占星学の玉手箱

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Astrology

太陽と月について

Category:占星学・基礎知識

最近、基本に戻っていろんなことを考えています。
前回の記事に金星と火星のことを書いたので、やはり太陽と月は外せないと思います。

もう、太陽と月(ライツ)についての見解はあちこちで嫌ほどしゃべったり書いたりしてはいるのですが、その人の性格をまあ7割近くは的確に示すことができると思っています。

赤ちゃんとして生まれてくる時はもちろん素っ裸ですから、その状態が太陽だと思います。
この世に生れ出た瞬間、太陽がどの星座にあったのかということで、「ス」のその人の性格がだいたい決まります。
その後、たとえ同じ生年月日で出生時間であったとしても、親の生年月日やら家庭環境すべてが同じという人はいないと思うし(双子の場合も、親や家庭環境は同じですがその後の友人関係や育つ環境は全く同じのはずがないので)さまざまな外的要因で作られていくのがやはり月の星座によるものではないかと思います。

年齢域では赤ちゃんから、お母さんの養育なしでは生きられない時期を月星座が司ります。
ですから、子育て期のお母さんにとって、赤ちゃんの月の星座を把握した子育てはやはり重要だと思っています。エネルギッシュとは言えない月星座(乙女座とか魚座など)の子供に「外で元気よく!」とやたら運動系の習い事をさせるのは違うと思いますし、ジッとしていられないタイプの子(月星座が牡羊座とか射手座など)に学習系の習い事ばかりさせるのも間違いだろうと思います。

私は子供が小さいころはまだ月の影響力についてさほどわかっていなかったので、全くの間違った子育てをしてしまいました。
長女(月双子座)があまりにもしゃべるので、「静かにしなさい」とか「うるさい」とかそんなことばかり言ってしまっていたし、質問魔だった彼女の質問を何度となく無視したりごまかしたりもしてしまいました。なので彼女は多分フラストレーションを抱えたままどんどん「おとなしい子」になってしまいました。
次女(月射手座)はホントにじっとしていない子だったので、「じっとしなさい」「落ち着きのない子」といつも言っていたように思いますし、少しでもおしとやかになってほしいと活発な彼女に、ピアノや習字や芸事を習わせてはすぐにやめてしまうということを続けたため、根気のない子になって勉強嫌いになってしまいました。
月の双子座と射手座はともに知的好奇心の強い星ですが、双子座は広く浅く、情報収集型ですが射手座は体験学習型です。長女は本が好きだったので、確かに本を与えたことはまあよかったかもしれませんが、しゃべるということを遮断してしまったことに後悔しています。
次女はとにかく何でも実際に触れて体験したがる子だったのに、危険だからとか汚いからとか言っては禁止令ばかり出してしまっていました。
私が月が乙女座なのでついつい禁止令が多く、小言の多いタイプになってしまうからで、潔癖なのもあって汚いことや危険なことはどうしても避けたいと思ってしまったからです。

月同士の相性が娘たちとはどちらもスクエアでかなりしんどかったのもありました。
子育て期に月が蟹座で女性的な気配りのできる主人がサラリーマンでほとんど家にいなかったのもかなり悪い影響になったかと思います。
このように、子供の外的要因を作るのはやはり月星座によるところがかなり大きいのですが、家庭内でのしつけや教育、愛情の注ぎ方はやはり太陽星座によるものが大きいのではないかなと思うのです。

月が建前なら、太陽は本音です。私はそうとらえています。
ただ、この捉え方も様々で、逆を言っている説もあります。太陽が表星座で月が裏星座という感じの捉え方です。もちろん太陽は明るい面を示しますので、外で出ているのが太陽というのも当たってはいます。でも、そんなに人は素直に表星座のままで過ごさないし、裏の星座つまり姿かたちを変える月の星座は潜在意識ではありますが、やはり社会で対応する中で使うのは月の方ではないかと思います。
だから、もし分けるとしたら、太陽が家など遠慮ない場所での自分で、月はその場その場で適応する自分かなと・・・・それが本音と言えばそうじゃないとも言い切れないし・・・難しいです。ただ、月は基本的欲求とか、なりたい自分という意味合いはあると思います。

月はASCと似ていて、太陽はMCと似ているので、社会では太陽が出るのだというのもありですし、パッと見がASCだから、月はやはりそう見られたい自分を作り出すのかもしれません。

家でリラックスしているときのその人は太陽星座が大きく出ます。いわゆる活発系の子どもがウチヅラは非常に悪いケースがありますが、太陽星座でいえば蟹座・獅子座などは割とウチヅラはそんなによくありません。蟹座は外で気を使う敏感な性格のため(守護星が月なので周囲の影響を受けてしまう感受体だから)うちではわがまま放題になりがちなのです。獅子座の場合は守護星は太陽なので、外では明るくみんなを照らす太陽になるため、エネルギーを放出しますので、家では充電しなければならないため、結構仏頂面をしています。太陽星座は外では長所を出そうとしますが、家では本質なので欠点もさらけ出すからです。
でも、親はどうしても外での子供に焦点を合わせていると、家で蟹座の子がわがままで内弁慶なのを修正しようと「わがままばかり言ってはダメ」と甘えを遮断してしまう場合があります。これまた私の失敗例ですが、長女は太陽が蟹座ですから、本当に内弁慶でした。月の双子座もあるので、こちらの都合などお構いなしにしゃべりたがるし、その内容はほぼ100%自分のことばかりです。それを十分に聞いてやることをすればよかったのですが、私は山羊座、どちらかというとエネルギーが社会に向くタイプなので家にあまりいなかったし、子育て中は仕事の忙しい時期と重なったため、内側にエネルギーを求めたがる蟹座の娘は非常にストレスになりました。彼女はいったいどこでリラックスすればよかったのだろうと今になって思います。

次女はその点太陽が蠍座だったので、ウチヅラは良かったのです。私の太陽とは60度で心地よい関係だし、蠍座は洞察力があるので、私の機嫌の良しあしを的確に察知できる子でした。だから、私の機嫌の良いときに膝に乗ってくる要領の良さと、イライラしているときは静かに一人で遊ぶ(動きは活発ですが黙々と遊べる)子だったため、あまり苦にならなかったのです。

こういったことが当時わかっていたらもっと子供といい関係性が築けたのだろうと思うのですが・・・。
次女とも思春期になるとやはり太陽星座の角度がよくても、それはウチヅラでの話で、子供も知恵を持つので、外でのことを蠍座太陽の子はあまり言わなくなり秘密主義になります。しかも蠍座のエネルギー源は恋愛である場合が多いので、山羊座の仕事人間の私には、恋愛のせいで勉強がおろそかになるということはもう許しがたいことだったので、そういった面で喧嘩も多くなりました。
次女は恋愛していた方が勉強もやる気になるタイプだったのです。

もう、過ぎたことを悔やんでも仕方がないのですが、幼少期に月星座を把握して、ある程度の年齢になったら太陽星座に重きを置いた子育てをすればよかったなと本当に思います。

娘たちも金星の年齢域を過ぎ、もうすぐ太陽の年齢域になってきます。
長女も結婚して自分が母親になったら、少しは私の間違いを気付いてくれたらいいのですが、確執が結構あるので我が家には父親が二人いるみたいな家庭環境だったので、難しいです。
次女とは家を出てから、いい距離感が築けています。自分の家を持った場合、普段の生活のことを知られたくないという蠍座にとって、彼女ももう仕事をしていますので、仕事をする者同士として私と関われるようになってきました。

まあ、月星座の合わない者を子供として産んでしまった私自身の課題は家庭にあるので前世でやり残してきたことなのだろうと思います。
生まれ変わったら、今度は仕事人間になるより、いい母親になりたいです。

Keyword:相性家庭・子育て性格カルマ

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