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Astrology

マジョリティに対するT惑星の影響

Category:有名人ホロスコープ分析

錦織圭選手はなんだかんだ言ってもテニス界で別格の日本人選手だと思います。
で、錦織さんのホロスコープは出生時間もわかっていますので観てみるとなんと、山羊座に6天体があります。1989年生まれなので、この年代は土星・天王星・海王星が概ね山羊座にあるのですが、錦織さんの場合、ライツ・水星も山羊座なのです。しかも、蟹座5度にある逆行している木星に対して、太陽・天王星・海王星がすべてオポジションになり、東半球にほぼすべての星が集中しています。
まさに「いぶし銀の職人」のような星ですが、アセンダント射手座ですので海外での活躍が目立つのかもしれません。

どちらかというと飄々としていますし、水星はノーアスペクトなので、普段の話し方などはものすごくおっとりしていてやや天然系ですね。しかもスポーツ選手に重要な火星は12ハウスです。闘争心を表に出さないタイプと言えます。

山羊座に6天体もある彼にとって、トランジット冥王星は当分山羊座にいますし、ほとんど1ハウスに惑星集中型なので、それらの惑星のいずれかにT冥王星は絡んでくるのですから、決して良い運気だともいえないはず…ですがなぜこんなにも活躍したのか・・・ひとえに、惑星集中のおかげで、T冥王星のパワーが分散するからです。一般的に惑星がここまでマジョリティになっている場合、Tの凶星が通過すると、なんだかどの惑星にも悪い影響があって悪い事しか起きないんじゃないかとよく思われるのですが、実際は逆で、何も惑星の入っていないハウスの方が、Tの凶星の影響をまともに受けてしまいますので、そのまま凶意が出るケースが多いのです。
私自身も、1ハウスに3惑星がありますし、山羊座ですのでT冥王星は2008年からずっと1ハウスに居座っています。でも、悪い事ばかり起きているわけでもないですし、分散している気もします。
もちろん、1ハウスにT冥王星があると、体調面はいろいろあります。錦織選手も腰を痛めたり、結構満身創痍で試合に臨んだこともありますし、それなりに大変だし、怪我には常に悩まされています。ただ、冥王星本来の「徹底した環境の変化」のような意味合いが強まっていて、彼の場合、精神的にかなり強くなった気がします。
もともと、冥王星は11ハウスにあり、吉角だけを形成していますので、勝負に対しても「勝とう」と言う必死さはあまり前に出ませんし、でも、決して諦めないという底力を発揮できるし、ここ一番に強いタイプでしょう。
彼が人を押しのけてまで勝ちにこだわるみたいに見えないのもきっと冥王星の角度が良いせいだと思います。

最も彼のようにほとんど海外にいるようなタイプの人だと、リロケーションチャートで観る方が適切かもしれませんし、T天王星が4ハウスに居座っていて1ハウスのマジョリティに対してはスクエアになりますが、実際、実家にほとんどいませんからあまり影響を受けないとも言えます。

彼の2ハウスには水星・金星・ドラゴンヘッドがありますので凶星はありません。しかも水星は9ハウスの主星ですので、海外に行くことで自信をつけたと言えます。10ハウスの主星もまた金星で2ハウスにありますので、テニスプレイヤーとして巨額の富を得ることにもなります。
さらには先行日蝕のテーマは9ハウスにあるのですからもう、海外に行くべくして行っていると言えます。

惑星が多く入っているハウスをトランジットやプログレスの惑星が通過するときにはその影響力は分散しますし、角度を正確にとる惑星から順番に影響していくのです。
錦織選手の活躍は冥王星とともに当分続くでしょうし、世界ランクこそ少し下がってしまいましたが、このままでは終わらないと思います。

強くなっても決して奢ることなく、飄々としたままでいてほしいですね。

Keyword:山羊座冥王星性格トランジットアスペクト

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