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Astrology

セクスタイルの多い人

Category:占星学・アラカルト

トリンやスクエアなどはそんなにないけれど、セクスタイル(60度)の多い人がたまにいらっしゃいます。
トリンは一般的には大吉の角度で、スクエアは大凶の角度ですが、おみくじでも大吉よりも中吉ぐらいが一番いいし、占星学でも本来の座より高揚の座の方が良い意味が出やすいように、トリンは下手すると守りに入るので宝の持ち腐れにもなる恐れがあるし、スクエアはやはり葛藤が多くなりますがそれを活かせば大きな喜びを得ることができます。

でも、そういう意味で、葛藤もなく、平和主義に流れることもないセクスタイルと言うのは実は一番良い意味合いで実生活には出やすいアスペクトでしょう。
その分、オーブがほかのアスペクトよりも少なく、第一種アスペクトの中では唯一5度ですから、影響力が強烈ではないのですが、癒しの角度ではあるわけです。
なので、セクスタイルの多い人はどちらかと言うと個性はありません。
「無難」と言う印象を与えますし、インパクトそのものはあまりない場合が多いでしょう。

でも、実はこの「無難」と言うのが最も実は難しく、オールマイティであるということになるのです。
あくの強さがないので、どんな人とも合わせられるし、自分が前に出ることも少ないので人とぶつからず、嫌われることがありません。
「出る杭は打たれる」と言われますので、セクスタイルで調整できると、出る杭にはならないのです。

しかも、一つの惑星が二つの惑星に対してセクスタイルになっているとその二つの惑星はトリンになるので、小さな三角形ができます。これを「小三角」と言って、実は一番その惑星の入っているハウスの意味が吉の方向に出やすいコンフィギュレーションになります。
グランドトリンになるとすべての惑星の距離がやや離れてしまうため、使えない場合も出てきます。
でも、小三角は比較的惑星同士の距離が近いため、使いやすいのです。

私自身、11ハウスの海王星が1ハウスの太陽と9ハウスの冥王星とで小三角を形成します。
これは長年自分で気づかなかったのですが、占いだけが20年以上も続いているということがこれなんだという気がします。太陽と冥王星はトリンなので執着しても割とあっさり諦めてしまうところがあるのですが、海王星で結びついているため、目に見えない世界のことに対しては実行しやすいのでしょう。
しかも、研究したり教えたり、実際自分で鑑定したりと、ライフワークになっているわけですから・・・。

セクスタイルは地味で、目立たないし、個性がないとあまり面白くないと思う人もいるのですが、実はとても大事なアスペクトなのです。
個人天体とはハードアスペクトしかない水星も、実生活だとコミュニケーションがなかなかうまくいかないことが多いのですが、ドラゴンヘッドやキローンとセクスタイルなので、やはりスピの世界に使うと言葉がすいすい出てくるんだと思います。

ホロスコープを柔らかくしてくれる緩和剤のようなセクスタイル、侮れないですよ。

Keyword:カルマアスペクト4区分

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