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Astrology

土星のエレメント

Category:占星学・アラカルト

土星というのはそれだけでも本になっているように、非常に占星学上重要な意味を持つ惑星です。
一般的には凶星と言われていますが、別に悪いことが起きるような不吉な惑星ではなく、単に物事を制限するとか抑制する、忍耐とか努力といったような「地味」な印象を持つため、どうしても楽しい惑星ではないので、不人気ですが、人生は最初から楽しいことばかりだとそれに慣れてしまい、努力することを怠り、慢心が生まれてそこから人間は成長しなくなるでしょう。
ですから、人が成長するためには土星というのは絶対に必要不可欠な惑星だと思います。

でも、土星がどのハウスにあるかによってももちろん意味が違ってくるのですが、ごくごく初歩的な観方として、四区分でいうところの火・地・風・水の4つのエレメントの意味合いを考えて、土星はそれらを「抑制する」のだと考えると結構面白いのです。

火の星座の土星は、情熱やパワーを抑制しますので、物事に対して熱くなることが少なくなります。ですから、結婚や恋愛などのハウス(7宮や5宮)に火の土星がある場合は、結婚や恋愛に対してあまり情熱的にならないため、結婚を遅らせたりする傾向があります。

地の星座の土星は、現実性を抑制しますから、意外と夢見る夢子になったり、恋愛などのハウスにあればなおのこと、普段は落ち着いていて地味な人でも恋愛だけ肉食系だったりとか、意外性を発揮したりもしますし、逆にパワフルになる傾向があります。

風の星座の土星は、思考することを抑制しますので、あまり物事を深く考えずに行動したり、感情の赴くままに動いたりする場合があります。知的レベルが高いのになぜ恋愛面だけ?というような人がいたりしますが、この傾向が見られます。

水の星座の土星は逆に感情を抑制しますから、本当は情緒的であっても、ポーカーフェイスだったり、感情的になることを嫌いますから自分の欲求を抑えて自己主張をあまりしない傾向が見られたりします。甘え下手な人にも多い配置です。

私自身、射手座29度(涙の度数)の土星なので、しかも1宮ですから、本当は結構熱い人間なのですが、周囲があまり熱くなったり盛り上がっていると妙に醒めてしまい、白けてしまいます。感情的ではあっても、決してパワフルではないし、情熱家ではありません。
私より少し年下の人は、土星が山羊座(地)になるせいか、おとなしいのに、恋愛面だけ積極的だなぁと思える人が結構います。

もちろんハウスやアスペクトも総合的に観る必要はありますが、大まかな傾向としては案外エレメントで出てくるものなのです。
同じ学年あたりはトランスサタニアンは同じになりますから、やはり子供の時など、学年によってキャラが違う場合があります。
うちの娘たちが年子ですので顕著なのですが、長女の世代は土星が射手座世代です。結構おとなしかったり、全体的に言うとあまり覇気のない学年だったように感じます。(いわゆる「学級崩壊」などのあった学年です)熱くなることがなんだかばかばかしいと思えるような、そんな感じでした。
ところが、次女の学年になると全部ではないのですが、土星は山羊座になりますから、結構やんちゃさんで才気煥発な子が多かったように思います。山羊座で土星は本来の位置ですから威力を発揮しますし、結構恋愛面でも活発だった気がします。

これはまあ一例ですが大惑星は時代の傾向を見るのに非常に大切ですし、そこからやはり個人にも影響すると思いますので、侮れないなと思います。

同じように、木星だとそのエレメントの特徴を増長させるというように見ていくといいかもしれません。
天王星はそのエレメントを激化するとか、海王星だとあいまいにするとか・・・・占星学は言葉のイメージトレーニングだと思っています。

Keyword:土星性格4区分

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