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Astrology

グランドトリンだけでは成長しない

Category:占星学・アラカルト

一般的にグランドトリンがあると「いい運勢」だと言われます。確かに悪いことはありませんが、これは、その人にとってそのエレメントの意味する問題においてはあまり学ぶことなく到達できてしまうため、「井の中の蛙」を形成したり、それ以上成長しようとしなかったりするし、反省もしないため、人間としては小さくまとまってしまうというか、あまり個性のない人物になる場合もありますから注意が必要なのです。

グランドクロスやT字しかないというような人はよく、「こんな不幸な星は嫌だ」と言われるのですが、確かに嬉しくはありませんね。でも、不幸かどうかは「感じ取る」ものであって、グランドクロスなどの凶座相は、あった方が人間として一回りもふたまわりも成長できるわけですから、人より苦労が多く「不運」ではあるかもしれませんが、だからこそ成長して強くなった暁にはそれを「幸福」だと感じ取ることもできるのです。しかも苦労して成功するので、その達成感は普通よりも大きいでしょう。

私自身、両方を持っていますが、以前はグランドトリンで喜んでいました。
ところがどうも、地象のグランドトリンで、地象過剰の星なので、年を経るごとに、むしろひとつもない風の星座の学びを多く経験したせいか、思考回路は発達した分、地象の取り柄であるところの「真面目さ」「実直さ」「正確さ」などにおいては学生時代からほとんど成長がストップしているため、かなり雑になっている気がします。

ただ・・・自分自身でこの地象の小さくまとまった部分が嫌だったのもあって、良い意味で大雑把になりたかったというのはあります。アバウトというか、小さな事にこだわらないというのはやはり魅力を感じる人間性なので。

グランドクロスはキローンを加えますので、それ以外だと不動宮の水瓶座以外の星で作られるT字ですが、火星・木星・天王星ですから、なかなかハードで、刺激的です。しかも6・8・12宮というようなあまり良い意味合いのないハウスですので、私自身の経験だと金銭面での刺激(ありがたくない刺激です)が多い気がします。
一方のグランドトリンは月・金星・火星なので恋愛…と言いたいですが、確かに恋愛面では成長の乏しい拙い星だと思いますが、傷つく事も大してなく、さりとて冒険することもなく、人を死ぬほど恋焦がれることもなく来てしまいました。(このあたりの星が凶座相の人の方が恋愛では成長します)
私的にはハウスが2・6・9宮ですから、これもまた色気のないハウスで、地象サインのナチュラルハウスである2宮と6宮が絡みますからここもまた金銭面の問題になると思います。
ただ、グランドトリンなので、地象関連の事象であるところの地道な努力というものは、言われなくてもできる分野でしたし、ある程度の年齢(学生まで)はこれが簡単に到達できたのですが、そこでもうリタイアしてしまった気がします。
「真面目」「努力家」とか言われるたびに、「面白味がない」「個性がない」と言われているようで嫌でした。
そこで、金銭感覚とか、管理能力、事務処理能力というようなものがどんどん削ぎ落された気がします。
一見すると事務的なことに向いているように思われがちな私の星ですが、家計簿はつけないし、日記等も続いたことがないし、通信教育なるものも最後までやり遂げたことがありません。

要するにもともとの得意分野は努力しないとどんどん低下するので、最近はどうも、自分は山羊座の太陽とアセンダントの射手座とそれに対してスクエアになってしまう乙女座の月しか使えていないのかもしれないという気がします。
グランドトリンばかりだと、元々の才能も、努力せずして終わりそうな凡人になりえるのです。

月の乙女座は恋愛面では確かに出ますし、思われたい部分でもありますが、そのほかの細かさとか、気にしぃの部分は捨て去りたいと思うせいか、自分でこうしたいと決めるとやはりトリンの部分は抜けおちるのも早いわけです。

風の星はひとつもないですが、ドラゴンヘッドという結構重要なポイントはただ一つの風の星座です。
10宮ですから、やはり仕事ではこの、天秤座のドラゴンヘッドは多いに活用していますし、そうありたいです。

先に書いたノーアスペクトの天体だと、このように意識して使わない限りどうにもならないのですが、無意識の領域で普通はみんな生活するし、占星学を知らなければ当然そうなりますから、その場合、グランドトリンなどは、努力を怠るとすぐに欠落してしまうわけです。
私は要するに地象的な分野をなめた人間になってしまうわけです。

一般的に相性がいいと言われる人より、だからなのか、同じ感性を持っているというか、好き嫌いとは関係ない部分でいうところの縁がある人はパーソナルプラネットに火や風の星の多い人ばかりです。
楽だなぁとか、なんかええなぁ~と感じるのは私に地象の部分をあまり求めない人だと思います。

ひとつには、やはり性格そのものが違うためか、努力してつきあおうとするからでしょう。

やはり、星は努力して使わないと幸運の女神はやってこないのでしょうね。
最近特にそう思います。

Keyword:性格カルマアスペクト4区分

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