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Astrology

カスプの度数

Category:占星学・アラカルト

これは、出生時間が判っている人にしか通用しないことなのですが、ホロスコープの各ハウスのカスプ境界線)の度数はもちろん、出生時間によっても、誕生日によっても違ってきます。
カスプの重要なものの一つにアセンダント(1宮のカスプ)とMC(10宮のカスプ)も含まれるわけで、アセンダントの反対側、7宮のカスプはディセンダントと言いますし、MCの反対側、4宮のカスプはICと言います。
この4か所のカスプはやはりトランジットの惑星が通過する際には特に大事なポイントになります。
でも、その度数によっては、ハウスが2つの星座にまたがる可能性がかなりありますし、カスプの度数が終わりの方の度数だったりするともう、そのハウスはほとんど次の星座に支配されます。

以前も、ホロスコープを収益用マンションにたとえて、カスプの主星が各部屋の大家さんで、ハウスの中にある惑星はその部屋の住民であるということを書いたことがあったと思うのですが、惑星の入っていないハウスの場合、カスプ主星が非常に重要なわけです。

たとえば私はアセンダントは射手座の11度ですから、主星である統治星は木星になります。でも、1宮には太陽があり、山羊座です。なので、1宮の半分は射手座ですが、あとの半分は山羊座になりますので、私の太陽は確かに山羊座なので、性質は山羊座ですが、大家さんは射手座なので、射手座にかなり影響される山羊座なのです。だからなのか、友人には火の星座が多いし、案外、得意そうに見えるだけで、事務的な処理は非常に苦手です。実直な性格はあるものの、イラチだし短気だし、慎重かつおっちょこちょいです。

これがさらにMCになると乙女座27度という終わりの方の度数ですから、10宮主星は水星ですが、10宮のほとんどは天秤座に支配されます。だから、仕事そのものは人と関わる仕事をしているし、私がもし、MCが乙女座の最初の方の度数なら、同じ占い師であっても通信が得意だとか、ブースに入っているとか、管理された状態を好んでいたのではないかと思います。10宮には惑星がないので、このように判断できますが、大家さんはあくまでも乙女座の主星の水星でこれがまた1宮にあって射手座なので、射手座っぽいスピーディーな話し方をするし、割とパキパキ喋ると思います。MCも天秤座なら、主星は金星ですのでもう少しエレガントないでたちをしていて、品のある占い師だったかもですが。(笑)

私のホロスコープは他のハウスを見ると、当然10宮の反対側の4宮もカスプは魚座27度なので主星(大家さん)は海王星で、なんとも晩年は放浪しそうな感じですが、4宮のほとんどは牡羊座です。でも、ここには惑星がないので牡羊座的な激しさはなさそうです。ところが、トランジットの天王星はしばらく牡羊座にいるため、どうしても4宮に居座るので、家庭の問題が常に勃発しております。しばらく続くので、牡羊座的な要素の絡む晩年なんだということも言えます。
さらに、5宮なんかが顕著で、カスプは牡羊座27度なので主星は火星でそのまま5宮にありますが、火星は牡牛座です。通常5宮の火星だと、恋愛に対して情熱的だとか読めますが、私は正直、熱い恋愛を求めているだけで全くもってそのような感じで恋をしたことがありません。でも、主星がそのまま5宮にあるので、強いはずです。私の場合は、子供に対して厳しいということに使ってしまっているようです。私の火星はあくまでも牡牛座ではあるものの、牡羊座的傾向がかなり強いと自分でも思いますし、恋愛以外のことには熱いと思います。(苦笑)

このように、二つの星座をまたぐ場合、惑星があるとその惑星はカスプの星座の影響を受けやすくなるし、惑星がない場合はカスプ星座とその主星のイメージが絡むでしょう。

なので、私のホロスコープはソーラーチャートとほとんど同じような配置になるためか、ソーラーチャートをあえて読む必要がいつもないのです。

カスプが29度であってもやはりその星座や主星が大きな意味を持ちますから、次の星座と両方の意味合いを見て行く必要があるでしょう。
アセンダントやMCのドデカテモリィにも注目してもいいでしょう。
私の場合、アセンダントのドデカテモリィも牡羊座ですので、やはり火のイメージが自分でも強いと思います。
MCのドデカテモリィは蟹座ですが・・・。う~ん、自分でもこれはよくわかりませんが。蟹座的要素は皆無だと思うので。

占星学は一つの理論にこだわらずいろんなものを加味しながら自分に合ったものを探して行けばいいと思いますので、融通の利く学問だと思います。

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