占星学の玉手箱

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Astrology

土星の使い方

Category:占星学・応用知識

土星についてよく考えることがありますが、心理占星学で言うと、土星というのは「コンプレックス」だったり「シャドウ」の部分だったりします。
どんなに明るい人だって、幸せな人だって、コンプレックスなどを抱えていない人はいません。
自信満々に見える人ほど、実は人に言えないシャドウを抱えていたりします。

土星を運命学的に言えば「不運」の星だとか「試練」「忍耐」などあまりありがたくない言葉が出てきますが、上手に使えばコンプレックスを克服し、人生を自分で切り拓くために必要な星と言えます。

木星は幸運を示すと言っても、何の努力もしないでいたら単なる「怠慢」な星です。
でも、土星は人に努力せざるを得ない状況をつきつける星ですから、逃げる人はそこまでで、それに立ち向かえる人は、むしろ努力をしなかった人より成功します。

コンプレックスというのは、自信がないというのとは少し違います。
自信がない分野というのはある意味諦めているので、悩みません。
でも、実は自信がないわけでもないけれど、認めてもらえない部分などがコンプレックスになってしまうような気がします。
本当はできるはずなのに、やろうとしないこと
やりたいけれど、どうせ無駄だと思っていること

などじゃないでしょうか?

品位の高い人(土星が山羊座や天秤座にある人)は比較的うまく試練に対処できますが、品位が悪いと(土星が蟹座や牡羊座にある人)反動で強がったり、反発したりしがちです。
アスペクトもやはり凶座相が多いとなかなか上手に使えません。

ただ、コンプレックスを認めてそれを失敗談みたいに笑えるようになるためにはやはりある程度の年輪は必要かもしれず、だからなのか、土星は年齢域では57歳~70歳ぐらいを示し、もう、人間として「練れている」時代を特徴づけています。
私も土星の年齢域ですので、土星は山羊座の守護星でもありますし、上手に使っていきたいものです。
自信のある分野というのは比較的努力せずともできる分野なので、自分ではあまりそれを大したことに思えないのですが、努力して克服したことによって培われた自信はゆるぎないものがあります。

サターンリターンという、29歳~31歳ぐらいの年齢で、人はみなトランジット土星が自分のネイタルの土星とコンジャンクションになりますが、この時期は何らかの試練があります。
私がこの仕事に就いたのがちょうど29歳ですし、まさか自分が人と接する仕事に就くなどとは
全く思ってもいなかった時期ですが、何かに取りつかれたかのように勉強したのもこの時期です。
次のサターンリターンがまた29年後ですので、58歳~60歳ぐらいに来るわけで、この年齢は土星の年齢域に当てはまりますし、まあ、親の介護や死、もしかしたら配偶者のそういった問題、さらには孫ができるとかの節目に当たる年齢です。こんな世の中だと、自分自身の健康も気になります。

知り合いの人で、まだ40代ですが、ものすごく努力して今の地位を築いた方がいます。
彼女は土星は牡牛座ですが、金銭的なことにコンプレックスがあったようで、若いころは散財してばかりいたそうです。でも、使命を感じた現在の仕事に対して、最初は幻想というか、自己満足だったかもしれないけれど、努力に努力を重ね、今はもう木星の年齢域になっていて、蠍座ですので大いに人を癒すことができています。木星は財ですし、もはや、彼女はお金と上手に向き合えるようになっています。
見習わなきゃ…と思う人の一人です。この方は土星期になったら牡牛座ですし、しっかり蓄財能力を身に着けると思います。
このように、土星はコンプレックスですが、土星期になったらもはやそれは克服できていて、逆に土星のある星座の強みが出ると思います。

Keyword:土星性格カルマ

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