占星学の玉手箱

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Astrology

晩年運

Category:占星学・アラカルト

占星学では晩年運を見る場合、一般的には4宮の状態を見ます。もちろん、4宮は自分の生家のことを見るというのもあるのですが、そのほかにも物事の結果を見るハウスという意味合いで、人生の結果つまり晩年運、という意味があるのだと思います。
若いうちに苦労は背負ってでもしろというのは本当だと思います。若いころはまだエネルギーもあるし、何と言っても体力も気力もありますし、時間もあります。だから、若いころにつらいことがあっても乗り越えられる可能性は十分あります。
でも、ある程度の年齢になってくるとやはり現実的にそうもいきません。もちろん、今や人生80年なんで、60歳以降が第二の人生としてポジティヴに頑張る方もたくさんいらっしゃいます。でも、実際にはやはり若いころと全く同じ体力・気力を保っている人がどのぐらいいるのかなという気がします。
年齢域でいうところの土星域はだいたい57歳以降で、私などまさに今その年齢域のさなかですが、まあ、うまい具合にトランジット土星が太陽星座にやってくるし、サターンリターンまでやってくるという感じで「土星」を背負って生きているといっても過言ではありませんが、今の時代だと晩年運はむしろ次の天王星の年齢域を見るべきかなという気もします。
70歳以降がそれにあたるのですが、私の天王星は獅子座で8ハウスですからまあ、天王星域で人生を終えるのだろうとは思っています。84年で天王星は12星座を一周しますので、84歳でいわゆる天王星リターンになるわけです。
40代半ばの「ミッドライフ・クライシス」というのがありますが、その倍生きたとして、トランジット土星・天王星・海王星がすべてハードアスペクトを組むのがこの時期だろうと思います。
私はもともと天王星がアフリクトされていますし、この星をうまく使うのがどうも苦手ではあります。天王星のハプニングを楽しいと思えないし、怖いし、ハプニングそのものが嫌いですので、やはり晩年運のいい人というのはこの天王星をうまく使える人のように思います。
ちなみに私の4ハウスに惑星はないですが、カスプ主星が海王星なので、晩年に悲しみを抱くイメージですし、東洋の占いでも晩年運は孤独運ですから、もともと土星が強化されているのもあって、孤独は覚悟しています。

ただ、晩年、苦労の連続というのは勘弁してほしいなというのはあります。この年齢になるともう、正直、健康運と金運以外に関心がありませんが、いくら金運があっても健康でなければあまり意味はないですし、健康で貧乏だともっと最悪のように思うのです。(苦笑)
若い人にはあまりなじみがないと思いますが、女優の真屋順子さんが最近お亡くなりになったというニュースを見ましたが、彼女の晩年はまさに病気との闘いしかなく、そういう人生ってなんなのだろうと思って生年月日を調べると山羊座・月乙女座で私と同じライツでした。出生時間がわからないので4ハウスの状態はわからないのですが、彼女は天王星牡牛座世代の方です。2000年以降闘病生活の連続だったようですからほぼ17年間病気と闘ってきたわけで、土星の年齢域ぐらいからずっとということになります。彼女は土星も牡牛座ですので、土星・天王星期はずっと牡牛座の意味するところが強化されていたわけですが、太陽・月と土星がグランドトラインですから、逆に病気にも打ち勝てたのかもしれませんが果たしてそれがご本人にとって幸福だったかはご本人にしかわかりません。今年5月に天王星が牡牛座に移行する前にお亡くなりになったというのはある意味、ようやく土星と天王星から解放されたという気もしないではありません。
同じく、今年になって星野仙一さんも亡くなりましたが、水瓶座の方ではあるのですが、月が山羊座で山羊座の惑星が多い方で、表向き破天荒さが目立ちますが堅実で実際はものすごく努力家だったと思います。山羊座の土星はやはり晩年運には影響を与える惑星なんだろうなと思います。
かといえば、70代以降になってからどんどん活動的になる方もいらっしゃいます。
どちらかと言えばそういう人生のほうがいいなと私は思ったりしますが・・・。

土星期は、自分自身を見つめなおし、孤独と向き合いつつ自分に何ができるかを考える時期です。天王星は個性化を図る時期です。

土星と天王星という動きの遅い星をいかに生かしていくかということが、晩年運をつかむ方法かもしれません。
いいことも悪いことも定着しやすいような今年の星の配置です。いいことが定着するように本来逆の意味を持つ土星(ブレーキ)と天王星(アクセル)をうまく使いつつ自分自身という車を運転していきたいものです。

Keyword:山羊座土星天王星トランジット

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