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Astrology

アウトオブサイン

Category:占星学・応用知識

アウトオブサインというのは、例えば太陽が水瓶座24度で月が水瓶座18度だったら、普通に同じ星座でのコンジャンクションなのですが、同じ度数の太陽に対して月が魚座の1度だった場合も、度数差は7度ですからコンジャンクションにはなるのですが、サインが水瓶座と魚座で異なるため、こういうケースを「アウトオブサインコンジャンクション」と言います。
コンジャンクションの場合は同星座で起きることが普通ですが、トリンの場合ですと通常だと同じエレメント同士で起きますが、これもまた、例えば金星が乙女座3度で火星が牡牛座6度だと、地の星座のトリンですが、金星が同じく乙女座3度で、火星が牡羊座27度だったら本来だと乙女座と牡羊座は150度の関係ですが、角度を測ると126度になって、トリンの範囲内に入るため、こういう場合もまた「アウトオブサイントライン(トリン)」と言います。
スクエアの場合も一般には同じ3区分同士で起きるのですが、太陽が牡牛座4度で月が蟹座29度だったら、本来だと60度の位置関係の調和座を持つ星座同士ですが、角度は85度なので90度つまりスクエアになるため、アウトオブサインスクエアです。

アスペクト表を見たらわかるのですが、相性などを見る場合だとどうしても、星座同士の相性を見るので、自分の金星が乙女座3度で相手の火星が牡羊座27度だったら、どうしても「合わない」と思ってしまいます。
確かに星座の性質は帯びるので、基本的には恋愛観は異なるもの同士ですが、角度がトリンになるので、緩和されるのです。

反対に、アウトオブサインのコンジャンクションやスクエアなど、割と強力なアスペクトの場合は、一般のものより効力は弱まると読めますから、女性の結婚運で、ライツがコンジャンクションだとちょっと男性を剋する運気になるため、結婚は要注意になるのですが、これがストオブサインのコンジャンクションの場合は多少影響が弱くなりますのでそこまで強く読まなくてもいいわけです。

上記の牡牛座太陽4度で、月が蟹座29度の人は実例ですが、パッと見は本当に牡牛座っぽいし、月の蟹座の優しさも持っているし、ソフトな人当りですが、通常のセクスタイルの持つ、自己矛盾のない性質ではなく、実際心の奥底には屈折したものを抱えていて、やはりスクエアの性質だなと感じました。

ですから、アウトオブサインの場合、もともとの星座の性質はもちろんちゃんと持っていますので、トリンでも、水の星座同士のトリンの場合、感情面のコントロールが上手にできるのですが、これがアウトオブサインで水の星座と火の星座という本来なら相反する性質のものでのトリンだと、もう少し激しさを伴うと思います。

これらは、コンフィギュレーションでも使えます。グランドトリンは一般には同じエレメントで形成されますが、アウトオブサインで、一つの惑星だけが違うエレメントになるケースもあります。こういった場合にもやはり、エレメントの持つ特性をやや弱めると取れますので、グランドトリンという吉意の影響力も弱まります。
音楽でいえば、アウトオブサインの場合、フェイドアウトみたいに音が余韻として漂うような感じと思うといいかもしれません。

ただ、コンジャンクションの場合、アウトオブサインだと、あとのサインが前のサインに影響します。
特にこれは、外惑星同士のコンジャンクションのような影響力の強い星同士に言えることで、例えば土星が山羊座28度で、木星が水瓶座2度だとアウトオブサインコンジャンクションになりますが、この場合、影響力を持つのはやはり山羊座の方であり、ここにトランジットの惑星が来た場合などはやはり土星の方により影響が行くと読みます。ですから、山羊座の第三デークか水瓶座の第一デークに太陽を持つ人との相性を見る場合ですと、いくら木星が絡んでも、同時に絡む土星の影響力の方が強まるので、太陽を持った人にとっては、責任とか忍耐を要する相性になるだろうと読めるわけです。

私の太陽と土星がまさに、アウトオブサインコンジャンクションになるのですが(射手座土星と山羊座太陽)、土星が太陽の守護星でもあるので、自己矛盾はあまり抱えないのですが、射手座の土星というのが今一つ使えずにいます。やはり、土星が多分に山羊座の影響を受けてしまうので、物事を楽観視したり、広げることには抵抗がありますから、同じ世代だと土星は同じ射手座ですから、太陽も射手座の20度とかにあるような人の方が、同じコンジャンクションでも射手座同士になるので、抑制作用があったとしても納得できるし、目標を定めたらまっしぐらに、忍耐力を兼ね備えて進むことができると思います。
私の場合、射手座土星は影響力自体は強いため、ここにトランジットの冥王星が今は少しはずれていますが、のっかったとき、精神的にものすごくきつかったですし、射手座に冥王星があったときの方が、何とも言えないような、重石を乗っけられた感じがして、動けなかった気がします。射手座の土星は哲学的思考や深い洞察を与えるのですが、私の土星は多分に山羊座的になるので、行動が重くなったり、考え方をどうしても人に押し付けてしまいがちになるのです。
深い思考は大事ですが、それが人に対して責任感を押し付けてしまうとやはり支配的になるので、人にはいろんな考え方があるのだということを理解できても、行動がかたくなになります。
この葛藤は結構自分でもしんどいのです。

アウトオブサインでアスペクトを作る惑星は、案外複雑に出ますので注意が必要だと思います。

Keyword:性格アスペクト

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