占星学の玉手箱

  1. >
  2. >
  3. いいホロスコープ、悪いホロスコープ

前のページに戻る

Astrology

いいホロスコープ、悪いホロスコープ

Category:占星学・アラカルト

寝ていても浮かぶのがやはり占星学ネタで・・・完全に職業病ですね。(笑)

よく、ソフトアスペクトが多いと「いいホロスコープ」のように思われてしまい、ハードアスペクトが多いと「悪いホロスコープなのでは?」と気にする人がいます。

でも、ホロスコープはその人の人生の縮図のようなものなので、確かに人間でも美人とそうでない人などがいるように、見た目に「カッコいいホロスコープ」はありますが、「良い」「悪い」はありません。
(美人でも性格の悪い人がいるように、そうでなくてもステキな人もいます)

あと、アスペクトが少ないホロスコープもまた「よくない」と思われがちですが、人生に刺激が少ないという意味では、全ての人生を自分で作れるわけで、世の中の成功者とか偉人と言われている人のホロスコープが結構平凡なものだったり、グランドクロスやグランドトリンなどのコンフィギュレーションがほとんどないものだったりする場合が意外と多いのです。

要するに、その人が何にも努力をせず、ただ流れに任せて生きて行った場合、グランドクロスやT字クロスなどのある人は、障害にぶつかりやすいというだけで、人間が向上するためには逆にこの手のコンフィギュレーションやハードアスペクトは絶対に必要です。

アスペクトが多い方が確かに個性は強いし、目立ちます。でも、アスペクトというのは使わなければそれまでのことであり、たいていの人は気付かずに過ごすものです。

ただ、関わる人の運勢もありますので、いわゆる波乱運を持つ人は、自分自身の星にはさほど特徴がなくても、特徴的な星を持った人とばかり関わる場合があるかもしれません。
こればっかりは予測できるものではないだけに、人の運命って、やはり偶然性も絡むのかなと思います。

よく、双子の運勢とか、同じ生年月日の人の運勢は同じかと聞かれることもありますが、それはもちろん違います。ホロスコープでは4分で1度アセンダントなどのカスプは動きますので、双子でも数分の違いはあります。
そして双子は大概、共同生活をする学童期には違うクラスになりますから、関わる人間関係が違ってきますので、そこから既に運勢の違いは出てきます。
あと、よく私も書いていますが「反動形成」と呼ばれる反発が双子には起きやすいでしょう。
親も意識して違う色の服を着せたり、同じように育てないよう、個性を生かそうとします。

それでも、同じ道を目指したり、同じようなタイプの異性を好きになるなど、もともとの気質はやはり似ているようですが・・・。
アスペクトのない星同士は、トランジットやプログレスの星の影響をまともに受けますから、意外とハッキリとした運勢体系が出てくることもあります。
もともと持っている星は性格面の濃さを示すので、逆に濃すぎると社会性には問題を生じます。
あと、星の入っていないハウスはそのハウスの意味する所に関しての運はないのかともよく言われますが(2宮が空っぽだと金運がないのかとか、7宮が空だと結婚運がないとか)そんなことは皆無です。
前にも書いたように、ハウス内の星はハウスを間借りしている住人のようなものですから、大切なのはカスプの主星つまり「大家さん」ですから。
星が入っていてもアスペクトがなかったりすればあまり意味はないですし、派手な性格の人が運勢まで派手かといえばそうとも言えないようなものなのです。

たとえば、太陽と木星が吉角の人はおおらかで楽天的ですが、これらの星にアスペクトがない人が太陽にトランジットの木星が吉角になった時の方が意識できる「いいこと」があります。
もともと太陽と木星が吉角の人はトランジットでさらに吉角になっても、気付かない傾向があり、悪いことはないけれど特に変化がないと言うことも多いのです。

その意味では、アスペクトが多すぎても邪魔になってしまうので、自分にはホロスコープで特徴的なものがないという人も、全く気にする必要はないのです。

Keyword:トランジットプログレスアスペクト

占星学講座に参加してみませんか?