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Astrology

笑顔の効能

Category:その他占い

笑顔は幸せを呼び込む、というのは確かにあると思います。

辛いことがあったとき、人によっていろんな対応があると思います。

①辛い・・・と正直に誰かに言って発散する人

②じっと耐えて自分の中で解決しようとする人

多くはこの二つなんだろうなと思うのですが、
私は①なので、友人や家族に言うし、落ち込むと言動に現れてしまうのでまあ、わかりやすいタイプです。
ただ、オフィシャルな場面ではむしろ元気に振る舞ってしまいます。
当たり前と言えば当たり前なのですが、かえって元気そうに見られたり、悩んでいる時の方が「悩みなさそうですね」とか「ポジティヴですね」とキャラにないような見られ方をします。

多分、辛いときほど笑ってしまうからかもしれません。

家族や友人には本来の自分を出すのですが、仕事柄、人さまに元気をあげなければいけません。なので、スの自分が傷ついていたり、しんどい時ほど笑顔を絶やさないようにしようと思うからか、妙に元気そうな振る舞いをしてしまうんだと思います。

自分の中での緩急のつけかたがへたくそなんで修行が足りないのでしょうね。

友人でも、普段明るく元気そうな人の方が、落ち込むとダメダメになってしまうようで、喜怒哀楽の感情に素直に心も体も反応するんだと思います。
ただ、このタイプは、良く笑い、泣き、怒るので、負のエネルギーを自然にはねのけることもできます。

先日鑑定した方は、48歳なのに私よりもずっと年上に見えてしまいました。
聞くと最近なんと22キロの減量に成功したそうで、普通、そんなに見かけが変われば人生バラ色になるし、表情も明るくなるはず・・・なのにこの方、終始無表情だから、老け顔に見えたのです。
話を聞いて行くうちに、やりにくい(と思っている)舅さんとずっと同居されているとのこと。
でも、金銭的には高いダイエット(半年で22キロ減量したので)もできるし、お子さん2人も成人していて、ご主人は温厚な方で、ご本人も舅さんと一日中顔を突き合わせるのが嫌だからパートに出ているそうで、何ら生活に不足はないはずなのに、全く笑顔がないのです。
ご自分はもう、舅さんに対して我慢しているということばかりがあるようで、その存在に対して意識のすべてが行っていて、10個の楽しいことも、そのこと一つのために忘れてしまっているので、ご自分が普通よりも幸せであるという当たり前のことに全く気付いていないのです。

典型的な②の人で、誰かに言うとカッコ悪いからと、一人で耐えているようで、ご主人にすらいわないそうです。パートに出ているのだから、友達もいるでしょうし、彼女があまりに表情が乏しいからと、ダイエットサロンを紹介したのも「友達」なのに、「友達がいません」とおっしゃるのです。
なんだか、周囲の人を信じていないというか、何事に対しても感謝や喜びを感じないようになってしまったのです。
内向的極まりない星かと思うと牡羊座・月蟹座ですので活発でどちらかと言えば活動的な人ですし、聞くと「そういえば子供のころは活発だと通知簿に書かれていました」とまた無表情にいうのです。
そして、「我慢しすぎて本当の自分がわからなくなってしまったんですね」
と言うと、ハッと気付かれたような顔をされて、その方が涙を流したのです。

まさしく「浄化の涙」。
これこそ、この方が感情を吐露して、変わるチャンスだ!と思ったのでどんどん吐きだして下さいと言って、本当の自分は明るくてもっと積極的な人のはず、実際、同居されて続けている中でしっかりと家庭をきりもりしているその「真面目な勝気さ」こそ牡羊座の持つ根性なのです。
ただ、真面目さゆえに、吐きだし方を知らないし、相手に何も言われたくないからすべて手抜きをしないで自分ひとりでやってやる!という感じで肩に力が入りすぎているのでしょう。
そしてどんどん耐えていることすら麻痺して、何も楽しめなくなってしまったようなのです。

なんともったいない!!

痩せたのだから、きれいな服を買って、友達と出かけるなり何なりしたらいいのに…と言うと、なんだかビックリしたような顔をされていて、そんなことにすら気がつかなかったようでした。

人は我慢しすぎると感情を出すことすら忘れてしまうのかもしれませんね。

浄化の涙で何かに気づいてぜひとも笑顔を取り戻してほしいです。

そういえば、ドラマ「家政婦のミタ」のミタさんは「笑えない」ようになった人でした。
過去に何かがあったのでしょうけど、感情を完全に失ってしまったような人のようで、やはり耐えがたい出来事があると人は感情を出す事すらなくなってしまうのでしょうか。ミタさんが最後に笑ったのを見たときは思わず泣いてしまいましたが・・・。
鬱の人は笑いません、というか笑えません。

この相談者の方もきっと鬱に近い状態だったのでしょうけど、牡羊座のもともとのパワーがあるからか、鬱にはならず、ただ、感情をなくしてしまったのかもしれません。

でも、辛い時だからこそ、少しでいいから、口角を上げて笑う方がいいんじゃないかなと思うのです。
もちろん、ヘラヘラと自嘲的な笑いをするのは卑屈ですが、やはり幸せの女神は、笑っている人に微笑んでくれるはず。「笑う門には福来る」は本当です。

笑顔だけは私は失わずに来たつもりなので、やはり辛い時でもなるべく笑っていたいなと思います。

Keyword:性格

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