ドラゴンヘッドにおける今生での課題

ドラゴンヘッドにおける今生での課題というテーマでは時々セミナーをします。

占星学では惑星の「サイン」（星座）と「ハウス」が大事ですが、サインはたとえば太陽が山羊座だとしたら、山羊座は一般的に目標達成に向けて努力を惜しまない野心の星であるとか、誠実だが猜疑心が強いとかという、山羊座に当てはまる性質を示すものであるのに対し、それが１宮にあれば自分自身を磨いてステップアップをはかろうという行動に出ますが、１１宮にあれば友人と一緒に、または所属する団体において何らかの目標に向けて努力するし、２宮だったら自力で稼ぐ事に対して努力するなど、具体的にその人個人の行動を読むのがハウスです。

ドラゴンヘッドも同じで、同世代の人は当然同じサインにあるので、傾向的にたとえばドラゴンヘッドが魚座にある人は、完全主義的傾向を改め、全てを受け入れながら、楽観的な結論を常に思い浮かべながら宇宙意識に委ねると楽だというような感じになりますが、それが１宮にあるか１２宮にあるかなどによって、具体的にどの場面でそういう考えに基づいた行動をすればいいのかがわかるのです。

受講生のみなさんは、出生時間がわかっていたので、とても具体的にこの世に生まれてきた使命のようなものがわかり、一人の方は、まさにドラゴンヘッドによって伸ばすべき長所を用いて、ドラゴンテイルによる悪癖を知っていて、自ら努力してそれを直そうとしてきたため、かなりのカルマの解消ができている方でしたし、一人の方は、まるでドラゴンテイルの性質そのものの生き方をしていて、課題がまだまだだという感じでした。

今なお使われる「～なう。」というツイッター語を世に広めた高校生、うめけんこと、梅崎健理君って、どんな使命を持っているんだろうかと思って調べてみました。
出生時間がわからないので、具体的なハウスまでわからないのが残念なのですが、彼の星はなかなか面白く、ハードアスペクトが多いし、それをまさに努力で乗り越えて、遂に起業したというから、なかなかのもんです。
ドラゴンヘッドは射手座にあり、テイルは双子座です。
これは、器用貧乏に陥りがちで、飽きっぽく、難しいことからは逃げてしまったり、優柔不断な傾向があるのが過去世の悪癖でしたが、今生では一つの事を極めるというのがまずは課題です。それを知ってか知らずか、若干１７歳なのに、ツイッターという媒体で「なう」なる言葉を編み出し、目標を「起業する」と言う事に定めて専門的なパソコンの勉強をしたり、海外とも関わるという、まさに射手座的なことをしたため、あの、孫正義氏がツイッターに訪れたことで、知名度がグンとアップしたというつわものです。
射手座のドラゴンヘッドは、自由と冒険を好み、ストレートなコミュニケーション能力を発揮することが伸ばすべき長所なので、まさに彼は、ツイッターという短い語句での「つぶやき」によって、起業するんだという自分の目標を世界に伝達したことで、成功したのです。
彼は太陽も双子座で、月が水瓶座、風のトリンはまさにパソコンの申し子のような人で、頭の回転も速く、もともと得意なコミュニケーション能力を分散させるのではなく、火星の獅子座を使って一点集中して一貫性のある言葉を使ってわかりやすく伝えたということが、１７歳にして社長になるという夢を叶えた要因でしょう。
風の星は思考タイプですから、理屈に逃げたり、ついつい理性で直感を抑えますが、彼は若さもあるし、直感の赴くままに動いた結果が今に繋がっているんだろうなと思います。

ドラゴンヘッドの課題がもう到達できていると言う人は、必要ありません。
私など、ドラゴンテイルの短所だらけの人生ですから、うめけん君の足元にも及びません。
ですから、ハードアスペクトが多くても、特化したアスペクトがなくても、ドラゴンヘッドの長所を生かすことを意識してやっていけば、運命は切り拓けるのです。