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「占い師」という響き

オセロの中島さんの一件で、同居していた「占い師」のおかげで、世間での占い師に対するイメージがその後もどうも悪くなっている気がして、いささか困惑していますが(苦笑)、大昔、ある本の取材を受けた時、「占い師のイメージ」なる質問があって、私自身、いいとか悪いとかではなく、「街角で筮竹を持っているおばちゃんみたいなイメージ」と答えた気がします。

その頃は確かにそんな感じでしたが、「占いブーム」みたいなものがあって以降は、どちらかというと、「霊感系統」のイメージが占い師全体のイメージに近くなっていないでしょうか?
あとは、有名な細○さんのイメージが強いでしょう。
みなさんはパッと「占い師のイメージ」って問われたら何と思いますか?
どうしても「黙って座ればぴたりと当たる」みたいに「当たる」と言う言葉に翻弄されやすい仕事だというイメージがありますね。

要するに、マスコミで面白おかしく取り上げられすぎて、なんというか「色もの」みたいな印象を勝手に与えているのもちょっとなぁと思います。

「占い師」と言う言葉のイメージのせいではないかなとも思うのです。いかにも胡散臭い響きですし・・・。
実際、「占い」を生業にしている方の中でも、学術派の方は多く、占星学を極めている方はみなさん理論派だし、勉強量も半端じゃないですから、そういう方を「占い師」というより「占い研究家」「鑑定士」と呼ぶ方が適していると思います。
私もこのような方々に近づきたいのですが、いかんせん頭脳がついていかないのと、元がミーハーなもので、研究とはほど遠く、タロットカードなどの感性に委ねるものも使いますから、どうしてもくくりでいえば「占い師」になってしまいます。
でも、直感やら、何かを予知するコグニザンスと呼ばれるものは磨かれたかもしれませんが、いわゆる「何かが見える」みたいな霊感は絶対にありません。
本来、見える人はそれを職業として「商売」にしてはいけないと思うので、見えていたとしてもそのように言わず、タロットや何らかのツールを通して伝えている人が多いかと思います。

特別な試験もなければ、学歴も要らない仕事ですから、社会的地位は本当に確立されていませんし、「自称」占い師と言う人もたくさんいると思います。
中島さんの件で関わっていると思われる人も、「自称占い師」ではないのかと思ってしまうし、なぜ、実名がいつまでたっても謎なのか、そのあたりが本当に不思議です。

いい占い師とか悪い占い師とか言いますが、正しい占い師は要するに相手をマインドコントロールしたり、人を洗脳してはいけないと思います。
あくまでも最終的な判断は相手に委ねる前提で、指針の「ひとつ」を提案するという形でいいと思います。
誰だって弱っている時は、「藁にもすがる」思いなのは確かですが、本当に「藁」にすがってしまったら元も子もありませんから、私など、人間としては別段大したものじゃないし、発展途上で自分もいろいろ抱えていますし、だからこそ、悩む人に寄り添いたいと思ってしている仕事なので、自分が培ってきた「知識」を「伝える」事はできると思いますが、その人の人生に責任は正直もてないし、持ってはいけないと思うし、そのために「お金」というものが介在しているだけであって、占いは、もちろんする側にも責任がありますが、される側もしっかりと、コントロールされないようにする必要があるなということは思います。

やはり、マスコミがあおりすぎることにも一因があると思えてなりません。
確かに一種の「言霊」を使うのですから、一般の人が言う言葉よりも重いかもしれませんが、あくまでも占い師は人間ですから、別に神様でもなければすごい人格者でもありません。星ではこうなっているとか、タロットはこう出ていると言いますが、それを変えることだってできるのがまた、人間の持っている「自己治癒力」なので、弱っている人の持つ「強い部分」に光を当ててあげることが占い師の仕事じゃないのかなぁと思うのですが・・・。
未来を「当てる」ことより、その人に光を「当てる」ということが使命なんじゃないかなと・・・。
未来の悪い出来事など、当たったとしても嬉しくも何ともないですし、一種の脅しになっては最悪ですから、悪い予測が立った時にいかに相手に恐怖感を与えないように、でも、気をつけてほしいということを伝えるかが大事なんだと思います。

世の中には素晴らしい占い師さんもたくさんいらっしゃいますので、ひとくくりになんだか、悪いイメージを持たれるような報道をされると、悲しいやら困るやら・・・実際、私自身、占いをしているというと、宗教チックな現実逃避の世界に没頭していると思われることもあり、そうじゃないのになぁと思うこともしばしばあります。
私自身がこの仕事を始めたきっかけが、人生最大の危機で、心理カウンセラーよりも、誰よりもある占い師さんの言葉に救われたからなのです。当たるとかはずれるとかではなく、生身の、気持ちのこもった言葉に本当に救われたからです。

昨今、つくづく「言葉って難しいなぁ」と、水星の角度にやや難ありの私は思います。

中島さん、結構好きだったので、何とか自己治癒力で復活してほしいですがなかなか浮上できないままのようですね。

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