愛する人に対する態度

愛する人に対する態度というのがストレートに出る人はあまり矛盾がなく、恋愛においてはうまく伝わるし、逆に振られる時もハッキリ振られます。でも、いろんな鑑定をしていて、「愛する人にほど暴言を吐いてしまう」というような人をよく見かけます。

一種の「甘え」なのですが、相手にとってはまるでかわいげのない、とんでもない愛情表現になります。
要するに好きだからこそ自分のことをわかってほしくて、子供がおねだりをしているように、おもちゃを買ってもらえず道端に寝転んで駄々をこねるような感じの表現になるわけです。
なので結局「うるさい！」「いい加減にしろ」と、大好きな相手に怒られて自滅するというパターンです。

愛情表現というのは、女性の場合はやはり金星によるものが大きいと思います。
そして、ライツと金星に矛盾のない星の場合が比較的ストレートに相手に伝わると思いますが、ライツと金星が矛盾した星の場合、どうも「ねじれて」表現されるようです。

月は12通りありますのでもう、その人によりますが、太陽と金星は48度しか離れないということは以前書いたかと思います。ですから、太陽の前後2星座を加えて、たとえば太陽が乙女座の人だと、金星は蟹座・獅子座・乙女座・天秤座・蠍座の5種類あるわけです。

そのうち、金星が蟹座・乙女座・蠍座の場合は太陽星座と矛盾のない星なので、愛情表現はストレートになる傾向が強いですが、問題は乙女座の人の場合（月にもよるのですがここでは省きます）金星が獅子座や天秤座にあると、乙女座の太陽とは矛盾したエイリアンの星座になりますので、愛情表現がいささか複雑になります。
金星が獅子座の場合は高ビーになってしまうでしょうし（そのくせあとでウジウジ悩む）、金星が天秤座だと、プライドが邪魔をして「別にあなたなんか好きじゃないけど」というようなツンケンした接し方になる可能性があります。それでも、本質が乙女座ゆえ、あとで結構グジグジ悩んでしまうという厄介な場合が出てきます。

恋愛の達人と言われる蠍座に関しての例だと、金星は
乙女座・天秤座・蠍座・射手座・山羊座の5種類になります。
この星がなぜ達人と言われるかというと、案外上記のような「エイリアン」の金星をうまく使って小悪魔的な魅力を発揮できるのです。
蠍座はヘビーな星ですので、金星が乙女座・蠍座・山羊座の人の方が逆にヘビーさがストレートに伝わり、恋愛成功率が低くなるケースがあります。
でも、金星天秤座と射手座の人の方が、ヘビーさが緩和され、案外もてる人が多いのです。
特に何度も書いているように、恋愛に関して、蠍座と射手座のコンビネーションは実に「達人」の中でもさらに達人度が高くなります。これは、射手座で金星が蠍座の人も同様です。
矛盾が魅力になるということを本能的に知っているわけです。

確かに結婚前に恋愛していないことがなかったうちの次女は蠍座で金星が天秤座です。
ヘビーにはまるで見えませんし、社交性を発揮し、八方美人なのであらゆる男性からもてますが、実際にはものすごく嫉妬深く、毎日でも電話とかメールをしないと愛情ではないと言い切るような奴です。でも、自分からはメールせず、相手の出方を観るというような面もあるし、わざと彼氏にやきもちをやかすため、異性の友人も多いのです。なんとも・・・これはもう、生まれ持っての才能でしょうね。

私など、太陽と金星どころか、月にも火星にも何の矛盾もありませんので、ストレートすぎてわかりやすすぎて、しかも恋愛音痴ですので、まるで面白くもなんともない人間です。トホホ・・・。
でも、愛する人に暴言を吐くという傾向があるんで、これは、アセンダントの射手座の矛盾かもしれません。

ですから、ライツや金星だけでなく、実際にはアセンダントやドデカテモリィなど、いろんなものを総合的に見なければならないのですが、どこか素直になれない人というのは、矛盾点がどこかにあるはずです。

何年か前の月9「私が恋愛できない理由」の主人公3人は、それぞれ「素直になれない」タイプでしたが、大島優子が演じている真子ちゃんは素直じゃないと言うより単に「男運が悪いだけ」「男を見る目がない」と言うだけのように思います。自分が好きなタイプというのが明確になく、相手に合わせることが愛情だと思っていて、DVとかの被害に遭いやすそうな感じの子ですね。こういうタイプはライツと金星には矛盾がないと思いますが、太陽と月の角度が良くないかな？と想像します。
乙女座で金星は蟹座だけれど、月が天秤座とか・・・。
あとの二人は完全に「好きな人には素直になれない」典型かもしれません。
吉高由里子演じる咲なんかは、彼女の地のままじゃないのかというぐらいですが、なんとなく、最終的には中尾明慶君演じる子とくっつくんじゃないかと予想していました。この手の女性は、大人の男性相手だと不倫にしかならないと思いますから、案外年下で、自分の言う通りになるような子に純粋さを感じて安らぐ場合がありそうです。牡羊座・月獅子座ですが金星だけ魚座とか・・・。

香里奈演じる恵美は、私の友達に似たような子がいるのですが、まさに「好きな相手に暴言を吐く」という甘え方をしてしまう子ですね。自分がその人を好きであるということを相手に判られたくないと思うみたいで、それじゃ恋愛できないわけですが、自分に意外と自信がないのです。シャイだし、正確はオトコマエなのですが、異性は友達でいれば終わりは来ないということをどこかで知っているためか、臆病なのです。
射手座・月牡牛座・金星も射手座だけれどアセンダントが魚座とか・・・。

こういう想像をするのはすごく楽しいですね。
いつか、金星による恋愛論をもとにして、恋愛模様を描いたちょっとしたエッセイみたいなものを書いてみたいものです。