占星学の玉手箱

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Astrology

互迎

Category:占星学・アラカルト

「互迎」とは、占星学用語で「ミューチャル・レセプション」とも呼ばれているもので、2つの惑星の守護星が交換しあっているような事を言いますが、これは2つの惑星が互いに引き合い、良い意味合いをもたらすと言われていますが、悪く言うと同時にお互いが「罪のなすりつけあい」をやってしまうので、どっちつかずのあいまいな事態を引き起こしやすくもなります。

2004年ぐらいから2011年ぐらいまで、トランジットの天王星が魚座にあり、海王星が水瓶座にありましたが、まさにこれが互迎で、世の中が混沌としていた気がします。

占い業界にもこの状況は反映されていて、いわゆる「ズバッと未来を予測する」系統の占いよりも、どこかゆるいというか、曖昧さの中に希望を見出そうとするような感じのあの、イギリスのジョナサンケイナー氏や没後後を引き継いでいるケイナー氏のサイトや、石井ゆかりさんのような、言葉の面白さが秀逸のサイトはおおはやりです。

天王星は占星学を意味し、海王星は霊感やタロットなどの偶然性による占いを意味します。
その2つがともに譲り合いの精神のようになっているので、どちらもそれなりに必要ではあっても時代が時代で、未来の希望を言ったところで「どうせそんなのありえない」と誰も信じなくなっています。

近頃の鑑定の依頼内容も、8割以上が「仕事」です。
「いつ彼氏ができますか?」「彼の気持ちは?」などという相談事が9割ぐらいだったのに、今やそんなことで悩んでいる余裕がないというか、そんなことは自分で解決できるわけで、未来がどうこうより、「今が楽しければいい」「少しでも今楽になれたらいい」のでしょう。

なので、ヒーリングやアロマのような「代替医療」がはやっています。
こういったものは瞬間的に癒しをくれますし、未来がどうと決めつけたりしません。

占いも様変わりしていて、言いきってしまうことの怖さがあります。
でも、占いである以上はある程度言いきってしまわないといけません。

私はずっと占いでも、カウンセリング的に「今どうしたらいいか」というようなことを重視しています。
その意味では時代のニーズに全く外れているのではないと思いますが、今の時代は本当にシビアだなと、痛感するような鑑定内容の多さに驚きます。

今は海王星は本来の位置である魚座に突入しますし、天王星も牡羊座にいるので割と役割分担がハッキリしていて、ファジィでいいものと、自己改革を促す部分とがあるように思います。

一見穏やかそうですが、それでいいのだろうかという不安も同時によぎるから、占いもその都度時代に即したやり方を模索する必要はあるのでしょう。

Keyword:水瓶座魚座天王星海王星トランジットアスペクト

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