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Astrology

飽きるということ

Category:占星学・アラカルト

「飽きる」とは、文字通り「飽和状態になる」つまり、もうお腹いっぱい~と言う感じで嫌になるということですが、タロットで言う「カップの4」がまさにその「飽和状態」を示しています。
なんというか、フルコースを食べてデザートまで食べ終わった後にもう一つデザートが出てくるような感じで、デザートそのものは決して嫌いではないのにまた出てくるのでうんざり・・・という状態です。

一般的に飽きっぽい星座は、太陽ではやはり柔軟宮がそれに当たりますが、中でも双子座・射手座など知識習得の回転の速い星は、それだけ飽きるのも早くなります。
あと、動きの速い星を守護星に持つ星の方がやはり回転も速いため、月を守護星に持つ蟹座なども、気が乗らないと嫌になってしまいやすい「気まぐれ」傾向を持つため、飽きっぽさを露呈する場合もあります。
魚座は守護星こそ海王星ですが、もともと実態のないものを追い求める傾向があるため、地に足がつきにくく、エネルギッシュではないせいか、パワーが減退する意味で飽きる場合があります。

では、アスペクトで言えばどうなのかと考えてみると、やはり月と水星の凶座相が「飽きっぽい」という性質を持っているのではないかと思います。
一般的にこれは「神経過敏」というアスペクトですが、どちらも「こらえ性のない」惑星なので、イライラして持続力を発揮できないところがあると思います。

以前も書きましたが、私自身がこの、月と水星のタイトなスクエアに結構悩まされています。

太陽が山羊座だし、月も乙女座で、地の星が過剰にありますから、一見すると飽きっぽいと言う性格には絶対に思われないのですが、アセンダントが射手座で、水星も射手座ですから、その水星と乙女座の月が柔軟宮でのスクエアを形成するので、結構実は飽きっぽいのです。性格は決して気まぐれではないのですが、持続力は意外とないのです。

あとは、「脱線しやすい」と言う意味で月と天王星の凶座相並びにコンジャンクションも持続力はないと思いますし、月と海王星の凶座相も、違った方向に流されていくであろうニュアンスを感じます。
さらには月と木星の凶座相は、楽観過剰のため、中途半端で物事を放棄しやすい感じで、これらすべてが「飽きっぽさ」に繋がる気もします。
月が1宮にあるケースもまた、気が変わりやすいと読めますので、いろんなことをやっては長続きしない傾向があります。
ところが・・・このパターンは結構面白く、アセンダントが不動宮で、月が載っている場合は、飽きっぽいどころか、結構一芸に秀でた人と言うか、その道のエキスパートを生みだします。

やはり、飽きるパターンとしては、単にアスペクトだけでなく、アセンダントが柔軟宮でかつ、月や水星との凶角を形成している場合が多いかと思います。
私はアセンダントに水星が載っていて月とスクエアですから、飽きっぽいと言っても過言ではありませんが、「飽きる」とひとえに言っても、「ツボ」にはまらないと習い事など、いくら先行投資してもやめてしまうのです。
あと、「通信教育」なるもの、続いたためしがないし、子供のころから習い事のたぐいはすべてリタイア、射手座的行動パターンは結構自分でも情けないぐらいに出てしまいます。

ところが、私が絶対に「飽きる」と言う表現に値しないものがあります。
「人に飽きる」ということだけは絶対にありません。
時々面倒になったり、嫌な部分が見えて距離を置きたくなる場合はありますが、それでも「飽きる」と言う言葉を人に対して使うのは違うだろうと思っています。
その辺が地の星のライツのせいか、本質が飽きっぽいのではなく、嫌なことを続ける必要がないと思っているのだと思います。

では、人に飽きる・・・となるとどういう星やアスペクトが関連するのだろうかと思いますが、月は気分を示すのに対して、太陽は本質ですから、太陽の星座と関係すると思います。ところが、太陽は、水星や金星とはほとんど離れないため、コンジャンクションにはなっても、第一種アスペクトでの凶座相にはならないので、やはり柔軟宮の太陽に対して、火星がコンジャンクションや凶座相だと、こらえ性がなくなりますし、短気ですので、人に対して期待しては勝手に切れる・・・という性質が出てきます。さらには、恋愛面で「飽きる」場合は金星と天王星の凶座相などは、自由恋愛型であちこち目移りしやすく、金星と木星などの凶座相も節操のない感じです。

木星や天王星は比較的アクセルになりやすく、人の気持ちを悪く言えば怠惰にしがちな惑星なので、「飽きる」(人に)と言う意味では、太陽との凶角でも、スクエアのように葛藤するのではなく、相手に不満を抱くので、オポジションのほうが多いだろうと考えられます。

やはり、水星や木星など「軽め」の意味合いの星ばかり強いと、人間は持続力というものが出てきません。
土星や冥王星など、踏ん張る星のパワーは随所に必要なのではないかと思います。

水星は知性や言語のみに囚われてしまうし、意味合いが軽い星ですが、「精神」を示す星でもありますので、やはり凶座相が多すぎるとイライラを助長します。

アスペクトはひとつだけで性格分析をしないのですが、水星のアスペクトに注目してみるのも結構面白いのではないかと思っています。
私は飽きっぽいですが、水星と天王星の120度が「好きな勉強」に関してだけはもう、はまってしまうので、サクサクと進みます。天王星自体がもともと水星を大きくしたような星なので、勉強そのものは好きです。
運動や裁縫などのように、ハナから自信のないことに関しては最初から投げてしまうので、そこが月によるスクエアですが、学校の勉強で得意科目になってくると、必死ではなく楽しみながら勉強するところがあります。
この、水星と天王星の凶座相も、持続力を低下させますので飽きっぽい性質になります。

やはり個人の性格には、動きの速い惑星は重要です。

アスペクトは一つ一つの意味を考えていると辻褄がまるで合わなくなりますが、惑星の性質や、何座の守護星になっているかと言うようなことを考えながら、凶座相ならその星座や惑星のよくない意味を捉えながら読んでいくといいでしょう。
タロットカードでも、一枚一枚の意味をただ考えるのではなく、全体の流れを読んだり、周囲のカードとの兼ね合いで読むのと同じだと思います。
私の占星学の読み方はやはり感覚的ですね。(笑)

Keyword:双子座蟹座射手座魚座水星金星太陽火星木星天王星海王星アセンダント性格アスペクト3区分

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