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Astrology

「無」という存在

Category:占星学・アラカルト

ホロスコープで、例えば、風の星が一つもないとか、太陽がノーアスペクトであるとか、3宮に惑星がないとか、そういった場合、つい「ないからダメなんだ」とか「ないということはその部分は弱い」というように考えがちですが、そうではなく、「無いという状態がある」と考えます。

要するにノーアスペクトの惑星があるということは、ノーアスペクトというアスペクトを持っていると考えればいいし、3宮に惑星がない場合は、3宮の主星が影響力を持ちますし、風の星がないとかだと、風の星がないということが意味を持つわけです。

一般的にはすべてのハウスに惑星が入っている人は少ないと思いますから、どこかのハウスは空っぽになっている場合が多いでしょう。
私自身も、3、7ハウスには何も惑星も感受点も入っていません。
しかも風の星座もありません。3宮も7宮も関係宮(風の星座のナチュラルハウス)だし、風の星座の意味する事柄に対して強調されてきます。
確かにないので自己流になるし、ある種「まわりくどく」なりますが、その分野が必要不可欠な分野であることは否めません。苦手だと避けず、積極的に関わっていくことで成長すると思います。

数字が大嫌いで、完全文系の頭ですので、占星学の計算などはとても実は苦手なのですが、そういったことをなぜか25年もやっていること自体、修行です。
さらに、風の星座に関しても、母親が風星座のオンパレードのような星ですし、友人にも風の星座の人がなぜか多いのです。
これまた、私にない、さらっとしたコミュニケーション力を学ばせてもらっているのだと思います。

ノーアスペクトの天体はありませんが、これらの「無い」という存在は、すべて両極端になりうる可能性を秘めた存在なので、私がもし、風の星がないからと、全く勉強もしないでいたら、本当に無知きわまりない人間にもなりうるわけですし、3宮や7宮の問題を避けて、人と関わらずに済むような研究職などを選んでいたら、社会性は育たず、結婚できたかもわかりません。
ハウスの場合は主星をうまく使えばいいのですが、無いということに意識が行ってしまうとなかなか使いこなせないケースもあります。
ホロスコープはどうしても惑星の入っているハウスにのみ目が行くのですが、入っていないハウスこそ、実は学びのハウスだと思います。

先日、数秘術を勉強していて、欠落している数は過去世で学べなかったテーマなので、今世で修行のために必要なことを意味しているということに気付いて、占星学でもそれは言えるなと思ったのです。

私の場合、3宮の主星もまた天王星だし、7宮の主星も水星と、ことごとく風の星座を補っているような形になっていますので、嫌でも人と関われ!と言われてもはや25年、しゃべり続けています。
ただ、やはりダラダラとしゃべってしまったり、メールも短くまとめることができないなどという欠点は、風星座の欠落によるところが大きいのだろうなと感じています。
1宮が逆に3惑星が入っていますから、自我を抑えて相手主体に物事を考えなさいと言われているような気もします。

タロットでも「無」という存在があるという考えをするカードがあるように、奥が深いものだなと思いました。
理論というより気づきなので、ひとりごとのようなものですが・・・。

Keyword:アスペクトハウス数秘術

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