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Astrology

愛情と同情

Category:その他占い

愛情と同情とをはき違えてしまっている方が時々いらっしゃいます。

柔軟宮に星が多かったり、蠍座以外の水の星座に星が多かったりする人が多いのですが、嫌いではないけれど好きでもない・・・でも、相手が結構真剣に思ってくれているから「かわいそう」で断れないと言うケースがよくあります。

相手のことを「かわいそう」だとか「私がいなければこの人はダメになる」
とか思ってしまうこと自体が、相手に対して自分の方が上から目線になっていますし、つまり「愛情」ではなく「同情」からその人とつきあっていて、ご本人はそれが相手に対しての優しさだと思っているのですが、挙句の果てには次にもっといい人が出てきたらアッサリ振ってしまうのです。
相手をその気にさせた挙句に傷つけてしまうことになるので、初めからハッキリと断ってしまうのも「優しさ」だと思うのです。

逆に、相手が本気だからこそ自分がそこまで盛り上がれない場合に、中途半端に相手に期待させないうちに断ってあげるのも「優しさ」だと思うのです。

真面目な人というのは、確かにいい人ですから傷つけたくないタイプですが、同時に退屈でもあるため、結婚には向いている場合があるのですが、相談者さんが単に恋愛を楽しみたい、刺激がほしいと言う場合は、真面目なタイプの人には「むげにしたらかわいそうかな」という下手な同情心を出さず、親密にならないうちに断ってあげたほうがいいでしょう。
もちろん、徐々に好きになるケースもないことはないのですが、一般的に女性が結構活発で華やかなものを求めている場合は、たまに恋愛模様に疲れ果ててしまって、刺激のない安定感のある人を「いいな」と感じることもなきにしもあらずですが、本来好きなタイプはやはり刺激的なタイプですから、結果的には「同情」でつきあってしまっていることになります。
もちろん、結婚したいと思うのでしたら、真面目で誠実なタイプの人は適しています。
それでも、「同情」で結婚したら相手のメンツは立ちません。女性側には「結婚してあげた」という気持ちがどこかずっと出てくるため、高飛車になりますし、男性は男性で卑屈になりますから、頭が上がらないとか、嫌われたくないために言うままになるという場合があります。
要するに「同情」で繋がった男女の間には信頼がありませんから、同情している側は相手をなめているし、されている側は自分に自信がないため、相手に否定されたり批判されるとすぐに悪い方に物事を考えます。

反対に女性が真面目な性格の人の場合も、相手の男は明らかに同情でつきあっているというようなケースがあります。真面目な人は重たい性格の場合が多いので、男の側が、むげに断ったら後々恨まれたり、ストーカー観たいになったら困るから、適度に優しくしておいて、徐々にフェイドアウトしていこうとしているようなカードが出るケースがあります。でも、女性は相手の優しさだと信じてしまっている場合、「私には弱い部分を見せてくれるんです」と、彼の強かさを見抜けないし、真面目なのでワンパターンな接し方になって飽きられてしまうのです。

恋愛に慣れているタイプの人は、男性でも女性でも、同情と愛情の違いぐらいはわかるのですが、どちらかが恋愛に不器用なタイプだと、この違いが見抜けず、ドツボにはまってしまうことが結構あります。

「嫌われたくないから」と相手の言うままになってしまっているケースだと、多分相手には本当の意味で愛されないでしょう。
愛情というのは、その人のために苦言を呈することも辞さないことだからです。
母親が子供に対する愛情は、自信の裏付けがありますから、子供を叱ることもできます。
男女の恋愛でも同じで、本当に愛しあっている人は、根底に「信頼」があるため、苦言を呈したり意見の食い違いがあったとしても前向きに捉えられるのです。
でも、信頼関係がない場合だと、一旦ぶつかってしまうともはや「嫌われた」というように捉えるので、この場合もまた、相手が本当に愛情を示していても「同情されているだけかも」とネガティヴにとらえてしまうこともあります。

基本的に愛情は信頼に基づくものだと言えるでしょう。

自分の気持ちが愛情ではなく同情なんだと気付いた場合は、傷が浅いうちに正直に振ってあげるというのも相手のためだと思います。
反対に、同情されているのではないかと気づいたら、潔く身を引くのも、自分がみじめにならない方法でしょう。

こういう恋愛の機微を占うには、やはりタロットカードはとても重要です。
愛情というのは時に厳しいものですが、同情は所詮きれいごとで、同情している側は結局自分が傷つきたくないからそういった感情を持っているだけです。
こっぴどく振られた経験を持った人の方がある意味人間としての深みがあって、うまく行った時に愛情いっぱいに相手に接することができると思います。

常に自分が傷つかないように接している人は、本当に愛情を注ぐということが果たしてできるのかと、時々思うことがあります。私自身が結構この手のタイプだけに、人を占っていて気付くことがあったりします。
恋愛はきれいごとではないですよね・・・。

Keyword:恋愛・結婚人間関係タロット

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