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Astrology

2019年の大まかな展望

Category:占星学・アラカルト

占星学と向き合っていて、やはり重要なのはアスペクトだろうなと思います。
でも、ネイタルチャートでいうところのアスペクトはすべてを意識するなど到底無理だし、すべてを把握して行動するなど、私自身も全くしていません。
どちらかというと、トランジットやプログレスなどのアスペクトのほうが意識的に行動するための手段として使えると思います。

そのためにはもちろんネイタルチャートのもともとの惑星のアスペクトやサイン、ハウスなども関係するわけですが、例えば山羊座はここ二年ぐらいはどうしても土星と冥王星のダブルの影響を多かれ少なかれ受けますから、一般的にはハッピーな運気とは言えないと思います。事実、いいことがあった山羊座の人も次の瞬間はよくないことが起きるなど、山羊座にマジョリティのある錦織圭選手が二位にはなっても優勝できずにいるというようなことなども、そういった影響がないとは言えないと思います。
ただ、トランジット天王星は山羊座にとってはトラインの配置がしばらく続くので、これはもう、意識して楽しいことを求めるほうが得策です。
もちろん、全体的には重苦しい現実を抱えることは割と致し方ないのですが、だから動けないと思うのではなく、だからこそせめて時間を作って動くということが大事だと思います。
山羊座のみならず活動宮は概ね土星と冥王星に阻まれるので、何かと大変な場合が多いでしょう。
そう考えると、牡羊座や天秤座にとっては天王星もさほど良い角度にならないので、現実を突きつけられることはむしろ山羊座よりも多いかもしれません。
そろそろ2019年の展望を占っていますが、来年は土星は山羊座にあり、木星が射手座に11月7日に移行しましたのでどちらもルーラーになっていますから、山羊座も射手座も基本、「They are」と言って、外の世界に目を向ける、社会性の強い星です。来年は元号も変わりますし、消費税率もアップします。このように大きく変わる年回りなので、やはり惑星も、土星以降の、個人の運勢というよりもむしろ全社会的に関連するような惑星に注目すべき年だと思います。
それらのトランジットと、各個人のネイタルの惑星とのアスペクトを意識することが重要になると思います。
木星の示す自由さと、土星の示す制限がうまくバランスを取れば、非常に理想的なバランスが取れるので、人がみんなそれぞれ「みんなにとって最も良いことはなんだろう」と考えて行動すると、世界平和というような大きな意義をもたらすのではないでしょうか?
プライベートを楽しむ代わりに現実に直面した時はそこから逃げないでしっかり向き合うという姿勢を貫いていけば山羊座だけでなく、どの星座にとってもさほど不公平なことはないように感じます。
双子座などは土星以降のどの星ともさほど角度的には吉角になる惑星がありませんが、もともと物事を楽しむことがうまい星ですし、困難な事象にも、エネルギッシュに戦おうとするよりも、マイナスの事象をまともに受けず、何とか回避できる方法を模索することにたけている星ですので、やりたいことだけをエネルギーを最小限に使いながらこなしていけばさほど不満は起きないように思います。
水瓶座も木星と60度になるだけで、あとは概ね厳しい配置になるのですが、自分の状況を受け入れることでもともとが平等で全体主義的な視野を持っている星ですから、長期的展望を描き、ひとつずつ達成するようにしていき、自分に課題を課さないことが良いエネルギーの使い方になると思います。
トランジット海王星に至ってはずっとルーラーの魚座にいますから相変わらず混沌とした社会情勢は変わらないようにも思いますが、人の意識もあまり必死になって何かを変えたりせず、社会の流れに沿っている感じも受けます。

どちらかというと普段割と受け身で消極的な人のほうが活発な動きをしたり、普段はエネルギッシュだったり活発な人のほうがおとなしくなるような、そんな一年かもしれないと思っています。

Keyword:木星土星天王星海王星冥王星トランジットプログレスアスペクト

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