占星学の玉手箱

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Astrology

オポジション

Category:占星学・アラカルト

オポジションというのは占星学のアスペクトの用語で180度、星と星が対極にある状態を意味する言葉ですが、これは、縁を観るポイントとしても重要です。

コンジャンクション(0度)は星と星の意味を強めるので最も重要ではあるのですが、オポジションも、星が正反対の位置にありますので、複雑に絡みます。

しかも、オポジションはエレメントで言うと必ず地と水だったり、火と風だったりで、比較的相性のいい星座同士でしか起こりません。
ですから、「惹きあいつつも反発する」という非常に複雑な関係になるのです。

相性で、こういう状況は異性だと魅力的になるため、お互いに惹かれあうことが多いのですが同性間だと、正直、かなり複雑な相性関係になります。

親子、嫁姑、上司と部下などの関係がこれにあたりますが、同性同士の場合での
オポジション、特に太陽同士のオポジションは縁はあるけれど反対の性質だし、理解できないわけではないが好きではない部分を露呈しあうため、なかなかハードです。
月同士のオポジションは比較的惹かれあうことが多いのであまり問題ないのですが
太陽同士のオポジションは結構難解です。

エレメントが合うのでわからないことはないのですが、自分と正反対の気質を持っていて、その性質はたいてい自分にとって「嫌い」な性質だからどうしても反発します。
私にとってはオポジションは蟹座ですが、山羊座の「父性」に対して蟹座は「母性」です。
私自身、母性には乏しく、そんな自分に愛想が尽きることもしばしばなのですが、蟹座の自然な母性には憧れつつも否定してしまう部分もあり、その依存性や模倣性を「女女した感情」と見てしまうことがあります。
でもそれは、自分のコンプレックス(母性的な優しさ、献身愛に憧れているから)を刺激するから反発しているだけなのだということもわかります。

友人などなら、蟹座とはさほどぶつかりませんが、身内になってくると非常に厄介です。
長女が蟹座なのでとても感情の向け方が難しいのです。

次女は蠍座ですが、牡牛座の親友が昔いましたが、異性観の違い等で疎遠になってしまいました。
ライバルのようになってしまうのです。蠍座も牡牛座もある意味のしつこさを持ちますが、蠍座は「嫉妬深さ」なのに対して牡牛座は「独占欲」という執着の違いがあります。
蠍座は人に対して嫉妬はしますが自分自身が執着されることはあまり好みません。
自分が好きな相手が自分以外の人に同じように接することが嫌なのですが、自分自身のことはどちらかというと放っておいてほしいと思うタイプです。
牡牛座は相手のことをすべて把握したいというタイプで、相手を「所有」したがります。なので自分も相手に対してはすべて把握してもらいたがります。

そのように、「似て非なるもの」を持っているため「ややこしい」のです。
人間は概して自分と違うものには純粋に惹かれますが、似ているものには反発します。
山羊座は純粋に甘えられる蟹座が実は羨ましいし、蠍座も本当は自分に関心を持ってもらいたいのですがそのやり方が素直でないだけなのです。

牡羊座は天秤座の「そつのなさ」を求めつつ、つい「仕切りたがる」ために好かれるか嫌われるかになりがちです。
双子座は射手座ほど「堂々と」できずにこすずるい対応をしてしまう小心さがあります。
獅子座は水瓶座のように本当の意味で「人は人」と割り切れません。人の評価が気になってしまいます。
乙女座は魚座の感情論に反発するのは実はウエットな自分を出せない照れ隠しです。

なかなか厄介なこのオポジション、自分の星で多く持っている人は自己矛盾に結構悩みます。
スクエアの抱えている自己矛盾は隠された魅力にもなりえますが、オポジションの場合は反発してわざと反対の行動に出ることがあるのです。

オポジションの研究・・・実に面白いなと感じています。

Keyword:相性アスペクト

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