占星学の玉手箱

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Astrology

ハウス内の天体

Category:占星学・応用知識

ハウス内の天体に、ついつい人はとらわれがちなので、ハウスに惑星がないと
「その宮に関することは運がないのか」と特に2宮や7宮に惑星がひとつもないと
「金運がないのか」
「結婚運がない!?」
と嘆く方がいらっしゃいます。

いえいえ・・・違うのです。
占星学では、ホロスコープを一つのマンションと捉えると、12宮が12の部屋ということになります。
12の宮にはそれぞれ部屋のオーナーさんがいて、それが、宮のカスプの主星さんです。
そして、宮の中に入っている惑星は、さしずめその部屋を借りている人だと考えてください。
ただ、ホロスコープ内の惑星は引っ越しはしませんから、一生その宮にいるのですが、借りている人とオーナーでは、やはり権限はオーナーにあります。
ですから、惑星が入っていない宮は、単に空き室だというだけで、オーナーさんは必ずいるのですから、そのオーナーさんの運気をアスペクトで観ていけばいいのです。

逆に、一つの宮に3個以上の惑星が入っている場合は、その宮はちょっと窮屈で自由が効かないので惑星同士が摩擦を起こしたりもするので賑やかと言えばそうですが、ホッとできるかというとそうでもありません。
これが「マジョリティ」もしくは「オーバーロード」の状態で、その宮に対するこだわりがその人は多いということであって、それ自体が良いとか悪いと言う意味はないのです。

ですから、惑星がない場合、逆に、その宮をトランジットの惑星が通る時はモロに影響を受けます。
トランジットの金星や木星が通る時は純粋によい意味が出やすいのです。
でも、もともと惑星が宮に入っている場合で、特に上記のようにマジョリティだったら、それらの惑星がもし、マレフィックだったら、せっかくベネフィックの金星等が通っても、吉の意味合いは半減します。
逆にトランジット金星がもともとの宮にある土星とコンジャンクションになったら、土星の意味合いのほうが強まってしまうため、楽しい事や恋愛などの運気は土星でブレーキがかかってしまうため、より一層努力をしなければいけなくなります。

もちろん、惑星のない宮をトランジットの天王星や土星や火星などが通過したら、そのまま影響は受けますから、あまり良くない影響はありますが、その分ハッキリとよい・悪いがわかりやすいため、シンプルに人生を送れるのがその宮に関する事だと言えます。

私自身は3、4、7、10宮には惑星はありません。だから、晩年はちょっと怖いです。
多分死ぬまで4宮にまでトランジットの冥王星が来ることはありませんが、大きな惑星だと、トランジットの海王星は来る可能性があります。4宮カスプ主星が海王星ですので、それがそのまま4宮を通過する晩年、結構さまよいそうな感じで結構恐ろしいです。人に迷惑をかけて「ぼける」のではないかという不安が・・・。

4宮に何らかの惑星があれば逆にそれが凶星であっても、一種のアクセントになるのですが、何もないので、そのまま海王星の意味合いが・・・。しかも、海王星が牡羊座になる時、私の太陽とはスクエアですからハードです。
このように、惑星のない宮は、元々の運がないのではなく、その宮をどの惑星が通るかで、その通った惑星の意味を直接受けるという感じで捉えてください。

一方、私は1宮が3惑星入っていてマジョリティになっていますから、現在、太陽の近くをずーっと冥王星が通っていますが、1宮に何もなくて冥王星がただ通過する場合だと、なんとなく重苦しいとか、体調がすぐれないままだというような感じになるのですが、私の場合、太陽に土星がもともとコンジャンクションになっているところにトランジット冥王星が載っていますから、自分自身のコンプレックスとか、弱い部分を直撃してきますので、そういう弱さと否が応でも向き合わなければならないという「試練」になってしまいます。
要するに、惑星がない時よりも、複雑な意味合いが出てくるのです。
体調も芳しくない中で弱さと向き合わなければならないという非常にハードな時期です。

さらに、空っぽの4宮にトランジット天王星がありますから、家庭環境、家族の問題に対しては常にハプニングがいつ何時どんな形で起きるのかわからないような時期でもあります。この場合、吉凶混合なので、いいほうのハプニングだったらいいのですが・・・。
こういうケースでも、もともと4宮にもし金星がある人だったら、トランジット天王星が通ればよいハプニングだと言えます。

2宮に惑星がない人は、2宮をトランジット金星や木星が通る時期は金運上昇期ですから、金星の場合はおしゃれ用品を買うとかあもいいですし、木星の場合なら結構大物買いをしてもいいでしょう。ただし、貯蓄には不向きな時期です。
さらに、2宮のカスプ主星がもし金星や木星で、良いアスペクトが多ければ金運はいいのですから、全然悲観しなくてもいいのです。
むしろ、私みたいに金星が2宮にあっても、2宮カスプ主星は1宮土星ですので、贅沢傾向がもともとあっても、金運そのものは土星で努力しても実入りの少ない運です。
空っぽでも、主星がもし凶星でも、その惑星とよいアスペクトを取る惑星があれば、その惑星のある宮やその星座の意味することに金運上昇のヒントがあるのです。

そのように、惑星のあるなしに関わらず、宮の意味はカスプ主星が大事だということなのです。

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