占星学の玉手箱

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Astrology

相性のいい人とのつきあいかた

Category:占星学・アラカルト

相性のいい人との付き合い方と言うのは特に気にしない人が多いのではないでしょうか?
占いで相性がいいと言われたらまずそこで安心してしまうのが普通だと思います。

でも、実際、厄介なのは、この、相性はいいはずなのにこじれてしまったケースなのです。

グランドトリンが守りに入り、木星の角度が良いといいことが努力しなくても勝手に来るような「錯覚」を招いてしまうのも、占いの功罪の一つでしょう。

この「相性がいい」と言う言葉もまた、魔法みたいなもので、安心感を与えるということは同時に
「努力しなくてもうまくいく」「何を言っても相手にはわかってもらえる」「我が儘をきいてもらえる」
という勘違いと傲慢さを生み出すことになりかねないのです。

太陽同士の相性がいい場合は確かに「理解」はしあえるのでシンパシィは生まれやすいのです。
趣味・嗜好が割と共通することも多いので、一緒に何かをするには確かに楽ではあります。
でも、性格のすべてが合うなどということはまずないので、どこかしら相手に対して自分に都合よく解釈してしまうというところに危険がはらんでいます。

親子でもそうなのですが、「自分の子なのだから親の言うことは聞いてくれて当然だ」と言う気持ちがどこかに生まれますし、それが相性の良い子だったら余計にそうなります。
夫婦でもそうだし、近しい関係であればあるほど期待度が勝手に高まるわけです。

でも、同じ人間でも、波動が違うし、体調や環境にもよって相手に対しての態度が常に同じではありませんし、不調なときは相性が悪い相手やおっかない相手に対してはやはり注意をするのでかえって失敗はしませんが、気を許した相手に対しては不調モードがストレートにそのまま出てしまうことがあります。

それ自体がわがままなのですが、そういう時は結構月の星座に左右されることが多い気がします。
私は太陽同士の相性は、楽しいことを一緒にする場合などには確かにいいと思うのですが、月同士が合わない場合は、不調なときは太陽星座の相性が良いほど、逆にぶつかることが多いと思います。

太陽同士も月同士も合わない場合は異質な相手として認識しますから相手に期待もしないから、逆に相手の良いところが見えた場合、「案外いい人なんだな」と思い、その後の関係性がよくなる場合もあるのですが、下手に太陽同士の相性がいいといわゆる「ノリ」は合うので、そのノリが永遠に続くと期待してしまいます。
でも、どちらかが何らかの原因で非常に不機嫌だったり体調不良だったりすると、期待している相手の望むようには動けない場合があります。そういうとき、まともにぶつかってしまうのです。

ですからやはり、月同士の相性は大事です。
いざという時には太陽同士の相性はイマイチであっても、月同士の相性がいい人の方があまりぶつかることなくスムースに付き合えると思います。

私と主人など、他の星には何にも良い相性になるポイントがないのですが、唯一月同士が60度だから喧嘩しながらも憎しみ合うことはなく、太陽同士はもともと150度なので期待することもなく、続いているのかなという気がします。
長い間一緒にいる夫婦や家族間では、月同士というのは絶対に重要です。

ビジネスなどでは特に相性がよすぎる者同士は一緒に何かをすると「なあなあ」のなれあいになってしまいますから、利益を生み出せずにただのクラブ活動みたいになってしまい、空中分解になる場合があるように感じます。

相性がいいからといって絶対に安心してはいけないのです。
相性がいいと言うことすなわちソフトアスペクトが絡むので、それだけインパクトそのものは薄くなるからです。問題が生じた場合にもメリハリがないため、「自然消滅」のようになりがちなのです。
「嫌い」だと人に対して思うことは結構エネルギーがいります。その分相手に対して期待があるからなのですが、相性がいいと、期待しなくてもいいという甘えが生まれやすいので、省エネでつきあってしまいますから、ぶつかると「嫌い」ではなく「どうでもいい」という感情になりやすいのです。

結婚などはできるだけハードアスペクトも絡む場合の方が、運勢の良い時期も違ってくるし、問題が起きた時に片方はしんどい時期でももう片方は良い時期だったりして微妙にずれる分それが助けになります。

似ているということは良い時はいいのですが、欠点もまた似ているということになるため、意外ともろく崩れることがあるのです。

Keyword:太陽相性恋愛・結婚家庭・子育て人間関係

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