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Astrology

タロットの有効期間

Category:その他占い

タロットカードの有効期間というのは、大概さほど長期間ではありませんが、これまた個人差があります。
物事の変化のサイクルの早い人は、「近未来」と言ってもその日の数時間後だったりする場合もありますし、遅い人では一カ月後ぐらいの人もいます。

ただ、最終予想はまあ、遅くても3ヶ月ないし半年以内には起こりうる出来事を示すと思います。

それでも、この、「未来」と言うのが曲者で、人は1年後ぐらいを知りたい事が多いので、占星学ではそれは容易に観れますが、より具体的にというとタロットが登場します。でも、1年後というのは、正直、それまでの期間に人は同じことをしないし、その人だけでなくその人を取り巻く周囲の状況等も変化するので、そうなってくると周囲の人の運勢もすべて観ていかなければならなくなってもはや収拾がつきません。
双子の運勢などが大きく違う場合などがあるように、出逢う周囲の人間関係が双子であっても全く違うから、運勢が変わるのです。

ですから、「近未来」と言うのは比較的現在の状況の結果のような感じになるため、大事ですが、ケルト十字法で言うところの、右側の4枚のカードは、その人の努力によって変えられる運命です。
もし、何もしなかったらこうなるよということをカードが言っているのであって、もし、悪いカードが出ていても、努力すれば変えられるわけです。
もちろん、最終予想は大切なので、そこが悪いカードだったら、注意しなければならないのは当然なのですが、そこが良いカードだったとしても、「ラッキー」と単にぬかよろこびして何の努力もしなかったら、そのカードは単なるカードで終わります。運気は確かにいいけれど、だからと言って棚ぼた式に幸運が降って湧いてくるなどということは絶対にありません。

占いというのはとかく最後に良いカードが出るともちろん嬉しいですが、努力を怠る人間に対する警告の意味もあると思ってほしいのです。逆に悪いカードが出ても、その人に努力するという宿題を与えてくれているのだと思えば怖くないのです。
占星学で言うところの、木星がある星座や調和座になっている星座の人は、ついつい「いいことがあるんだ」と安穏と過ごしてしまうから、「なあんだ」という結果になる場合があるし、土星に阻まれた星座の人はそれを「嫌だなぁ」と思って単に暗く落ち込むか、「だったら努力する」とはねかえすかで結果は変わるのです。

タロットは一番のニーズがやはり「相手の気持ち」を知りたいからなのですが、これも、占いの依頼者が「いいカードが出ますように」などと思いながらコントロールしようとすると、結果に邪念が入るため、正しく出ません。
「無の気持ちで」とよく言うのですが、なかなか難しいので、あえて関係のない話をしながら、カードを繰る事が多いのです。
あと、自分がどうしたいのかということが明確になっていない場合、単に相手の気持ちばかりを知りたがる人もいますが、こういうケースでも正しくカードは導いてくれません。

単に「何を占おうかしら~」などと言う気持ちでは、カードは反応しませんし、小アルカナばかりの焦点ぼけみたいなカードの羅列になりますから、せっかくの占いなのに、時間もお金も無駄になります。

あと、前回はいいカードが出ていても同じことをまた後日占ったら、全く違うカードになる場合があります。
これは、いいカードは確かに出ていたのですが、やはり状況の変化や、手段を間違えた結果変わるということは大いにあり得ます。

最近、単に恋愛だけではなく、事業運などを占う事が多いため、結構ハードですしこういうケースは関わる人間の数が多方面にまたがるためか、ものすごく変化します。
依頼者の求めているテーマをきちんとこちらが踏まえておかないと、混乱を招いてしまうなぁと少し感じる事もあり、カードに質問する場合、やはり質問者の気持ちは確かに反映されても、たとえば
「彼氏ができるか」とか「いい人と巡り合えるか」などという、非常に「当てモノ」のような感じに近い質問は、質問者がそのことに対していかに対処するかでかなり変わってくるものだと感じます。

「どうすればいいか」と言うことに対しても、単にカードにそれを委ねても何も出ません。依頼者がこうしたいというある程度のビジョンがあり、それに対してどうすればいいかということにやっと答えをくれるのです。

要するに、依頼者のほうも、ある程度の明確なビジョンがあるほど、結果は明確に出るのがタロットなんだと思います。

たかが占い、されど占いなんだと思うことが最近多いです。

Keyword:タロット

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