占星学の玉手箱

  1. >
  2. >
  3. 惑星の品位は大切

前のページに戻る

Astrology

惑星の品位は大切

Category:占星学・アラカルト

品位のことは以前書いたと思うのですが、この前観た方が、なんと、惑星10個のうち5個、つまり半分が品位的にあまりよくない(惑星のよい意味が発揮できない)星座にあったため、いいものを持っているのに伝わらないというもどかしさを感じる星だったのです。

誰しもまあ、1~2個ぐらいは品位の悪い惑星はあると思います。私など、水星も火星も天王星も「放浪の座」という居心地のよくない星座にありますので、知性を生かすのに結構苦労するというか、自分の持っている才能をなかなか開花できない面があります。本来の座にも、高揚の座にも残念ながら惑星がないため、私もその意味では結構人生、後手に回ることが多いのは多分この品位によるものが結構あるんだろうと思います。
まあ、水星と天王星はトリンですからまだ、占星学の知識を用いて仕事をしているわけですが、これが品位がよかったらもっと大成していたのかなぁと思ったりもします。

火星はもう、グラントトリンの一角でもあるのですが、グランドクロスの一角でもあるし、おまけに私のホロスコープのシングルトンになっていて、非常に強い影響力を持っています。ですから、私のエネルギーはどうも、ネガティヴな方に働きやすいし、どうでもいいことに費やす時間が多くなり、火星を男性とすれば選ぶ男性に問題があるのかもしれません。(苦笑)今更・・・というところですが。

今日観た方の場合、ライツがともに「転落の座」で、これはもう、嫌な人の家にいるような状態ですから、惑星にとっては窮屈極まりないわけで、ライツがともにそうなので(天秤座・月蠍座)天秤座のよさである協調性や公平さや、蠍座のよさである探究心や粘り強さが発揮できません。みんなと仲良くしたいと思ってもなぜか浮いてしまったり、頑張っても集中力が途切れたりしやすく、どちらかというと、みんながあまりつきあいたがらないようなタイプの人と付き合ったり仲良くなったりするタイプになってしまいます。
もちろん、品位だけで全てを観ませんから、どのハウスにライツがあるかとか、アスペクトによって個人差は出てくるのですが、この人は、金星も火星も転落と放浪だし、土星も放浪の座です。なので、人間関係に難あり、というのはどうしてもつきまとう課題になってしまいます。

パーソナルプラネットの品位が良くないとどうしても惑星の良い面が生かせないため、アスペクトで生かすことになるでしょう。少数派でもいいから、この人を理解してくれる人を見つけて、その中で密接な人間関係を作り上げることで、孤独から救われます。

かと言って、本来の座に星が多すぎる場合も、自分の家にいるような感じになるので、自我を出し放題になり、公的な場面でも自宅にいるのと同じように振る舞いがちなので、傲慢に見えたりワガママにみられます。本人は楽かもしれませんが・・・。
いろんな人を観ていて、「高揚の座」の惑星が多い人は最もいい状態で星を生かせる気がします。牡羊座で月が牡牛座、金星が魚座、火星が山羊座というような人はもう、感じのいいキャラで、誰からも愛され、しかも粘り強さや芯の強さも併せ持つので、バランスのとれた人格を形成します。
もちろんそれぞれのアスペクトも加味しますから、それによっては個人差は出ますが、概ね幸運な星を持っていると言えるでしょう。
牡羊座・月牡牛座でパッと浮かんだ綾瀬はるかさんは今や引っ張りだこの人気ですが、確かにラッキーガールだと思います。正直、演技がものすごく上手とは言えないのですが、キャラで得をしているし、作品に恵まれています。ところが、彼女、金星は牡羊座で火星が牡牛座でともに放浪の座にあるのです。
性格は素直でしょうけど、案外男運というか、選ぶ男性に難あり、というタイプなのかもしれません。
多分大抵の男性には好かれる性格を持ちながらも、案外頑固で、恋愛においては自分が好きになった人じゃなきゃいやだと思ってしまうのか、オファーのある男性をあっけなく振って、「あんな男、やめとき」と周りに言われるような男性とつきあったりするのでしょうか?

まあ、このタイプの女性は、恋愛運はあまりよくないですが、結婚運はいいので、将来は安泰なのですが。

品位は案外観てみると納得できることが多いのです。

Keyword:性格人間関係

占星学講座に参加してみませんか?