占星学の玉手箱

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Astrology

こんなやり方も面白い!

Category:占星学・応用知識

私は占星学を長く実践していますが、実践型で、研究家ではないせいか、難しい理論はわからないですし、どうしても必要な理論以外には疎くなってしまいます。

で、先日、とある勉強会でものすごく面白いやり方を教えてもらいました。

アスペクトだけをまず観て(成長のための度数ということで、コンジャンクション・スクエア・オポジションにのみ注目します)それぞれの惑星の意味する語句を組み合わせてその人がどのような人なのかを読んでいき、誰なのかを(有名人のチャートですが)当てていくという形式です。

トリンやセクステルは、調和座で、変化を必要としない現状維持の度数なので、あえてここでは観ないで、いわゆる「凶座相」と呼ばれているもののみに注目していき、決していいとか悪いとかではなく、極端さとか強調されているとかというように読んでいくわけです。

太陽と土星のコンジャンクションだと一般には父親との縁が薄いとか、努力家だが苦労性だというような感じになりますが、ここでは父親問題があるとか、コンプレックスがあるとか、自己表現の遅延などを示します。
そのように今度は月のアスペクトなども観ていき、月と海王星のスクエアだと、芸術や創造性に対する強い欲求があるというように読んでいきます。
そして、ASCとのアスペクトではキャラやその人のアイデンティティが読めますし、MCとのアスペクトで職業に対する姿勢が読めます。

私も生徒さんに2~3人のホロスコープをアスペクトだけでやっていく中で、すこしずつヒントだけ出して行ったら、みなさん結構優秀で、見事に当てられました。

やはり、ある程度の有名人は、ライツと冥王星のハードアスペクトを持っている人が多く、強烈な自己実現に向けて半端ない努力をしている人が多いです。
要するにマイナス面を克服して、偉大な結果を出せるのです。

要するに、土星のアスペクトがあるとしたら、やはり努力や、長期にわたる問題克服への道のりが必要ではありますが、乗り越えた時に非常に成功するのです。ただし、途中で投げ出したり、努力を怠れば、ひがんだり、いじけたりする暗い人生しか用意されません。

冥王星などは特に非常に強い葛藤を伴うのですが、克服した場合カリスマ性をもたらす場合が多いでしょう。その代り、努力をせず、自分が不幸だとばかり思っている場合は、最悪の場合犯罪に及ぶ場合があるわけで、同じアスペクトでも使い方ひとつで変わるということなのです。

私は冥王星には凶座相がないので、強烈なキャラではないのですが、土星と太陽の合がありますので、やはり努力はしないと人並みになれないところがあります。
でも、偉大な人のようには努力していないので、まだまだだし、もともとのグランドトリンが自分に「ま、いいか」という適度なところで満足を与えてしまうところがあるせいで、大成はしそうにありません。

スクエアとオポジションは特に物事を変化させるために必要なアスペクトで、否が応でも変わらないといけないような状況に置かれてしまうため、変化を余儀なくさせられるわけです。
ただ、ホロスコープそのものには意志はないので、「変化などいらない」「このままでいいんだ」と固執していたら、最悪の結果にもなりかねないというのが、これらのアスペクトの意味するものだと思います。

逆にトリンなどは変化しなくてもいいものであるため、変わろうとすると凶座相よりも数倍の努力が必要になるため、しんどいのです。
私は月と金星と火星というグランドトリンがあるのですが、地の星座だし、冒険したくないので、金星や火星の伴う恋愛面での冒険や積極性はほとんど発揮したことがなく、このあたりが「受け身でいいや」と思ってしまうところなんだなと納得します。
一方、火星と天王星と木星のT字は、経済的に否が応でも自分で働かなければならず、しかも、人様のために奉仕的な活動をしなければならないということがあるため、この仕事で使っている気がします。

このようにアスペクトからその人を見つめるというやり方は非常に新鮮でした。

皆さんも一度やってみてくださいね。

Keyword:太陽土星冥王星アスペクト

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