占星学の玉手箱

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Astrology

嫉妬心と独占欲

Category:占星学・アラカルト

嫉妬心と独占欲とはどう違うのか・・・

占星学で相性などの恋愛占いをしていてよく感じることなのですが、いわゆる「嫉妬深さ」というのは、自分の好きな相手が自分以外の異性を好きになったり
親密になったりすることをとても嫌う心情の事だろうと思います。
こういう人は必ず
「彼は浮気しませんか?」とか
「彼は他に好きな人がいませんか?」
と、他の誰かと言う存在を気にしています。

一方、独占欲の強い人の場合は、相手のすべてが自分に向けられる事を好みます。
ですから、「彼は仕事が忙しいと言って全然会ってくれないんです」とか
「最近全然彼がかまってくれません」
と、常に自分に目を向けているかどうかを気にしています。

要するに前者は「ナンバーワン」を望んでいるわけで、こういうタイプの人は
「あなたのことが一番好きだと思うよ」と言ってあげるととても喜ぶわけです。
一方後者は「オンリーワン」を求めているので、「彼は今、こういう状態だけど、あなたのことは特別に思っているから」
とその人の存在価値を強調してあげると安心します。

前者は蠍座によくある性質で、後者は反対側にあるところの牡牛座によくある性質なのですが、蠍座のナチュラルハウスが8宮で、牡牛座のナチュラルハウスが2宮というように、どちらも「執着」が強い星です。
1~6宮は、個人レベルでの活動範囲を示し、7~12宮は、人と接する社会的な活動範囲を示します。
その中で2宮が個人の所有物としての「モノ」を示し、お金や物質として「人」も入ります。
でも、あくまでも相手を「モノ」として自分が所有したい願望なので、相手の動向が把握できれば比較的安心できますし、お金が財布の中にあっていつでも見れるように、相手のことをいつでも見れる(わかる)範囲においておきたいという気持ちが強いので独占欲になるわけです。
反対に、8宮は人のモノとしてのお金(遺産とか税金とか借金とか銀行の預金など)や、人と触れ合うこととしてのセックスや、生命・死・霊的なものなど形のないモノをも示します。
ですから、相手そのものに執着するというよりも、相手の人間関係に執着していると言えます。
なので、牡牛座は執着心は強いですが、とりあえず一緒にいたり、モノでつれば安心する傾向がありますが、蠍座はもう少し複雑で、相手から「感情」を与えられることで安心しますので、一緒にいてもつれないそぶりや嘘をついたりする相手を見破るし、遠くからでも愛をささやいたり、頻繁にメールをくれたり、忙しい中会いに来てくれるなどの行為が愛情のバロメーターになるのです。

恋愛に必要な星はライツと金星・火星ですが、そのいずれに牡牛座や蠍座があると独占欲や嫉妬心が顕著になるか、考えてみました。

太陽だけが蠍座でも全然あっさりした性格の人がいます。恋愛の星、金星が射手座だったり天秤座の場合は比較的嫉妬に狂うと言うタイプからははずれます。太陽のあるハウスがキャデントの場合もあまり顕著には蠍座の傾向は出ません。もちろん土壇場での底力はありますが。
月は情緒面ですから蠍座の月はもともと慎重で猜疑心が強いでしょう。ただ、これも、子ども時代の性質だったり、妻になってから夫にだけ向けられる性質だったりで、普段は静かな性質を示します。
金星は女性にとっては恋愛観で、牡牛座にあれば本来の位置で品位は高く、蠍座にあるとその逆ですから放浪の位置で品位が悪くなりますから、ここは重要ポイントでしょう。
金星が牡牛座にある女性はまあ、相手のことを一部始終知っておきたいがために、相手の携帯を見たり、「今日はどこに行くの?」といちいち聞きたがったり、アニバーサリーが大好きだったりしますが、比較的理由が単純なので、これらをわかってなだめすかせば、嘘も通用します。
でも、金星が蠍座にある女性は本当に恋愛はなかなか難しいタイプで、あの手この手で愛を与えても満足しないし、自分からはまず人を好きにならないで相手の動向を見ているというか、観察します。
ですから、相手に他に女性がいたりするともう大変です。牡牛座の金星ならばすぐに相手に問い詰めるし、泣きじゃくって「ひどい、ひどい」と悲しみますが、蠍座の金星だと、表向きは相手には何の態度も変えず、徐々に復讐していくという手を使う可能性大でしょう。しかも、嫉妬の矛先は相手の女性に向くという複雑な性質なので、愛情が憎しみに変わります。

火星の場合は女性にとっては好きなタイプになるなので、牡牛座は品位が悪く、蠍座は品位がいいのです。
牡牛座に火星のある女性は、独占欲を満たしてくれる男性が好きで、蠍座に火星のある女性は、セクシーで嫉妬心を向けてくれる男性だと愛されている喜びを感じますので、執着を愛情だと受け止めます。

もちろん、これだけではかれませんが、牡牛座よりも蠍座の方が複雑な性格であるということがわかります。
よく、相手の浮気を絶対に許せないと言う人がいますが、蠍座的傾向の強さでしょうね。
私は火星が牡牛座にあるのですが、確かに独占欲も強く、モノをもらうと喜び、アニバーサリーを重視していれば比較的安心だし、主人の携帯はさすがに見ませんが、主人あての年賀状はチェックしちゃいます。
でも、他に女がいるだろうかとか、あまりそういった心配はしない方で、自分が好きな相手のことは結構すぐに信じてしまうと思います。
「仕事と私とどっちが大事なの?」とか、彼に男友達との用事があってすねてしまうのは牡牛座的傾向で、「彼に女友達がいたら許せない」とか「メールの返事がすぐに来ない」と不安から心配になってしまうのが蠍座的傾向かなとも思います。
牡牛座にとっては相手は「自分のもの」ですが、蠍座にとっては「自分の男」なわけです。

ポウラリティ(対極)に注目するとなかなか面白いですよ。

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