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Astrology

貧乏カード(笑)

Category:その他占い

「貧乏カード」と、タロットの中で呼ばれているものがあります。
「ペンタクル(金貨)の5」と言って、ウエイト版では、雪の降る中を、貧しい恰好をした人(一人は怪我をしています)がとぼとぼと歩いて行く姿が描かれていて、いかにも「辛い」「寒い」「貧しい」というイメージで、見ただけでみじめになってしまいます。

もちろん、実際にお金のない時には見事にこのカードは出ちゃうんですが、私など常に「お友達」のように出てきては情けないなぁと思ってしまうのですが、それだけではありません。

このカードの持つ意味もまた深く、物質的な貧困さだけではなく、精神的な「貧しさ」をも示唆する場合があります。
むしろそのほうが怖いです。
物質的にはさほど困っていないような人に、特に恋愛など、誰かとのことでこのカードが出た場合、しかも本心とか未来などを示す場所に出た場合、貧乏になるとか言う意味ではありません。
今一度、心が貧しくないかどうかをカードは問いただしているということです。

経済的な貧困状態は、精神的にも、肉体的にも当然パワーを奪い、いろんな意味で「寒い」状況におかれます。
でも、そんな時でも、豊かな人はいます。それなのに、心が貧しい人もいます。
このカードはむしろ、そんな人になってはいけないという教訓だと思う時があります。

物質的に困難な状況下で笑ってそれを受け止めて、真摯に生き抜くことは、なかなかできることではありません。でも、きっと被災地の人は、そんな中でも一縷の希望を持ちつつ、前を向いて歯を食いしばっているでしょう。

絵では、教会のステンドグラスが描かれているので、貧しい2人は教会に手を差し伸べて救いを求めることも可能なのです。でも、今が貧しいとそんな風に救いの手が述べられていても、下ばかり向いているので気付かないのです。教会は豊かさの象徴として描かれていますが、貧乏も豊かさも永遠に続くものではないと言うこともまた、意味しているカードです。

どんなにつらい状況でも、心が貧しくなってはいけないなと、このカードを見ていていつも思います。

タロットの小アルカナには、他にも「愛人カード」(ペンタクル9)、「思い出カード」(カップ6)、「転職カード」(ソード7)など勝手にあだ名?をつけられているカードもあるのですが、それぞれ、深い意味があります。カードの意味だけでたとえばこの「ペンタクル5」なら「貧乏」と読んではいけない場合があるので、タロットもまた、奥深いです。

Keyword:タロット

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