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Astrology

人間の自己治癒力

Category:占星学・アラカルト

人間の自己治癒力、というのを私は信じているので、占いをしているという感じです。

でも、人間はどうしても楽な方に流れたいのが正直なところあるし、私だってもちろんそうです。
そんな時「今年はいい年だよ」と言われてしまうと、どうしても根底に
「努力しなくてもいいことが転がり込んでくる」

というイメージを抱いてしまうんですよね。

そして、嫌なことがあると
「今年はいい年って言われたのに・・・」と凹んでしまいます。

でも、ちょっとまてよ?と思うんです。いい年というのは占星学では一般的に木星が太陽に対して良い角度を取る年のことを言いますが、木星というのは、努力をした人へのギフトは確かに大きなものを
くれますが、大して頑張っていない人には別段「悪いことがない」というだけの意味なのです。

むしろ「今年はちょっと厳しい年だ」と言われた時こそ、「頑張りどき」なのです。
人間は確かに言い方ひとつによっては「今年は頑張ったところでいい年じゃないんだし」と思って努力を諦めることもあります。
でも、たいがい、「今年はよくない」と言われたら
「そんなはずはない!じゃあ、自分で頑張ってやる」という自己治癒力が発生するものです。
この、自己治癒力を試すのに、木星よりも土星の方がずっといいのです。
木星は人を優しくおおらかにもしてくれるけれど、反面怠惰にもしてしまいます。

本当にしたかった仕事に落ちて、さほどしたくなかった仕事2つ内定をもらったという知人は木星が自分の太陽星座にある年に
「なんでいつも本当にやりたいことは落ちるのか・・・今年はいい年って言われたのに」と私にメールしてきました。
でも、2つ内定をもらっているということは運気がいいからだとは思えないでしょうか?
こんな時代、内定をもらうことすら難しいのが現状です。
なのに、2つ「も」内定をもらっているのに第一志望じゃないからと文句を言い、運気のせいにしている・・・
ちょっと「喝!」を入れたくなりました。

自己治癒力を忘れ、内定をもらった2つの職場も断るとか言ってるんですから・・・。

本当にしたかったことに対してそこまで努力してきたのだろうかと、その人に問いました。
結構感覚で向いていると言われ、棚ぼたみたいにしてきた仕事だし、経験値もまだまだ浅いのに木星はそんな人に「棚ぼた」はくれません。
私自身も、木星が山羊座にあった年は正直言って「よくない年」でした。
1996年は仕事上での予期せぬ変化に戸惑い、正直仕事をやめようと思いました。
でも、その出来事があったから今があります。その変化をもたらした人物をその時は恨みもしましたが、今となっては感謝しなきゃいけないなと思えます。
そして2008年、健康上の予期せぬ変化でまた、凹み、苦しみ、仕事を辞めたいと思いました。
でも、細々とでもできる仕事をこなしていますので、その成果がどうなのかはまだわかりません。

木星というのは、何年後かになって
「あの時こうしていてよかった」と思える星なのです。
1996年の時の挫折は、今は良かったと思えます。
2008年の変化(引っ越しもしました)を良かったと思えるために、今、努力を怠ってはいけないなと思うのですが、なかなか人間はそうは言っても愚痴も言いたくなるし、今は健康面に自信がないので
凹む事も多いです。
でも、土星がもうすぐ山羊座にやってきますので、試練は続くでしょう。

それでも、自己治癒力は、山羊座は得意分野です。
何とか腐らずに行きたいものです。

Keyword:木星

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