご主人をたてているので、美人なのに出しゃばらないし、一歩引いた態度を取られているから幸せなのだろうと思います。

私の主人は獅子座で月が蟹座ですので、どちらも「本来の座」にあり太陽らしさと月らしさが出るのでしょうけど、これは長所も出る代わりに、自分の家にいる状態ですから欠点もさらけ出すわけです。よく言えば素直、悪く言えば子供っぽい正確ではないかなと思います。

総合的に観て「高揚の座」にある場合がやはり好きな人の家にいるときのように多少いい人をしますので、最もその惑星の良い意味が出るように思います。

私など、品位の良い星は一つもありません。水星は放浪の座ですから言葉には気をつけないといけません。実際言葉を使う仕事ですし・・・。

もちろん、ホロスコープを生かすも殺すも本人の努力次第ということも言えないではありませんが、品位だけは変えることができないので、品位の悪い星を持っている場合は、かなりその星が主導権を握る出来事(金星なら恋愛、水星なら言葉)には注意を払い、自我を貫いてはいけないようなそんな気がしました。

Keyword:性格

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