月の持つ性質その10　山羊座の月

山羊座は月の位置で言うと、本来の座である蟹座の対極にありますので、「放浪の位置」と言って、月にとってはあまり慣れていない場所にいるような感じでやや居心地の悪い位置になってしまいます。
なので、山羊座の持つ長所としての真面目さは確かにあるのですが、それが融通のなさになったり、ややもすると「頭が硬い」というような感じになることが多く、山羊座の活動宮としての行動力ではなく、短所と言われている猜疑心や陰気さ、利己的な面が出てしまう場合が多く、第一印象で損をする人が多いかもしれません。
「怖い」「とっつきにくい」「きつそう」というイメージに加えて「暗い」という印象を持たれてしまうことも少なくないでしょう。実直でお世辞のいえないタイプが多いため、どうしても本音をズバッと言ってしまうので、裏表のない性質を好む人にはいいのですが、その場を丸く納めたいタイプの人にとってはやや「煙たい存在」になることもあります。
勧善懲悪の正義感も持っていますが、その出方がもう、直球しかないため、唐突に防具をつけていない相手の顔面めがけてストライクが一発命中するような衝撃を与えてしまうことがあるし、物事がうまくいきかけていても、その一言でぶち壊しになったり、小さな出来事が大きく膨れ上がってしまう場合もあったりで、とにかく嘘やごまかしが通じませんし、冗談も通じにくいでしょうから、山羊座の月を持つ人にはその人が真剣になっている場面でつまらない冗談を言うと完全に敵意をもたれますから注意が必要でしょう。
ただ、言ったことは必ずやり遂げる根性は抜群です。人に嘘がつけない分、自分にも正直ですから、絶対に言った事はやりますが、相手の迷惑を顧みない面も持ち合わせるので、その根性に周りが付き合わされてしまうこともありうるというリスクはつきものです。
でも、実に単純明快な一面もありますから、自分が好きだったり、一目置いている人に言われたら欠点もあっさり認めますし、素直に従います。人にされた嫌な事は忘れませんし、絶対に仕返しするという面もありますが、良くしてもらった恩なども決して忘れたりしないですし、いつも一生懸命であるということはある意味痛いぐらいなキャラクターです。
もう少し世渡り上手だといいのでしょうが、そうでないところがまた人間的でいいという場合もあるし、味方につけておくといいタイプではあります。
ただ、自分にとって損か得かを考える面もあり、その損得勘定が実にわかりやすいという面は憎めませんが、好きな相手とそうでない相手に対する態度が180度違うことが周囲にバレバレなのもやや問題かも。恋愛面でこの月を持つ相手は厄介です。直球しか投げられない自分と相手を無理矢理合わせようとしますから、相手が変化球を投げようものならもう、怒り狂いますし、変化球を認めません。
思い込みの強さもピカイチで、軽く「好き」などと言ったが最後、もう、「あの人は私のことが好きなんだ」ということがインプットされてしまうため、相手が他の人と仲良くしていたら怒るし大変です。もちろん、納得いくように説明したらあっさりしているのですが、納得行くように説明するのも至難の業ですから、あまり軽い口はこの月を持つ人の前では叩かないほうが身のためでしょう。
山羊座の持つヘビーさが特に強められてしまうため、相手はなかなかリラックスできないかもしれません。あと、自分の話が多いのも特徴ですから、もう少し聞き上手になる必要性はあるでしょうが本人は必死なため、喋っているときには余裕がないのでしょう。
裏を返せば自分に意外と自信がないので、自分をわかってほしいという姿勢の表れなのです。とにかく自分の人生に嘘がないので、相手の嘘をも許さないと言う面が最も特徴的な性質だと言えます。「うざい」と言われないためにはもう少し明るさと軽さをうまく身につけるといいかもしれませんね。上に二文字つくぐらいの正直な人であると言えます。

芸能界ではかなり多く、やはり特徴として皆さんある意味「わかりやすい」というか、キャラ的に裏表がない人がとても多いと思いました。男性だと星野仙一をはじめ、皇太子殿下にしても然り、赤井英和や江口洋介、仲村トオル、坂口憲二や速水もこみち、イノッチこと井ノ原快彦など、どこか硬派なタイプが多いでしょう？
女性だと真面目が嵩じてややもするとお騒がせになるタイプが多いようで、久本雅美なども軽そうで実は重たい人だと思うし、和田アキ子などはっきりモノを言い過ぎる代表ですし、中島みゆきや中森明菜にはある種の暗さ、重さがあるし、奥菜恵などもかなりお騒がせでしたし、故人でも松田優作や美空ひばりなど、かなりインパクトの強い人が多いですね。