占星学の玉手箱

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Astrology

奥が深い!

Category:その他占い

奥が深いといえば、占星学は本当にそうなのですが、タロットカードも実はものすごく奥が深く、私などまだまだこちらはもともと感性豊かな人間でもないので、イメージが貧困な部分も多かったりして自分でも勉強中だったりします。

で、自分でちょっと煮詰まった時によく1枚引くカードが、「和尚禅タロット」という、ここにも一度書いたかなと思うのですが、禅の教えから来るタロットなのです。
通常のタロットのようにもちろん78枚ありますが、そのほかに「マスターカード」としてトランプで言うところのジョーカーみたいなイメージトモ少し違うのですが、いわゆる和尚自身を意味するカードがあります。
これはもう、「誰かのマスターではなく、自分自身のマスターである」というカードなのです。

心理学的な意味を持つ「PSY CARD」でも、「インクワイアラー」という、「答えは自分自身の中にある」という特別なカードがあります。

占い師は占いに左右されてはいけないとよく言われますが、まさにそういった意味合いを持つカードだと思います。自分自身をコントロールできない人間に、人を占うなどできないということでしょうね。

で、和尚の1枚引きですが、解説書を読むと結構ズシン!とくることが書いてあるのです。

大アルカナももちろん普通のタロットの大アルカナに対応していないわけではないのですが、たとえば「隠者」に当たるカードは、和尚では「アロンネス」(独りあること)というタイトルのカードで、老人が一人歩くうしろすがたが描かれています。隠者そのものの意味には確かに孤高なイメージはありますが、どちらかというと「智恵」のようなカードです。でも、この和尚の「隠者」は一人でいるときに寂しいと感じるのは、誰かがいないからで、これはネガティヴな考え方です。でも、一人でいるということは「独りあること」という自己の存在だと捉えるのがポジティヴな考え方なのだと言うことを説いています。
確かに私は孤独にあまり強くないのですが、自分という存在があるにもかかわらず常に他者を求めているのだろうなと思います。
このように、結構タイムリーに気づきを促してくれます。

小アルカナも、一般のタロットの「ワンド」は「火」で、エネルギーや直感を示すのは占星学と同じです。行動を示しています。
「水」はそのままタロットの「カップ」で感情を示すのも占星学と同じです。
タロットの「ソード」は和尚では「雲」のスートになっていて、光を妨げるものとして捉えられていますが、やがては去るものとしても捉えられます。これは、マインドを示します。
タロットの「金貨」に当たるものは和尚では「虹」のスートで、単なる物質の意味だけにとどまらず、虹が地と空、つまり物質とスピリット(雲のスート)に橋をかけるように、形あるものとしての体を示します。

小アルカナで私がよくドキッとするのが「雲の5」にあたる「比較」というタイトルのカードです。タロットの「ソードの5」とは少し意味が異なるのですが、この「比較」のカードは、オークと竹がただ描かれています。
要するに、オークにはオークのよさがあり、竹には竹のよさがあるのだから、比べる必要などないのだと言うことを言っています。一般のタロットの「ソードの5」は争いとか不和の意味ですが、これも、私利私欲に基づいてしまうから、人は争ったり不満を感じるのであって、誰かと比べて自分はこれが足りないとか、そう思うから腹が立ったりするという意味で解釈すれば結構深いのです。

このように、タロットは本当に意味が深いです。
1枚引きで私が煮詰まるとよく引くのがこの2枚です。

自分は自分なんだという覚悟がどうも足りないようです。

手段として必要なカードが「星」にあたる「沈黙」なるカード。独りある事を楽しめばいいということで、さきほどの「独りあること」とシンクロしているから不思議です。

独り占いはあまりしないのですが、一種の瞑想の意味で時々やってみると結構ハッとすることが多いです。

Keyword:タロット

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