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Astrology

本当の「相性」

Category:占星学・アラカルト

一般的には、同じ4区分つまり同じエレメント同士(火・地・風・水)は相性が良く、同じ3区分同士(活動・不動・柔軟)だと相性が良くないと言われています。

同じものを持っていたら相性はいいはずなのに、なぜ3区分だとよくないのか・・・
エレメントの場合はどちらかというと感性で、たとえば仕事などで同じセクションに配属されて一つの商品を企画するような時、会議をしたら、火の星座同士だと非常に迅速にまとまるだろうし、地の星座だと着実にみんながノートを取ってきちんと処理し、風の星座はディスカッションが進みやすいし、水の星座だと感性が合うというように、みんなが争うことなく進行していくとは思います。
でも、同時に仲良しこよし状態のため、同じ所で同調しているだけなので、結論が出るかと言えばそうではなく、楽しいだけで物事は解決しないし、仕事としては果たしてどうかという問題が出てきます。

ところが、3区分で言うと、活動宮同士だと、同じセクションに配属されて企画する場合、牡羊座は即効営業に回ろうと言い、蟹座は自社でまずは戦略を固めてから動こう、天秤座はみんなで話し合う事が先、山羊座はみんなの役割分担をまずはするべきだというふうに4人とも意見が多分食い違い、みんな自我が強いため言い争いにはなりやすいため、相性論で言えばよくないのですが、実際、会社などではこのように意見の違う者同士が向き合ってこそ、解決の糸口がつかめます。
前にも書きましたが、民進党には風の星座がやたら多いのです。ですから、大きな仲間割れはしないけれど、まとまらずただ話し合いばかりしているイメージがありませんか?

要するに、相性がいいというのは心地よさの問題であって、物事を生みだすためにはむしろぬるま湯につかった状態のままになるため、進歩しないということがあります。
一方、相性的によくない場合、ぶつかるし、感情的にはいささか厄介だし嫌な思いもするのですが、何かを解決できた時の喜びは大きいでしょう。不快なものは何とかして取り除こうとみんなが努力するわけですから、何かが生まれる可能性は強いのです。

恋愛等でやはり相性というのは確かにいいに越したことはないのですが(長く一緒にいる場合)、お互いが努力するためには相性の悪い部分というのが実はものすごく必要だと思います。
でも、恋愛だとつい、自分が心地よさを求めるものだから、不都合なものや面倒なものは排除しようとします。
そして、「楽」なものに流れてしまうと、一般的な相性ではこれ以上の相性はないと言うような夫婦が案外、数年後にはアッサリ離婚していたりするケース、案外多いのです。

ところが、仕事などでは、相性がいいもの同士で集まったら上記のように収拾がつかずただ「クラブ活動」のようにしかならないけれど、相性が良くない人がいるからと言って逃げられないし、排除できませんから、対応するしかありません。そこから、お互いに妥協点を見いだすことになるため、成果はむしろ上がりますから、結婚や恋愛などの場合も、相性のよくない夫婦のほうがもちろん、努力を怠れば相性が悪いのですから即座に終わりますが、努力すればとてつもない発見に繋がって、お互いのいいところを認めあえるケースも多々あります。

恋愛や友情など、楽しさを共有できればいいというような場面では、確かに相性はいいほうが楽だし、やはり会う回数が多いと、相性の悪さが目立ってくると嫌になることが多いでしょう。でも、結婚というのは仕事と同じで、絶対に自我をぶつけていたら相性が良くても破たんします。

私自身は、太陽同士の相性より、月同士の相性がいい場合がやはり最も相手を理解するのに必要な相性だと思っています。
太陽同士の相性がいい場合は、理解はできますし、共感できる部分は確かに多いのですが、同時に欠点も似ています。ぶつかることはなくても、意外と身近すぎると自分と対峙しているような感覚になる場合があります。
でも、月同士の相性がいい場合だと、太陽星座がもし相性がよくなくても、感性が似通っている、たとえば音楽や映画などの趣味が合うとか、「どこに行こうか?」というような場合、太陽同士の相性がいい人とは、「これ、好きだよね」というのが自ずと一致するのが当たり前なので下手するとワンパターンになり、面白味はありません。
でも、月同士の相性がいいと、「ここがいいと思う」と一方が言うと、「え?そうなの?実は私もそこ、行きたいと思ってたんよ」みたいに太陽同士の星座の違いがあるため、意外性が一致すると嬉しさが倍増します。
仕事も結婚も、「マンネリ」というのが一種の壁になることが多いので、これを打破するにはむしろ太陽星座は異質なものであっても、月星座が共感できる相性のほうが、必要不可欠な気がします。

私の友人には実際、男性星座の人が圧倒的に多いのですが、月が地象の人が圧倒的に多いのです。
地や水の太陽星座の人とは相性がいいですが、これらの人は月も大抵地象か水象の場合が多く、友達というような、心地よさを最優先する、利害関係のない間柄では、別段努力する必要はあまりないからだと思います。
でも、仕事が絡む人間関係だと、案外月が火や風の星座の人が刺激になります。「そういう考え方もあるんだ」というように、非常に参考になることが多いからだと思います。

ですから、恋愛などの、利害関係のない相性と、仕事など利害関係を生む相性とは分けて考えた方がいいように思います。
ただ、太陽星座の相性のいい人とは、長い期間疎遠になったとしてもまた、何事もなかったかのように自然に復活できるという何と言うか、お互いに会いたくなるタイミングが一致するというのがあるので、特別盛り上がるわけでもないけれど、違和感なくつきあえるというのがあります。
私などは刺激を求めたがるタイプではない地の星座のせいか、こういう関係がやはり好きです。
太陽星座の相性があまりよくないと、一旦こじれた場合、それを修復するタイミングがもともと合わないため、そのまま疎遠になるケースがほとんどだなぁと感じます。そんな時、月の星座同士が相性が良ければまだ修復できるのですが・・・・。
うちの夫婦はまさにそうで、太陽星座同士は全然合いませんが、月同士が60度だから、こじれても修復しようという気持ちになれるわけです。
月同士が150度のエイリアン相性だと、太陽同士が良くなければもはやこじれたら、よほどどちらかが歩み寄らない限りはそれで終わりでしょう。

簡単に言うと、太陽星座同士の相性の良さは「理解しあえる相性」だからで、月同士の相性の良さは「好き」だからだと思います。

Keyword:太陽相性恋愛・結婚3区分4区分

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