占星学の玉手箱

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Astrology

11ハウスの別の観方

Category:占星学・アラカルト

11宮といえば、大抵が「友人運」とか「グループ運」さらにはまあ、「願望」などを見る事が多いのですが、以前ここでも「幸せになるために」というようなことを書いたかと思います。

願望の宮なので、やはり希望とかを示す部屋で、水瓶座のナチュラルハウスでもあるため、希望とか友情というキーワードが出てきます。
それを言いかえれば、人は友達といればやはり幸せですし、自分が所属するグループ内が心地よければ幸せです。なので、幸せになるには11宮を充実させるということはやはり大事でしょう。

で、心理的に言うとこれは、対極性(ポウラリティと言って、反対側の宮を必ず照らし合わせる)でいうと、5宮が「愛すること」を見るなら、11宮は「愛されること」を見るということになります。
愛されることは人にとってやはり幸せです。

友達で、「愛される」ことにしか意義を持たないと言い切る人がいて、確かに愛されるのですが(家族や男性に)
逆に「愛する」ことは積極的にしようとしないし、する必要がないという考え方の人がいます。
優しい人ですし、分け隔てなく人に接することのできる人ですが、事恋愛においては「愛される」ことにのみ関心があるのでなぜだろうと思って、11宮に何かあるのだろうかと思ってみると・・・
11宮に太陽と火星という、女性にとっては「夫」「恋人」を示す表示体がしっかりありました。
彼女がやたらと「愛される」ことに執着するのはそのためかと納得しました。

ですから、11宮にライツなどのある人はやはり、もともと愛される資質は持っている人が多いので、やはり人に好かれますから友人も当然多くなります。独特の華やかさを持った人が多いのも特徴です。
その分、愛されると言うことにはどん欲で、自分からは働きかける事が少ない面が出てきます。
別の友人でやはり11宮に太陽のある人がいますが、彼女も男性に対しては割と冷たいところがあり、美人なので愛されはするのですが、それが嬉しいというのでもなく、愛する対象は自分の子供だけなのです。
5宮が子供運を示す宮でもあるように、「愛する」という対象は恋人であったり、子供であったりするのでしょうが、11宮が強化されている人は、愛する対象は子供という自分の分身になるケースが多いようです。

私の11宮には海王星しかなく、小三角がありますが、やはり海王星というのは焦点ぼけの惑星なので、愛されていてもあまりそれを感じないというか、鈍いかもしれません。上記の女性などは異性に愛されるための努力をするし、異性の目が自分に注がれていることを意識しながら行動しているような面がありますが、私などは面と向かって「好き」とでも言われない限りは判らないと言うような面もあります。
ただ、カスプ主星は金星で、グランドトリンの一角ですから、愛されているんだろうな・・・と今更ながら、本当は恵まれた11宮を持っていることに気づくことが多々あります。

ドラマ「恋愛できない女たち」というのをかつてやっていて、3人の恋愛に不器用な女性の恋愛模様を実にうまく描いていて月9の秀作だったと思いますが(平成版「東京ラブストーリー」のような)この女性たちはまあ、11宮にライツはないでしょう。
11宮に土星などがあると愛されることに対しての自信が乏しいでしょうし、木星ならまあいいですが、愛されていてもこの場合は膨張しすぎて当たり前になって気づかなかったり逆に博愛主義になりすぎて誰が一番好きなのかわからないような優柔不断さを露呈するケースがあると思います。
金星があれば、愛される喜びをストレートに味わえますがこれもアスペクト如何では、好きでもないような相手に愛されて困る場合も出てきます。
天王星や冥王星などがあれば、一風変わった愛され方をする場合があるかもしれません。(共依存だとか、ストーカーに遭うとか)ありきたりの愛され方では嬉しくないと言う場合もあるかもですね。

そのように、11宮を見て行くと、案外恋愛観の真髄がわかったりするものです。

人は「承認欲求」が強いですし、やはり「愛されている」という自覚を持っていると、自信になります。

その人にあった愛され方というのがやはりあるとは思いますし、上手に使って恋愛をすると、いい恋愛に繋がると思います。

Keyword:5ハウス11ハウス 金星太陽土星恋愛・結婚

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