11ハウス

11ハウスというのは、一般的には「グループ・友人・サークル・願望」などを示すハウスですが、心理占星学で言うと「愛される」ということを司るハウスなのです。

人は、愛されたいから友人を作り、グループを作る…とも言えますね。
愛されたいという欲求がなければ、一人でも平気なわけですから。

ここでの愛は男女の性愛ではなく、広義の愛です。

ただ、占星学では非常に読みにくいハウスの一つでもあります。

11宮に太陽や金星などがあるから友達運がいいというのはごく初歩的な読み方になりますが、これらの吉星があると確かに良い意味合いであることは確かで、私の経験上、11宮に吉星が入っている人はおおむねグループ運がいいなという気はします。
11宮を愛される宮と解釈する場合、これらの惑星が良い意味で働くのは、愛することができる人だからだと思います。愛するということを司るのは対極の5宮ですが、5宮もアフリクトされていなかったら、おおむね人間関係は良好だと言えます。
人間関係そのものは7宮も観ていく必要がありますが、ご本人に社交性がなくても、11宮の援助を受ける人はだいたい、グループに所属したり、サークル活動等に所属するとそこでかわいがられたり、大事にされたりします。
ハウスの強さで言うと、アングルの次に強いサクシデントなので、吉星があるだけで割と良く働くと思います。
もし、11宮が割といいのに、グループ運がないとか、友人とトラブルが多いという方は、5宮を見てみるといいかもしれません。
そして、11宮が割といい人は、仕事をするにあたっても、共同経営とかコラボレーション、グループに所属する方が、個人で何かをするよりもうまくいく確率が高いと言えます。
あと、ここは、水瓶座のナチュラルハウスでもあるところから、博愛精神・人道主義を示す場所でもあるので、友愛という言葉のように、平等な感性を持った人が多く、また、そういう考え方を持ったらうまくいくと言えます。ただし、水瓶座の主星は天王星ですから、突然の破たんとか終わりもやってきます。いくらグループ運が良くても、個性がない場合は、破たんする可能性も大きいと言えます。

私自身、11ハウスには海王星があり、アスペクトこそあまりないのですが、海王星の持つ意味合いとして、どうも、グループで行動したりすると、曖昧になるというか、その意味がぶれてしまう場合が多く、結果的に一匹狼の道を歩む方が向いているのだろうと解釈しています。ただ、同時に小惑星にまで目を向けると、11宮にセレスという生育の星があります。グループレッスン・コラボイベント等、誰かを育てたり、世話をやくといったことに使うといいのかもしれないなと最近思っていますので、コラボイベントとか、グループレッスンを強化しているのです。

すべてのハウスを観るのに、小惑星まで観ているのは大変だし混乱のもとにもなるのですが、詳しく意味を掴むにはやはりある程度必要にはなりますね。ただ、小惑星はまだまだ意味がハッキリしたものが明確には出ていないため、自分でももう少し研究しないといけないなと思っています。

11宮を判断するにあたり、やはり5宮もですが、8宮（他者肯定）と2宮（自己実現）も絡めて観ることが大事で、要するにサクシデント全体が人間関係には非常に大事だと思います。
7宮はどちらかというと、特定の個人との人間関係を観る場合の方が多く、グループ全体と言ったもう少し広い視野で観る場合は、サクシデントハウスの関係性が侮れないと思います。

私の場合、7宮には惑星はありませんが、主星水星が1宮でイマイチ角度がよくないと思っていましたが、小惑星などとからめると案外ソフトアスペクトが多いのに気づき、11宮の主星自体が金星ですので、グループ運は良くないと思い込んでいましたが、水星の使い方次第では悪くないようにも感じています。

人間関係の改善策は、詳しく観れば結構あるのではないかと思います。

うまく星を使えば、苦手だと思い込んでいることにも実は意外な解決の方法があるのではないでしょうか。

ということで、ひとりでできることにもやはり限界があるなというのが実感で、いろんな人と関わることが実は苦手意識を持っていましたが、セレスという小惑星を使いつつ、自分と違った意見も受け入れながらやっていけるといいなと思っています。
風の星が主要な天体にはないのですが、小惑星には２つもあり、キローンも風だし、意外と仕事面では使っていけるのではないかなと思いました。
プライベートは地の星座オンリーみたいな性格ではありますが、オフィシャルでは火や風を使っていきたいと思ったりもしています。