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Astrology

最もタイトなハードアスペクト

Category:占星学・アラカルト

私はハードアスペクトを単に「悪いアスペクト」として終わらせたくないので、やはり意味があるし、それをいかに克服していくかということが人間がレベルアップするために必要なのだという考え方が好きですから、ハードアスペクトに注目している方なのですが、中でも、やはりオーブが限りなく0度に近いタイトなアスペクトを持っている惑星同士は重視します。

私自身でいうと、月(乙女座18度)と水星(射手座17度)がオーブ1度のタイトなスクエアになりますので、このアスペクトは非常に重要だと思っています。
9ハウスの月と1ハウスの水星ですし、どちらも「生命宮」にありますから(火の星座のナチュラルハウス)エネルギー源になりえる惑星です。
確かに私自身、もちろん土壇場では山羊座の太陽が出てきますが、普段特にオフィシャルな面では乙女座の月が非常に強く出てきます。
この月は金星や火星とは120度なので、恋愛面では冒険はしませんが、水星とのスクエアは、水星というのは神経とか精神面を示す星ですから、感情と理性のバランスが良くない、つまり変にデリケートで気を使いすぎて逆効果になったり、神経過敏になりすぎてしまい、不安を抱えてしまうという配置です。
さらにマニアックな読み方をすると、水星には若い人の意味がありますから、月を母親とすると、母子関係に問題が生じやすく、これがまさに私自身の大きな課題になっていると言っても過言ではありません。

月の乙女座は確かに敏感でよく言えば細かいところに気が付くのですが、あくまでも自分自身が傷つきたくないというところから来る敏感さであり、自分自身を防衛するために相手を傷つけてしまうことに対しては案外気づいてないという最大の欠陥があります。

自分目線で敏感に感じ取るので、相手の本当の意図に気付かず、勝手にグジグジと悩んでしまうことも多々あります。私の場合、水星とのスクエアになるため、わかってもらおうと話し合いをするとどんどんおかしな方向に行ってしまうこともしばしばあり、でも気になるので黙っていられないため、自滅するパターンもあります。

あと、水星の示すところの文書による誤解、というのも多いのです。
要するに言葉が曲解されやすい傾向があります。物事を悪く考えてしまうからだと思います。

水星の場合、土星と凶角になった場合は結構毒舌だったり意地悪く出たりしますが、言う側もわかっているし、意地悪な言動をすることに対して潔さを持っています。
火星との凶角の場合は言葉がきついというか喧嘩っ早い印象になります。私は水星と火星(牡牛座17度)もタイトな150度ですから、第二種アスペクトですが、これもまた重要です。

しかも水星は7ハウスと9ハウスの主星でもあるので、9ハウスの場合はもちろん水星を使って仕事(教えたり研究したりものを書いたり)に使っていますが、7ハウスの場合は人間関係総合ですから、水星は私のホロスコープ上非常に重要かつ使い方を注意しなければならない惑星であると言えます。

私の月と水星のスクエアが、柔軟宮同士であるということもまた、潔さのないところに繋がります。
自分の言葉に対してもちろん嘘は言わないし、正しいと思っていますが、正しさというものが時として相手を追い込むという欠点を持っているため、相手の立場になって言葉を選ぶということを示されていると思います。仕事ではもちろん気配りをしているのですが、プライベートではどうしても月という感情が先に来てしまいますから、考えすぎた挙句、言わなくてもいいことを言っているという気がします。

自分は間違っていないのだと確信を持っているなら揺れなくてもいいのですが、どうしてもあとで後悔しては一人でグジグジ悩んで時を過ごす傾向が否めず、人間関係で一旦言葉でぶつかってしまうともうその人とは疎遠になるケースがほとんどで、修復は不可能になります。きっとわだかまりができるともう、フランクには関われなくなる自分の問題なのでしょうけど・・・。
主人とも喧嘩が少ないとは言えず、意思の疎通がいまひとつうまくはいかないのですが、さすがに夫婦なので話し合ってお互いに傷つけ合いながらも何度もぶつかっては解決?してきました。でも、どこかもどかしい気持ちがずっとあり、すっきりしたという形にはあまりなれないでいます。もっとうまく伝えられないものかという思いが常にあります。

よく、思いっきり言いたいことを言い合ってすっきりしたというケースがありますが、私の場合、水星に関することではあまりすっきりしたという思いはないのは、やはり柔軟宮同士のスクエアになるからでしょう。

水星の角度のいい人は、言葉に対して素直でしょう。私の場合はやはりどこか斜に構えた部分もあると思います。
ただ、水星で仕事をしていますから、自分の言葉に対して自信を持ちなさいという意味でこの仕事をしているかもしれません。私の水星の度数は、占星学者に多い度数らしいので、プライベートでいかに感情のまま突っ走らず、ワンテンポおいて言語を発することができるのかということが多分永遠の課題なんだろうと思います。

皆さんのホロスコープでタイトなハードアスペクト(なるべく第一種で、コンジャンクションの場合は、吉星同士ではなく、吉星と凶星ないしは凶星同士)はどれですか?
第一種のない人は、150度や45度、165度などを見てください。

アスペクトはすべての惑星を見ていると訳がわからなくなりますから、やはりタイトなハードアスペクトに注目するのは人間形成上、重要でかつ分かりやすいと思います。

Keyword:水星性格人間関係アスペクト3区分

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