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Astrology

神対応

Category:有名人ホロスコープ分析

私も一度でいいから「神対応」というのをしてみたいものですが、この年齢になっても人間的に幼い面が多いため、神対応はおろか、いつもろくな対応ができない人間だなと思います。

この言葉はよく使われますが、やはり芯がぶれない人で、いざというときに冷静な対応ができる人がこういった対応のできる性質を持っているんだと思います。

芯がぶれない、というと不動宮のライツをやはり想像しますが、それだけだと単なる頑固さだったりもします。
ぶれないものがあっても、嫌なことや、不本意なことを
「なかったことにできる」という太っ腹な柔軟性も兼ね備えているというのがやはりポイントになると思います。

先日、写真週刊誌に取り上げられた騎手の武豊さんのちょっと危ないシーンに対して、奥さんの佐野量子さんがまさに「神対応」で取材に来た記者にそれ以上はもうつっこめないなというぐらいの低姿勢で対応されていたのを見ましたが、なかなかあそこまでのことはできないと思います。

佐野さんは出生時間もわかるので、ホロスコープを見るとライツがともに獅子座で、アセンダントも牡羊座であの柔らかな物腰からは想像もつかないような星でした。ただ、太陽が獅子座29度なので、恒星「コル・レオニス」と合ですから、これはまさに「獅子の心臓」と呼ばれる最強の王様のような星ですから、夫のケアレスミスなど彼女にとっては些細なことなのです。実はめちゃくちゃオトコマエで太っ腹な人なのでしょう。月も太陽も5ハウスという獅子座のナチュラルハウスにいますし、「本当に強い人」というのはまさにこういう、いざというときに動じず、物腰こそやわらかいけれど、線引きをきちんとできるという人のことでしょう。

同じくこういった神対応といえば、以前三田寛子さんにも同じような場面がありましたが、彼女もあの柔らかい物腰やおっとりした話し方とは裏腹に、水瓶座・月牡羊座ですので非常に気の強い女性であることは確かです。
でも、ぶれない不動宮、さすがにいざというときにもあの対応で、逆に夫の不祥事を「なかったこと」にしてしまったのですから、さすがは梨園の妻、という器の大きさを感じました。

佐野さんは、水星も金星も乙女座ですし、強さとともに地に足の着いた部分もあります。
こういった強い女性に共通していることは、結婚したら主婦業に徹するというか、お子さんが小さい頃は表舞台に出てこないということでしょう。
佐野さんにはお子さんはいらっしゃらないようですが、魚座の武さんの星は12ハウスに入りますし、ご本人も6ハウスに5天体があるので、「神様の愛を持って奉仕する」というような人なんだろうと思います。
そして1ハウスの土星がいざというときのドンとした貫禄になっていると思います。

6ハウスというのは一見すると面白くないハウスですが、侮れません。
自分に自信があるからこそ、奉仕できるという「オトナ」なハウスなのです。
前のハウスの欠点を補うのが次のハウスですが、5ハウスの子供っぽさや自己中心性を補い、反省を促し、奉仕に徹することのできるのが6ハウスです。
目立たず騒がず、こういったことのできる獅子座というのは本当に強くなければ単なる俺様気質になってしまいます。

マジョリティになっているハウスというのは、概ね前のハウスを補う役割がありますので、そのハウスの意味だけがもろに出るのではありません。

私自身、1ハウスが結構強いのですが、12ハウスの自己犠牲や他者への癒しを補う意味でこの仕事に使っている分にはいいのですが、事自分自身のことになると、ただの我の強さしか出ないので、占い師としての自分と普段の自分にはつくづく開きがあると思って反省する次第です。仕事では自分を薄くできても、プライベートでも自分を薄くすることがなかなかできないものです。

佐野さんは、騎手の妻に徹しているけれど、家ではきっともう、騎手の夫の手綱を握っているのだろうと思います。

向こうっ気だけ強くてもいざというときに怒り狂ったり感情を表に出してしまう人より、本当に強い人というのは、後々どうした方がみんなにとって丸く収まるかということまで考えて行動できる人なんだろうなと思いました。

Keyword:獅子座5ハウス6ハウス太陽相性家庭・子育て性格3区分

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