幸運位と宿命位

アラビックパーツの中でも特に有名なのが、「パート・オブ・フォーチュン」と呼ばれているもので、日本語では「幸運位」と呼ばれています。
一般には、太陽をアセンダントにおいた時の月の位置なので、「概算日の出チャート」という、太陽の度数をアセンダント（つまり1宮カスプ）にして、同じ度数ごとに等間隔に12ハウスのカスプにしてその中に惑星を書いていくチャートを作れば、出生時間がわからなくても、そのチャートでの月のあるハウスがパート・オブ・フォーチュンなのです。
名前の通り、幸運のポイントではあるのですが、入っているハウスによっては幸運というよりも実際には「フォーチュン」というのは「運」のことであって、幸運も不運もさします。ですから、8、12宮にあったり、蠍座や魚座（8宮と12宮のナチュラルサイン）にある場合は必ずしも幸運を示さず、どちらかというと月の意味するところのアイデンティティというか、そのハウスにあることを気がつけばやっているんだというようなことになります。

昼生まれ（アセンダントよりも南半球に太陽がある場合）の計算方法が上記の計算法ですが、夜生まれの場合はアセンダントに月を置いた時の太陽の位置がパート・オブ・フォーチュンだという説もあります。
これは、月の位置が判らないと計算できませんから、出生時間が絶対に必要です。

もうひとつの「宿命位」と呼ばれるものは、先の概算日の出チャートで言うと、その時の土星のある場所つまり、太陽をアセンダントにおいた時の土星の位置です。これは、そのハウスの問題がその人のカルマのようなもので、苦労を伴う出来事だと言うことです。

私自身で言うと、通常の一般的なパート・オブ・フォーチュンの算出方法では8宮にありますので、「ミス・フォーチュン」になってしまい、あまり良いイメージにはならないのです。獅子座20度にあり、主人の太陽と近い位置にあるため、私自身の生命力を弱めてしまうみたいです。良い意味では、霊的なものに関わるとか精神世界に関することに関わるので、まさに今の仕事なのでしょうけど・・・。
宿命位の方も、12宮でもう、私はミス・フォーチュンばかりですから、奉仕とか孤独とかはつきもので、人さまのお役に立つことでしか、幸運を導けない運命のようです。
要するに命を縮めても、人さまのために奉仕する精神を持てと言われています。
12宮は統治星でもあるし、ドラゴンヘッドも10宮天秤座ですので、自我を捨てて人と協調性を持って生きるとか、責任ある地位を築くなど、修行みたいなものばかりが人生テーマにあるので・・・。

まあ、こんな世の中ですので、長生きしたいとも思いませんが、なかなかハードな運命のようです。
ここで詳しく計算方法をレクチャーすることはできませんので、ちょっと難しいでしょうけど、興味のある方はご自分で計算してみてくださいね。

幸運位・・・アセンダント+月－太陽
宿命位・・・アセンダント＋土星－太陽