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Astrology

メディエーション(調停)

Category:占星学・アラカルト

調停というのは、オポジションを組む二つの惑星に対して、片方に対してトリンになり、もう片方に対してはセクステルになることで、オポジションの凶作用を弱めるという形のことです。

オポジションの多い人は人生においてやはりよくも悪くも「派手」なので、エネルギーが強いのですが、この「調停」を持つことで、調和がとれるため、結構好き勝手なことをしていてもダメージが少ない場合が多かったりするのです。

私自身はオポジションは少ないのですが、結構タイトな火星と木星のオポジションが6ハウスと12ハウスであります。健康面で非常に要注意のオポジションですが、MCとメディエーションになっています。
仕事柄、しんどいから休む…とは言えませんから、仕事をすることである意味自分を保っているという形になり、救われているのだというように読めます。

このパターンは、比較的多いのですが、いわゆる「略奪愛」のような形になるケースが芸能界では多いですし、芸能人は、オポジション主流の星を持っている人が多いのですが、みなさんは略奪愛と言われると誰を連想しますか?
ネットを見ても圧倒的に多いのが、布袋寅泰さんと今井美樹さん夫婦の名前が出てきます。
他には、結構古くで言えば沢田研二さんと田中裕子さん夫婦、故・夏目雅子さんのお兄さんと田中好子さん夫婦、元横浜の大魔神こと佐々木主浩さんと榎本加奈子さん夫婦、さらには市村正親さんと篠原涼子さん夫婦などが、形としては一応略奪愛の形式になっていますが
比較的その後もうまく行っている例でしょう。

一般的に言えば、道徳的に、もともと既婚者だった人と不倫関係にあった後、相手が離婚してその後結婚したというパターンが多いでしょう。

一方、記憶に新しいところでは、山路徹氏を巡っての、麻木久仁子さんと大桃美代子さんのパターンもまあ、麻木さんが略奪して一時期山路氏と結婚していたという形にはなります。
ただ、こちらは結局離婚しましたし、ドリカムの吉田美和さんも、事実婚だった末田健さんはその後亡くなったので、結果的には悲しい結末になりました。(美和さんはまた再婚しましたが)

もちろん、調停を持つ人がすべて略奪愛をするというのではないのですが、恋愛に対して比較的自由意志を持っているというアスペクトはやはり金星がらみもしくは海王星がらみのオポジションが考えられます。
特に、今井美樹さんはその後も結構幸せそうに見えます。
彼女の場合、水星と海王星がオポジションで、金星がメディエーションになります。声の美しさはやはり天下一品ですから、金星と水星のセクステルはその傾向を示しますし、金星と海王星のトリンは恋愛において恵まれた配置です。布袋さんとは月の位置も同じ射手座同士、布袋さんの月は非常にアスペクトがよいため、男性のホロスコープで月のアスペクトがいい場合は、結婚運に恵まれていますし女性にもてます。

篠原涼子さんは出生時間もわかるのですが、月と水星のオポジションに海王星がメディエーションになります。海王星は損なわれていないし、水星はMCと合ですから、女優としての地位は安泰でしょうし、太陽も10宮ですからかなり恵まれたホロスコープを持っています。

石橋貴明さんも出生時間がわかるのですが、月と金星のオポジションという恋愛面での非常に女性に対して奔放な配置に対してアセンダントが調停の形になっていますので、女性に対しての奔放さが無邪気さにしか思われないという恵まれたものになります。鈴木保奈美さんの星もまた、非常にトリンの多い星で、海王星とドラゴンヘッドのオポジションに月・木星という吉星での調停になるので家庭運は安泰なのです。

ところが、麻木久仁子さんの場合、メディエーションがありません。
なので、略奪愛などアンモラルなことをしてしまうと、不運な結末に陥りやすい配置だと言えます。
ドリカムの美和さんの場合も、メディエーションはあるのですが、金星と海王星のオポジションに対して調停をするのが一方向では土星だし、もう一方向では火星・天王星の合なので、すべて凶星です。要するに彼女はこれらの星で「ミスティック・レクタングル」というカリスマ性を示す長方形を形成するのですが、確かに仕事面ではカリスマ性はありますが、未亡人になってしまいました。
メディエーションはやはり吉星で形成したら比較的平和ですが、そうでないと何らかの犠牲を伴いやすいと言えます。
メディエーションがどの星で作られているか、出生時間が判る場合はどのハウスで作られているかを調べて観ると、意外なことがわかったりするので紹介してみました。

Keyword:金星海王星アスペクト

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