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Astrology

クオリティとエレメント

Category:占星学・基礎知識

生徒さんからとても良い質問があったので・・・。

「火の星座が多いけれど活動宮が少ない人」と「火の星座が少ないけれど活動宮が多い人」だとどちらのほうが行動力があるのかと聞かれてなるほど!と思ったのです。

前者だとたぶん火の星座で活動宮ではないとなると、獅子座か射手座に惑星が多いということになりますし、後者は活動宮で女性宮の蟹座や山羊座が多かった場合はそうなるでしょう。
要するに、火の星座は行動力があるというようにつなげやすいからだと思います。

でも、実際に、確かに獅子座や射手座も男性宮ですし、行動は遅い方ではないため、行動的に思われるかもしれませんが、獅子座は不動宮ですから実際は決めたら即動きますが普段はどちらかというとドンと構えていますし、頑固ですから納得しなかった場合はテコでも動きません。
射手座に至っては、明確な目的を持って動いているというより、落ち着きがあまりないので常に動いているような感じに見えるだけで、じっとしていられないという性質のように思います。
火で活動宮の牡羊座に関しては、行動的という文言がしっくりくるかとは思います。
要するに火の星座・・・というような四区分つまりエレメントは「性質」を示すもので、火の星座は性質的に直観力があって物事に反応するのが早いというものです。行動力というのは性質ではありません。
ところが、活動宮…というのは三区分つまりクオリティで、こちらは「行動」に関するものを示していますから、活動宮は行動するタイプです。
蟹座や山羊座は一見すると活動的な「性質」はないので行動力がないと思われがちですが、蟹座は家庭の中では動く動く・・・自分のテリトリー内では生き生きしていますから、世話好きですし、かいがいしく動き回る人が案外多いのです。
山羊座にしても、家にじっとしているなど、無駄だと思う方ですし、社会的によく働くつまり仕事の場面では動きます。自分の役割に対しては本当に忠実に動く星です。天秤座も品性があるのででしゃばりはしませんが、行動力はあります。人にどう見られているかが結構大事な星ですので、人に見せるための行動は結構率先して担います。(幹事とか役員とか、そういった立場になりやすい星です)概して活動宮には「頑固」という性質はあまりないのです。よく言えば正直ですし、悪く言えば単純です。
ただ、クオリティはあくまでも行動面からの分類なので、いろんな性格があってもいいわけです。

ですから、行動力というだけでいえば後者のほうが行動力があるわけです。
ただ、動く場面が仕事とは限らないため、社長さんとか起業する人などはやはり火の性質は必要ではあると思います。
でも、活動宮は活動的な性格ではないのです。動くということを言っているだけで、性格の問題ではないわけです。内向的で結構内気な性格の人でも、自分の好きなことやテリトリー内では活発に動く人もいます。
獅子座だらけの人がいましたが、ほとんど家にいる人です。でも、家でフリーランスの仕事をしていますので食い扶持はきちんと持っているのです。自分の得意分野に関してはてきぱきと物事を進める能力があるわけです。

私は山羊座生まれですが、活動宮は実は太陽と金星(ともに山羊座)だけなのです。ところが火の星座は多く、ほとんどが射手座ですので、旅行にもほとんど行かないし、まず一人ではほとんど動かないし友達とも自分から誘うことはほとんどないし、行動力があるとは決して言えませんが、じっとしているのは好きではないし、落ち着きもありません。
いわゆる関西人特有の「イラチ」です。(笑)
これは性質ですので、やはりエレメントは性質だということです。
目的をしっかり持って動いているようにみられるのですが、案外無駄な動きも多く、柔軟宮が多いので、買い物に行っても必ず不必要なものまで買ってしまいます。行動に関しては割と一貫性がありません。

このように、クオリティとエレメントの違いを分析することは非常に大事な基本だと思います。

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