占星学の玉手箱

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Astrology

各星座の例外

Category:占星学・12星座シリーズ

牡羊座・・・大抵の本にはこの星座は「短気」と書かれていて、大体が考える前に行動するといった馬車馬的な性質が書かれていることが多いでしょう。でも、「気の長い牡羊座」が稀に存在するのです。喧嘩を好まず、非常に穏やかで冷静沈着、牡羊座の一般的な猪突猛進さは微塵も見られないケースがあるのです。
ただ、牡羊座は牡羊座ですのでおとなしいとか我慢しているのではなく、これらの「気の長い」人たちも自我は絶対に強いので、自分の芯が揺るがないという面はしっかり持っているし、本気で怒らせたら誰よりも怖いタイプに変貌します。概して、月が風象星座にある人が多く、自分を持っているからわざわざ争いごとをしないのです。「牡羊座らしくない」と思われますが、実は根っこに確固たる自信を持っているからなのだろうと思います。

牡牛座・・・この星は牡羊座とは対極的に大概「のんびりや」「マイペース」と書かれていますが、時に「短気な牡牛座」が存在します。おっとりとかのんびりとかまったりという言葉とは全く無縁で、いつもカリカリしているような牡牛座ってありえない!と思ってしまいますが、実は、この星は生理的欲求に対して非常に素直なので、お腹が空いていたり、欲求が満たされていない場合には意外と短気になってしまうことがあります。
動作が機敏ではないためか、焦ってしまうと非常にせっかちになってしまうという一面もあり、余裕のない牡牛座はなぜか早口になる傾向もあります。月が火の星座の場合に顕著に出ることが多いでしょう。

双子座・・・まず、この星は「おしゃべり」と書かれていることが多いですが、「無口な双子座」は確かに存在するのです。頭の回転が速く、ことばが比較的サクサクと出てくる星なのですが、饒舌どころか、冗談のひとつもいえず、引っ込み思案になっている双子座は、その神経質さが過剰に反応してしまい、頭の中ではしっかり言葉が組み立てられているのですが、実は「書く」行為をさせると立て板に水のように言葉が溢れてくるという場合があります。
双子座の守護星水星は喋ることだけではなく、書くことも司るため、これらの「おとなしい双子座」は実は書く才能に秀でている場合が案外あったりします。しかも、ぽろっと言うひとことが面白かったり、無口ではあっても決して暗さがないというのもまた、本質が双子座であるという特徴で、人付き合いはいいし、いたって順応性もあります。

蟹座・・・この星の特徴はまず「家庭的」と多くの本に書かれていますが、「家事なんて大嫌い」と言う蟹座も絶対にいるのです。この星は概してわがままで、世話焼きで構うのが好きと思われがちですが、実は構ってほしいし、世話を焼かれたいという性質も同時にあり、しっかり「見返り」を求めて親切にしているようなところがあります。なのでその幼児性とも言える性質が前面に出てしまうと、案外自分では何にもしないという「だらしない」タイプになってしまうことも少なからずあるのです。
料理が好きなのも食べるのが好きだからで、甘えるのも依存的な傾向があります。自我の強さが別の面に出ると、仕事に邁進するキャリアウーマンや、運動能力にすぐれた蟹座もいます。ただ、やはりこの星は一般的に結婚願望は他の星よりは強めではあります。自分のテリトリー内で仕切りたい願望が強いのでしょう。

獅子座・・・豪快で明るい性格と書かれることの多い、カッコいい星ですが、なぜか同時にネクラNO1でもあります。明るく振舞っているのは、弱みを人前では見せられないというプライドゆえで、実はこの星は一人になったときには案外膝を抱えて部屋で悶々・・・という考えられない姿になっていたり、欝になる確率は非常に12星座中高い星なのです。
本当に天真爛漫で向日葵のような人もいますが、それはよっぽど恵まれた状況にある人で、大概はから元気、本当は落ち込んでいる時ほど、そうじゃないという振りを周りにはしてしまうため、ウチヅラの悪さでもNO1になります。
明るいけれど、決してノーテンキではなく、非常にメランコリックになりやすい星であるということが案外人にはわかってもらえず「一人でも生きていける強い人」だと思われてしまうことが多いようです。

乙女座・・・神経が繊細だといわれるこの星ですが、たまに「無神経かつ図太い乙女座」に遭遇することが確かにあります。言いたいことをズケズケ言うし、相手の気持ちを考えてないかのような無神経さ、でも自分では傷つきやすいと言っているのですから、その矛盾にイライラしてしまう人も多いかもしれません。
でも、この星は概して小心者です。なので、自分を守るために、口が勝手に動いたり、好き勝手言っているようでいて、言った本人もズタズタに傷ついているというケースが案外多いのです。毒舌で批判的なのも実は気の小ささをカムフラージュしているにすぎません。事実、図太いように見えるどこでも眠れるようなタイプの乙女座も、変なところに神経質だったりして、部屋が散らかっていても平気なのになぜか食器が欠けていると食べられないとか、口は達者で誰とでも議論できるのに、人見知りだったり、どこかナーバスな一面を隠し持っていると言う場合が多いので、じっと観察していると乙女座らしさはどこかに出てきます。

天秤座・・・社交的で誰とでも仲良くなれるとか、感じのいい人NO1と大概の本に書かれていて、人に羨ましがられる星座なのですが、時に「人間嫌いの天秤座」という大例外がいたりするのも事実です。この星は周りの目を非常に気にします。
ですから、非社交的な天秤座は、人が嫌いなのではなく、人に嫌われるのが怖いので、最初からバリアを張って、人が近づかないようにしているだけで、実際は誰かが声をかけてくれるのをじっと待っていたりします。要するにこの星は人との関係に置いて自分を見つめる星なので、「人なんか嫌い」「一人で平気」とうそぶく天秤座も実は、人を意識しすぎるあまり、そういうことで虚勢を張っているに過ぎません。人付き合いが下手なのではなく、上手にしなければいけないという強迫観念から逃れたいが為の言い逃れなのです。「いい人」を演じてしまう自分に疲れた時、そんな風になってしまう場合もあるようで、とにかくバランス感覚が大事な星であることは言うまでもありません。

蠍座・・・逆にこの星は人嫌いだとか、暗いとか、一人が好きとか閉鎖的など、あまりいいことを書いてもらえない損な星なのですが、意外と知られていないのがこの星の社交性で、「オープンマインドな蠍座」は事実存在します。
秘密ごとや隠し事が多いとか、とかく自分のことを喋りたがらない星ではありますが、中には無防備に正直に自分のことを語ってしまう蠍座がいます。ただし、この星は自己完結できる星なので、自分のことを話すからと言って相手に自分をわかってほしいのではなく、あくまでも自分で自分のことはわかっているので自分に正直に生きているに過ぎません。
オープンに自分を曝け出すからと言って、決して大勢でいるのが好きだというのでもなく、人といても常に自分の世界をしっかり構築していて、周りに流されることはありません。ですから、自分のことをオープンにする蠍座だからと言って、相談事をもちかけられていると思って説教したり意見するとすぐに「貝」になってしまうでしょう。自分を出すにしろ出さないにしろ、この星は人にこうだと決め付けられることは最も嫌いでしょう。

射手座・・・大胆不敵、自由奔放とよく形容されるこの星座は心の広い人が多いですが、案外「オタク」が多いのです。
飽きっぽくいろんなことに手を出しては中途半端に終わるといわれることも多いですが、もともと哲学的ですので、「はまる」ことができた場合は非常にのめりこみ、その道のエキスパートになってしまったりもします。広く浅くをモットーにしている人が多いですが、オタク度は非常に強く、それが明るい方向性に出ているため、得をしていることが多いと言えるでしょう。
精神性は強い星なので、向学心もあるし、知的レベルの差によって、大きく違ったタイプになってしまうことが多いためか、一概に「こういうタイプ」だとくくりにくいキャラクターが案外多いと思います。

山羊座・・・真面目とか誠実とか実直とか、非常に堅苦しい印象でくくられやすい星ですが、「不真面目な山羊座」は確実に存在しますし、「ワル」の限りを尽くしたというようなタイプも実はしっかりいます。誠実どころか、いい加減で約束は守らないとか、ルーズで信用できないというキャラもいます。でも、根っこの部分が正直で単純なので、この星はわざと悪く振舞って悪役を演じることもあります。
よくも悪くも自分に嘘がつけないがために、不器用さを露呈し、本当に思っていることと真逆のことをしてしまったりする山羊座がいます。型にはめられることが嫌だからあえてそうしている場合がほとんどで、家庭環境などの影響が出やすいでしょう。仕事は真面目なのにプライベートはもう、ハチャメチャだったり、わざとギャップを自分でつけてしまうという傾向も見られます。これまた不器用ゆえでしょう。

水瓶座・・・奇人変人が多いとか、とかくいわれ勝ちなこの星ですが、「ごくごく普通の個性のない水瓶座」もいるのは確かで、「変わっている」と言われると喜ぶこの星の中でも嫌がる人もいます。守護星が変化を求める天王星のため、人と違ったことをしたがるタイプは確かに多いのですが、「個性がない」というのも実は立派な個性で、「普通」を貫くということが実は非常に難しいので、この星はヒューマニズムに富み、人間が好きだという面があるため、とてもフレンドリーで協調性のある水瓶座は実は少なくないのです。支配するハウスが11ハウスという友人やサークルを示すハウスなので、人は皆平等であるという考え方ですから、実はこの星の適職に「公務員」というのがあります。公務員に向いているということは、自我を抑えなければ無理です。実は誰よりも平和主義者なのです。

魚座・・・情緒的でウエット、大抵の本には「優しい」と書かれているこの星ですが、「冷たい魚座」が実は存在するのです。本当の優しさというのは、実は厳しさをも持っているし、自分が傷つくことも恐れないで相手に真剣に向き合える感情です。でも、この星はその意味では自分が傷つくのがいやなので、どんな鬱陶しい話でも、嫌な話でも「聞くだけ」ならできます。ただし、受け止めるだけでコメントもしなければ共感的理解もしない、「優しく」受け止めるこの行動は「所詮他人事」なので感情移入しないという冷たさにも繋がります。「真綿で首を締める」ことのできるタイプが案外この星にはいます。柳の弱さはあっても、決して折れることはない強さを持っているのです。激しさがないだけで、心底優しいというのとはやや違うというケースがかなりあると思います。

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