占星学の玉手箱

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Astrology

ホロスコープの生かし方

Category:占星学・アラカルト

この仕事を長年してきて、いくつのホロスコープを作り、診断したかわからないのですが、時々「同じ生年月日」の人に出会います。

あと、有名人と同じ生年月日の人など・・・この場合、有名人のほうは出生時間がわからないことが多いので、ソーラーチャートでみることになりますが、やはり出生時間がはっきりしないと違いを明確に説明できないですね。

ただ、やはり同じ生年月日の人は、同じような運命体系は持っていて、先日もある女優さんと同じ生年月日の人がいるのですが、もちろん外見も仕事も全く違うし、その女優さんは離婚しましたが、彼女は結婚して幸せにしていた「はず」でした。
ところが、その後、やはり離婚されたと風のうわさで聞き、結果的に
「離婚しやすい運」を持っているという意味ではやはり同じなのです。
もちろん、「離婚する運」と決めつけるのではありません。「離婚しやすい」のはアスペクトで女性の場合、太陽や火星に対する凶角などや、7ハウス主星と天王星などの凶角などが主になりますが、いくつものパターンがあってそのいくつかは誰だってありますが、それがかなりのポイントである人はやはり「離婚しやすい運」にはなります。

でも、離婚しない人ももちろんいますし、一般的に言う「結婚運のいい」と言われる星の人だって離婚する場合があるのが人生で、占い通りになどなりません。

でも、なぜ占いがあるのかというと、ホロスコープで人生全部を決めるのではなく、離婚しやすい人でも、いい角度の星が絶対に一つや二つはあるし、品位の高い星もあります。
それらをどう使うかによって、「回避」することは可能なのです。

ですから、逆に言えば、ものすごく恵まれたホロスコープの人でも、何の努力もしないでいたらその星は生かされません。
あと、環境も問題になります。同じ生年月日の人でも、接する人まで同じということはまずありません。
双子であっても、接する友達などはすべてが同じではないし、進む道が違えばそこで出会う人も互いに変わってきますから、やはりそれらの生かし方で違う人生体系を歩みます。

要するに、ホロスコープは一つの指針ですから、いい星をいかに生かすか、ということが大事だと思います。

たとえば太陽と土星の凶角はあまり幸運なアスペクトではありませんが、「不幸」「不運」だと言ってしまえば言われた人は努力する気力もなくなり、夢も希望もなくなります。
「人より努力しなければならない困難な目に遭いやすいが、克服した時に、人よりも成功する」という意味なのです。
性格でも「ひがみっぽい」「陰気」と言ってしまうとやはり反感を買いますが、「真面目すぎ」「要領が悪い」と言えば別に不器用なだけで使い方でいくらでも変われます。

確かにすばらしい資質をホロスコープから感じ取れるものもありますが、そうでない場合でも、生かし方はいくらでもあります。
全く無理なことに対して努力をしても無駄ですが、可能性を見出すお手伝いが私の仕事です。

よく、「あなた自身の問題だから、あなたが決めること」という常套句がありますが、私はこれが実はあまり好きではありません。もちろん最終的には言うことですが、そして「その人が自分で気付くことが大事」というのもいまひとつ好きではありません。
占いの場合、気付けないから来るのに、「自分で気付け」と言われてもなんというか、砂漠に放置された状況になるでしょう。
確かに最終的にはその人が自分自身で解決策を見出していくことが大切ではありますが、じゃあ、気付きやすいように、答えを見つけやすいように「ヒント」をあげるのがやはり私の仕事かなぁ?と感じています。決して突き放さず、どんな悩みでもその人にとっては等身大の悩みだからやはり寄り添いつつ、その人が自分で「あ!」と腑に落ちるようにしてあげることができたらなぁと思います。

「ああしなさい、こうしなさい」と意見を言うのでもなく、ただ聞くだけで指示を与えないのでもなく、その中間的なことがしたいのですが、ずーっと課題になっています。

難しいですが、私も日々精進です。まだまだ発展途上ですが・・・。

Keyword:太陽土星家庭・子育て人間関係カルマアスペクト

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