八方美人と浮気心

というのは、似ているようでそうでもないと思います。

八方美人と星座的に言われるのは天秤座なのですが、これは多分「両天秤」と言う言葉があるのと、天秤座がバランスの星なので、バランスというのは２つのもので取るためと思います。
あと、社交性がある星と言われているのも影響しているかもしれませんが、天秤座の中には一途で不器用な人もかなりいます。蠍座に金星がある人などに多いのですが、一概には言えませんね。ただ、この星は相手に嫌われたくないという意識が働きますので、その意味ではあえて八方美人的な振る舞いをすることもあります。

浮気心というのは双子座が良く言われます。これまた、「双子」なる複体星座なので目移りしやすいとか、気が多いということから、好奇心が浮気心にも取られるからだろうと思います。
でも、金星が牡牛座にある人などは、双子座であってもかなり一人の人をヘビーに思い続ける傾向もあります。頭の回転が速い星なので、一つのものや一人の人に対してある程度理解してしまうと飽きると言う傾向は否めず、他を知りたいと言う気持ちはやはり出てきますし、基本的に嫌いと言うものも少なく、器用さもあるため、「広く浅く」にはなるでしょう。

誰にでも程度の差はあっても、この両方の性質は皆無ではないと思います。

恋愛においてだけ浮気とか八方美人と言う性質はあまりありがたくはないですが（当事者なら）生き方においては「柔軟性」を伴いますので、下手に一途だと重たいし、頑固さにも繋がってしまうため、案外厄介です。

お客さんを観ていても、柔軟宮同士は本来なら相性的には悪いのですが、ライツやアセンダントのどこかに柔軟宮を持っている人同士の恋愛の方が「自分にも甘い分、相手にも厳しくない」という側面がありますので、「赦し」という概念が自然と働くため、お互いに規制がなくつきあえるために案外長続きするようです。

私なども山羊座の割には八方美人ですし（O型のせいかも）そのように言われて傷ついたこともあります。自分では恋愛面だけは一途だと思うのですが（地象のみなので）他の事に関しては確かに割と節操のないところもあるし、病院とか美容室など、「行きつけ」をあまり作らない方で、いいという噂を聞けばどこでも行きます。
運勢四大代表のうち太陽以外すべては私は柔軟宮ですし、案外頑固さは少ないのです。
意地は張りますが、大した意地でもないし、こだわりも多いように見られますがそうでもないと思います。
いわゆる「オタク」度は非常に低いと思いますし、マメなようで非常に抜けています。
恋愛の星に関して限ると、すべて地象ですが、柔軟宮は月だけなので、あまり浮気をしないのかもしれませんが、単に不器用なだけでしょう。

星座によって、「八方美人度」とあえて名づけると、その原動力になっているものは異なるようです。

牡羊座はパワフルな星ですし、何でも知りたいという思いが強いので、「これだ！」というものを見つけるための努力を惜しまないところがあり、狭い範囲内での完璧度を求めるせいか、案外オタク度の高い面がありますから、私などが一つのブログを観る時間で10のブログをくまなく読むというスピードがあるためでしょう。早いからと言って雑でもないと言うのがこの星座のすごさです。人に対する浮気とか飽きるということは少ないです。

牡牛座はその意味では八方美人度は少なめですが、月や金星などが風の星座や火の星座の場合、守護星金星ですので自分が好きなものに関しては非常に範囲が広がります。社交面では平和主義ですので、その接し方が八方美人に見える場合がありますが、誰かれなくつきあうわけではありません。目利きのいい星なので、「厳選」はしています。浮気心という意味ではあまりそれはないと思います。

蟹座は浮気というより「気まぐれ」ですので、それがふわふわ見えることがあるかもしれませんが、基本的に気が乗らない時は動きませんが、動く時はめちゃくちゃマメでパワフルでその落差の激しさや感情の浮き沈みが八方美人？に見える場合があるだけで基本は一途極まりない星だろうとは思います。決まった人と長いつきあいをする星座ですから、表面的には誰にでもいい顔をしているようでも実は好き嫌いがハッキリしていますので、八方美人だとか言われると怒ると思います。

獅子座は不動宮ですし、基本的には一途ですが、自分が話題に入れないと面白くないので、よほど興味のないもの以外は「いっちょかみ」はするタイプでしょう。ただ、人間関係は誠実さを重んじますので、一時的な浮気はあっても、基本的には変わりません。浮ついた自分が嫌いなので、好奇心による浮気はあっても芯の部分がぶれない星です。

乙女座は真面目そうに見えて案外その点は柔軟宮ですので、ひとつのものにだけこだわりすぎることに対して不安になります。なので、誰かが別の情報を知っていることを知らされると自分が知らないことに恥ずかしくなり、「かじる」ことはするかもしれませんが、生き方そのものは地象なので一途です。パワフルさがないので、八方美人的な生き方は長くはできません。不安からくる情報収集がマメなだけです。

蠍座は一途の代名詞のような星ですから、基本的に浮気はしません！と言いたいところですが、実は隠された社交性があり、月星座が風だったりするとかなりの八方美人さんがいます。ただ、間接的に人と関わる事にあまり意味を感じず、直接会うことが好きな星なので、不特定多数の人と関わりたくはないと思う人が多く、相手の八方美人さや浮気心は一切許さないという点が、一途さに見えるのでしょう。付き合う相手が誠実なら自分も忠実になるというタイプです。

射手座は、柔軟宮に好奇心旺盛さを持つので、無意識ですが八方美人だし浮気心も高めです。本人にまるで悪気はありませんが、恋人の前で別の異性のことをほめるなどは日常茶飯ですし、「嫌い」というのがあまりないため、何でもかんでも興味は持ちますが、関心は口ほどではなく、「好きだわ～」と言ったからと言って行動するのは面倒なのです。「ハッキリ八方美人」な分、あまり中身は濃くありません。飽きっぽさからくる浮気です。

山羊座は八方美人とか浮気という「語句」が嫌いです。自分の辞書にはないと思っているところもありますが、基本的に損得勘定はしますので、お得情報には飛び付くでしょう。ただし、人の八方美人さや浮気を非難するところは強く、やはり芯はぶれませんので、「これ」と言うモノや人を決めたらそこは忠実に守ります。相手がいい加減だと自分も同じようには振る舞うでしょう。

水瓶座は不動宮の中では最も垣根のない星で、基本がヒューマニティに溢れていますので、自分が決めつけられたくないため、人のことも決めつけませんから、それが観方によっては八方美人に見えるかもしれませんが、人にどう思われるかは対して気にならないので、自分がいいと思えば動くし、という信念に基づいているだけでしょう。垣根のなさから来る言動が浮気に見えたりする場合がありますが、本人にはその気はありません。

魚座の場合はもはや、まず「受け入れる」ことから入るので、排除することができませんから、「誰が一番好きか」とか「どれが一番いいか」という序列を聞かれると困るのです。本人の中では一途ですしもちろん大切な人もモノもあるのですが、割と複数の対象を常に相手にする場面が多く、気づいたらキャパオーバーになっているという場合の浮気心になるかも。無意識に八方美人的に見られますが、指摘されると傷つくでしょう。

12星座分析になってしまいましたが、いわゆる「柔軟性」という、人との関係や生き方において必要な性質は、八方美人とか浮気心というものも含むような気がします。