占星学の玉手箱

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Astrology

弱さについて

Category:占星学・12星座シリーズ

以前「強さ」については書いた事があったかと思うのですが(自分で何を書いたのか近頃忘れてしまっているので同じことを何度か書いているかもですが)
案外自分の「弱さ」というものは、認めたくないからか目をそらしてしまう場合が多いのです。
自分で「これが弱さだ」とハッキリと自覚できている人はなかなかいないもので、よく、鑑定に来るお客さんでも、「あなたは自分で強いと思って頑張っているけれど、本当はそんなに強くないから、無理しなくていいんだよ」
と言うと、かなり目からウロコだったと思い、「実は弱かったんだ・・・」とショックを受けるというよりむしろ楽になる方が多いのです。

私自身、「強い」と結構言われますが、あまりそう言われるのは好きではありません。
じゃあ、「弱い」と言われたいのかと言えばもちろんそうではないのですが、強い=一人で生きていけるみたいなイメージがありますから、私は孤独は大嫌いですし、その意味では実に弱い人間だと思いますから、単に芯が強いという意味で言われてしまうところが多いでしょう。

だいたい、強いとか弱いとかって、何を基準に言っているのか・・・というのもあります。
ハッキリ、断定口調でモノを言う人は「強い」印象を与えますが、割と私が観ている限り、虚勢を張っていたり、強がっていたり、自分の弱さをカムフラージュするためにハキハキを喋っている人が多いのです。
相手に何か言われる前に自分が喋ることでバリアを張っているような人もいます。

本当に強いなと思う人は、普段あまりしゃべらず、穏やかで「泰然自若」みたいな人です。まずは手振り身振りなどはあまりしないし、落ち着いています。
こういう人は、喋り方は比較的ゆっくりです。そして、感情的ではありません。
冷静に感情を出せるというか、いざという時にはキチンと理路整然とモノが言えるけれど、小さなことでは動じないと言う感じの人なので、一見するとおとなしいイメージの人が多いのです。
こういう人は、あまり人に相談もしませんので、占いに来られても、自分で結論はある程度出していてその確認に来られるという、最も正しい占いの利用法を知っている方なのです。

一般的に「弱い」と言うと魚座とかの柔軟宮がそのイメージになります。でも、魚座は決して弱くありません。柔らかいのは確かですが、柳の強さがあるため、決して折れません。流されているようで、流れにちゃんと沿っているだけなのです。ウエットで比較的よく泣く人が多いせいか、弱い印象を(良い意味で「護ってあげたいな」と感じる人が多い)持たれますが、実際、魚座の松田聖子さんは中身はかなり男性ですから、弱いどころか、タフな人です。
確かに柔軟宮は「意志は弱い」傾向が強く、物事に対して「こだわり」が少ないせいで、方向転換をすぐにしてしまうし、いろんなことに手を出しては中途半端になってそれでも悩んでいないというか、持続力には乏しいですが、そんな自分を楽しめる力を持っています。
そういう意味では案外行動することで自分を保つ活動宮が、脆いのです。
気は強いし、割と自分の意見をハッキリ言う自我を持っていますから、強そうにみられますが、実は上記のように、芯の部分のもろさを見せたくない勝気さから、土壇場まで頑張ってしまうだけなのです。
どうしようもなくなった時に最もパニックになってしまう場合が多く、「冷静沈着」とはほど遠くなる場合があります。普段が元気だけに、落差の激しさを露呈するケースも多く、活動宮の方が鑑定に来られる場合はもう、結構煮詰まっていてパニック状態の場合があるため、そのような時はカードがタワーとか死神とかしか出ませんから、まずは話を聞いて落ち着いてもらうことが大事だったりします。一般的に活動宮は「何もすることがない」という状況つまり「暇」に弱いため、「何もしなくていいよ」と言われてしまうと無力感に陥ってしまいます。

そういう意味ではやはり不動宮は「弱さ」というものとは一番遠いかもしれませんが、とことん煮詰まった時には、行動することで発散しませんので、流れが止まってしまいます。自分の弱さを一番認めたくないというか、それを認めてしまったら終わると言う感じで捉えて生きている人も多いので、弱さを指摘されると不機嫌になります。意志が強く、一人でも頑張れるパワーは一番強いのですが、頑張っても頑張ってもうまくいかないとき、「まあいいか」と思えない所に最も「弱さ」が隠れています。要するに「変化」に対する対応力が弱いので、「意地」になってしまうところがあり、余計に自分を追い込んでしまう場合があります。

これはもちろん、人によっては月のアスペクトのほうが多い人は、月星座のほうが顕著に出ます。
私自身は、山羊座の言動が割とキツイせいで、(嘘とか当たり障りのないことを言うのが嫌いなため)強くみられますが、月が乙女座で月のアスペクトのほうが顕著なため、迷いやすいし、ネガティヴ癖があるし、心配症だしで結構弱虫です。
弱さというか、「弁慶の泣き所」のようなものを12星座シリーズでまた、独断と偏見に満ちたものですが、書いてみたいと思います。

牡羊座・・・自分自身にベクトルが向いていますので、方向性を見失ってしまうと途端に弱くなる場合があります。自分が何者なのかわからなくなってしまったりするとわけのわからない恐怖感に襲われる場合が。

牡牛座・・・外部の変化に自己を順応させることがあまり得意ではないので、変化を余儀なくされてしまい、自分のペースを崩されてしまうと結構弱さを見せてしまう場合があり、そんな自分を嫌だと感じてしまうかも。

双子座・・・エネルギーが強くないタイプなので、必死な状況を与えられたりとにかく楽しめる題材がなくなってしまうと無気力・無関心に陥ってしまう。同じことの反復作業など、変化のない環境にずっといるのも苦手です。

蟹座・・・感情のコントロールができなくなると案外ハチャメチャになってしまいます。自分のテリトリーや居場所がない場合も所在ない感じでおどおどする場合が。初対面とか初めてのシチュエーションには弱いでしょう。

獅子座・・・自分で自分を強いと思っていて、人前で弱みを見せられない所が最も弱みです。人にヘルプを求める事を潔としない傾向があるため、自分の弱さを知るとものすごく小心になってしまうことが一番いやかも。

乙女座・・・弱い弱いも強さのうちという星座で、弱そうに見えるけれど実は防御のために弱さを見せているだけだったりします。健康オタクが多い星なので、健康面を害した場合は非常にナーバスになってしまいます。

天秤座・・・他人にベクトルが向いているため、人目を気にします。世間体とか皆の評判を気にするため、誰かに嫌われたり否定された時に自分に自信を失ったりします。土壇場で案外決断できない弱さもあります。

蠍座・・・芯は多分12星座中一番強い星なのですが、この星の信念は「愛し、愛されること」なので、愛する対象がなくなってしまったり、人を好きになれなくなった蠍座はまるで魂を抜かれたように弱くなります。

射手座・・・冒険心と好奇心で生きていますから、束縛とか、「~べき」のように物事や人に縛られて不自由さを感じると閉塞感から逃避的傾向を示し、何かしらに依存してしまう弱さを露呈してしまう場合があります。

山羊座・・・社会性が強いので、社会において自分が必要とされるポジションがないと目標がなくなり、生きている意味を失います。ただ存在しているだけなどという不確かなポジションは耐えがたい屈辱になります。

水瓶座・・・自分では孤独でも平気だと思っているようなタイプですが、実は友好的で人の中にいるから自由に振る舞えるだけです。自分の弱さに無頓着なので、自分の価値観と全く違うモノの前では無力だったり。

魚座・・・弱そうに見えるので得をしますが、実は多面性があるし順応性があるため、TPOに応じて臨機応変な対応ができます。ただ、感情的なので、喪失感にも弱く、人が争っていたりすると不安になったりします。

Keyword:魚座性格3区分

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