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Astrology

税金の無駄遣い

Category:有名人ホロスコープ分析

税金の無駄遣いだと思うような出来事が昨今、多すぎる気がします。
木星が獅子座にやってくる前の、2014年の話なのですが、どうも、木星到着前の暴走をしている獅子座の人が多いようにも感じました。
ソーラーチャートでいうと確かに木星は蟹座にありましたし、蟹座は獅子座からするとソーラーチャートでは12宮になりますし、獅子座としてはフライングしそうになるのかもしれません。

誰のことか?たぶん想像つく方もいらっしゃると思いますが、不覚にも爆笑してしまった会見がありました。
税金を使って300万円以上も出張をしていたと言われている野々村竜太郎氏の号泣会見、つまらないギャグよりもある意味面白かったです。
でも、この方、橋下元市長と同じ、大阪府立高校でトップの北野高校出身ですから「お勉強」はできるのだろうと思います。
ただ、精神年齢が小学生並というか・・・幼児性が抜けきっていないのでしょうね。

当然ホロスコープを観てみました。
そうです。2014年フライングの獅子座でした。しかも月が山羊座。本質的に大真面目でご本人にはたぶんしたたかさやずるさなどかけらもなく、ただ、純粋に議員になりたかった人で、やっとのことで2011年に県議になれて嬉しくて嬉しくて・・・木星がもともと蟹座にあるし、蟹座で金星と火星が合です。(前回のつちやかおりさんと同じ例ですね)よく言えば純粋でしょうけど、木星でオープンになりすぎるというか、誰かを好きになったらいきなり告白とかしちゃいそうな、歯止めのきかないタイプのように思います。
もちろん、金星と火星が合というのはもてる人も多い配置なので、恋愛に関しては情熱的なのですが、彼のように性格が未分化で幼稚だと、駄々っ子が「彼女ほしぃ~」とわめいているようなもので、会見もその通り、ただわめいていました。

本来、30度の配置は良い意味が出るのですが、あくまでもライツの場合で、この人のように、太陽と水星(もともと逆行しちゃってます)が獅子座で、金星・火星・木星が蟹座だったりすると、月の山羊座の抑制力は蟹座のマジョリティのオポジションの影響を受けすぎてしまい、「感情的になる」ということにしか使えませんから、獅子座の幼児性(俺様気質)と蟹座お天気やさん気質が相まってあのような言動を生み出したと思えます。
しかも、やっぱり、と思いましたがこの人には風の星がひとつもありませんでした。
人のことは言えませんが、風の星がないと、処世術がなく、TPOをわきまえずに言いたいことを言ってしまうところがあります。いわゆる「考えてモノを言う」ことができないタイプの典型ですから、会見の当初に自分で記者さんが誹謗中傷などの言い方をした場合は会見を打ち切るとか、名刺を先にくれとか、やたら高圧的に出ていたわりに、感情的になってしまったのは自分であって、3時間もにわたるダラダラ会見でいったい何を言いたかったのかさっぱりわからない・・・という感じでした。

自己弁護のため・・・私はドラゴンヘッドとキローンは風の星ですが、彼はドラゴンヘッドも牡牛座で(お金がほしくて議員になったのでしょう)キローンは魚座ですから、風のポイントは何一つありません。
しかも、水のグランドトリンを持っていますから、反省しないパターンです。いわゆる「僕悪くないもん。みんなでよってたかっていじめるから泣いちゃった~」みたいな「かまってちゃん」傾向があります。

決して悪人ではないのでしょうけど、まかり間違っても議員ですので、理路整然とモノが言えないというのはもう、致命的でしょう。
ハードアスペクトがほとんどないというのも、彼を子供のまま成長させていない原因でしょうか。
どのような家庭環境で育ったのかはわかりませんが、現在もまだ独身ですので、「ああ、やっぱり」となるわけです。
しかも、太陽と水星はコンバストですから、言いたいことがなかなか伝わらないでしょう。
この合は、月とリリスとでYODになる可能性が大きいです(月の正確な位置がわからないので)。

普通に真面目だった人が、まあ、それなりに努力はしたと思うし、そこは間違ってはいませんが、念願の議員になって、(2011年は木星が牡牛座で、彼のドラゴンヘッドと合になったのもあり、ソーラー10宮ですし、名誉とお金が一度に入るというラッキーな年だったかも)獅子座の悪い面であるところの傲慢さや目立ちたがり屋の部分だけが出てしまい、地道な努力を馬鹿らしく感じていったのかもしれません。
目立ちたいのに目立たなかった人が急に日の目を見たら、どうしても人間はある程度増長します。
しかも「先生」と言われるので、それも嬉しかったでしょう。

ソーラーで8宮にリリスがありますので、税金などまさに「人のお金」に対する因縁を持っています。早くちゃんとした説明をしないと、誰からも相手にされなくなってしまいますから、もともと正直さが取り柄の人なのでしょうし、正直に何もかも言うべきではないでしょうか。

トランジットの木星というのはやはり、使い方を間違えてしまうと人生設計も大きく間違えてしまいます。
なまじ彼のようにもともと木星にハードアスペクトがなかったらもう、木星の暴走は止まりません。
膨張し続けて行くわけですから、一つついてしまった嘘がどんどん広がっていきます。

まあ、セクハラ野次の問題やら、最近議員先生方の「暴言」はオーバーヒートしていますが、もっと有能で一生懸命頑張っている人がたくさんいるのに、それに見合った報酬がもらえず、こんな「無能」ともいえるような人が年収1000万以上ももらっていると考えると、真面目に生きるのが嫌になってしまいます。

この会見ばかりは、さすがに賛同した人は誰もいないでしょう。
あの、佐村河内氏にはある種の狡猾さすら見えましたが、「ののちゃん」こと野々村氏はここまでいくともう、ひとつの「芸」を見せてもらったような感じです。

彼の場合、山羊座の月に対してのみ、ソフトアスペクトがないというのがこのような偏った性格を生んだのかもしれません。普通に公務員をしながら地道にコツコツ生きて、お見合いか何かでもいいから誰かと結婚していたらもう少し別の人生があったかもしれませんが・・・。

星はやはり使い方次第だなと思います。

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