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四元素とタロットカード

普段どうしても占星学を主体に書いていますが、タロットカードも、もう15年以上前からレッスンをしていて、私の生徒さんはかなりタロットの占い師として成功している人も多いのです。
人に教えると言うこと自体が私自身にも勉強になるので、基礎的なことをしっかり自分がマスターしておかなければ、次々とつい、新しいマニアックな理論に走ろうとするので、そういうフライングにブレーキをかけてくれるのがレッスンの場です。

占星学で言うところの火(精神性・エネルギーなど)・地(現実性・形としてあるもの)・風(知性・思考など)・水(感情・情緒面など)の四元素は、タロットカードではそれぞれワンド(ロッドともいう、棒のこと)・ペンタクル(金貨のこと)・ソード(剣のこと)・カップ(聖杯のこと)で示されています。

実際、恋愛運を占うとやはりカップのカードが多く出てくるし、仕事運を占うとワンドやペンタクルのカードが多く出るから不思議です。
ところが、恋愛運を占っているのにワンドやペンタクルばかり出たり、仕事運なのにカップばかり出るなど、占う内容と裏腹のカードばかりが出てくる場合があります。
前者は、恋愛そのもので悩んでいるというより、相手の仕事とか、お金の問題さらには結婚できるのかどうかという現実的なことが絡むからで、後者は職場恋愛だったりするケースです。

恋愛だからといってカップばかり出ているのは単に恋愛初期症状で舞い上がっているだけで、現実をまるで見ていないので結婚に結びつかないですし、現実的なカードばかりでも色気の介在しない殺伐とした関係になってしまうでしょう。

カードは組み合わせが大事ですので、隣り合うカードや、どの位置に°のカードが出るのかでも違ってきます。

とにかく、どんなスプレッド(並べ方)をしても、その人の潜在意識に強く潜むことがカードに出ます。
タロットには読み方の正解と言うのは特にないと思うので、占い師さんの感性に委ねられることが多いでしょう。
私は特に霊感があるわけでもないので、お客さんと対話しながら、なぜこのカードが出ているのかを考えて読む事が多いです。

あとは正位置・逆位置も、強く感じる時はその意味を絡めますが、逆位置であってもそんなに強く感じない場合は特に読みません。

これは私の読みなので、別にみなさんはご自分の個性で読めばいいと思います。
実際、生徒さんで「そんな読み方するんだ!」と結構ビックリすることが多いのです。
でも、その人がそう感じる事が大事なので、なぜそう思ったのかが理にかなっていれば、それはそれでいいと思います。
基本だけしっかり理解しておけばあとはその人の感性次第だというのが、タロットの魅力的なところですね。

でも、なるべくなら、どの問題も、ソードのカードばかり出てほしくないのは確かです。
ワンドもソードも「闘い」を示しますが、ワンドはどちらかというと自分の中での葛藤です。でも、ソードは誰かを傷つけたり傷ついたりという、悲しみを伴う闘いです。
ソードのカードは図柄も剣で人が刺されていたり、ハートの串刺し状態とか、結構お客さんが見ても「ガーン」となってしまうようなものが多いので、フォローできうるカードが存在してくれることをいつも願います。

やはり目の前に出てしまうため、ごまかしがきかないですからね。
それでもそんな悲惨なカードが出てしまった場合にも、どうしてそうなったのか、そしてその後精神的に平静さを保てるようなアドバイスは忘れてはいけないと思っています。

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