占星学の玉手箱

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Astrology

友達運

Category:占星学・アラカルト

友達運をみるには通常、11宮を観ます。
もちろん、吉星があるに越したことはないのですが、空っぽだったり、凶星があるから友達運がないとか悪いとかでは決してありません。
私自身、11宮というのは実に読みにくいハウスの一つで、キーワードとしては水瓶座のナチュラルハウスですので、水瓶座的な意味合いを持つハウスということになります。

水瓶座は「友愛」の星ですので、その意味で11宮には友人やサークルなど、5宮の個人的恋愛に対する、団体の人間関係が密になっている場所を示します。
その他にも、願望(水瓶座を示すタロットカードは「星」で、希望の意味があるので)やネットワークなど、未来志向の場所でもあります。
改革や斬新なものを意味する天王星を守護星に持つ水瓶座の意味していることの一つになっています。

さらには、5宮には子供運をみる意味があるため、対極の意味あいで(ポウラリティ・・・以前の記事にあります)夫の子供運を示したり、「他人の子供」ということで「養子運」などをみる場合もあります。(7ハウスを夫とか他人としてみるとそこから5番目のハウスになるので)

で、私は11宮に海王星があり、あまりアスペクトが強烈ではないため、友達運が良くないのかなぁと、占星学をまだきちんと勉強してなかった頃はずっと思っていました。
確かに11宮の海王星だけの意味だと、「友達に裏切られる」とか「曖昧な友人関係」などの意味になりますが、海王星は小三角を作っていて(太陽と冥王星とで)凶座相はあまりないのです。
さらにいつも書いているように重要なのが宮のカスプ主星ですので、これは無傷の金星になりますから、2宮だし、案外利害関係がある友達関係は長く続くというような面もあり、学生時代の友人よりも、この仕事をしてからの方が友人が多く、ある程度の利害関係があるからこそお互いに利益を生むことを目的として(それは決して打算ではなく)いるから、相手の人柄や意見が自分と異なっても受け入れられますし、うまく距離を保てます。

11宮の海王星も、占い好きやスピ系好きの友人が多いと言う意味では非常に納得いきます。

あと、一般的にセクステルという60度の相性は、「友達相性」と言って、程良い温度差のある中吉の相性とされています。自分の星座を1宮とすると11宮(友人の宮)と3宮(コミュニケーションの宮)に当たるので、要するに「気が合う」という関係になるのです。山羊座の私からだと蠍座と魚座で、当然相手の星からもどちらかに当たります。蠍座の場合は私は深くわかりあえたら確かにずっと続くのですが、わかりあえない間に疎遠になることも多いです。でも、魚座は男女問わず気が合います。一番気を使わずにいられる関係かもしれません。

自分と同じ星座はやはりアイデンティティが似通っているので、理解しやすいですが、以前「同じ星座同士の恋愛」のようなことを書いたように、欠点も長所も似ているため、ぶつかるとかなり反発しますが、自己否定はできないため、複雑になる場合が友人では出てくるので、距離を置けばわかりあえますが、一緒にいて楽しいというより、「同志」みたいな関係になるかもしれません。異なる仕事をしていたり、まるで違う環境にある方がうまくいくと思います。

あとは、5宮と9宮に当たる星座が、いわば120度の最も良い関係と言われていますが、友達だとどうでしょうか?恋人などならいいですが、友達の場合はやはりちょっと生ぬるい関係になりすぎて、甘くなりますから、「同病相哀れむ」になりやすい関係です。もちろん、共感し合いたい時は最高の相手です。
ただ、5宮に当たる相手の方が一緒にいて楽しいですが、相手からは9宮になるので、精神的成長を促す相性でもあります。自分がしんどい時に同調を求める相手かもしれません。

あとの宮に当たる星座は、自分の星座からはちょっと「難あり」の相性になります。ですから付き合い方に工夫がいります。

4宮と10宮に当たる星座はスクエアの関係なので、ビジネスライクな友人関係だと結構強力タッグになるのですが、一般的な友人としてはややシビアな関係です。何らかの共通の媒体を通じた関係の方がうまくいく友人関係でしょう。プライベートの相談ごとなどには不適な相手かもしれません。

7宮つまり自分の星座とオポジションになる星座も、恋愛だと魅力的ですが、同性の友情になると案外厄介で、ライバルになりがちです。エレメントは合うので、理解はしあえますが、基本的性格が真逆ですので、相手の良い面を吸収できればとてもいい関係ですが、否定してしまうとかなり反発します。好きか嫌いかの感情がハッキリと出やすい間柄なのです。親子、嫁しゅうとめなど距離が近すぎる関係だと危険な相性でもあります。

残った4つの宮、自分の星座から2宮、6宮、8宮、12宮にあたる星座がいわゆる「エイリアン」の関係で、これは、エレメントも三区分も、二区分でもまるで共通点のない相手です。
中でも、2宮に当たる相手とは相手からは12宮に当たり、お互いがどこか苦手意識を持ちつつも友人になると案外執着してしまうという不思議な関係になります。「隣同士」の星座は夫婦間ではとても心地よい関係になることが多い(金星の位置が太陽と近いため)のですが、友人関係では金星はあまり関係ないので、話が合うかどうかという基準での水星が相手の星座にあれば、なかなかいい友人になれますが、そうでないとあまり興味ない相手なのになぜか縁だけあるというようなケースが多くなります。
私にとっては射手座と水瓶座がそうでして、射手座に水星がありますから、射手座の友人は非常に多く、結構考え方も違うのに、こちらが相手に甘くなり、相手はこちらに一目置くせいか、割とうまくいきます。
でも、水瓶座の場合は、ちょっと私にはおっかない相手である場合が多く、友達というには少しはばかられてしまいます。ただ、不思議と「なぜか気になる」相手でもあります。

そして、6宮(従属の宮)と8宮(死の宮)に当たる150度の相手が非常に不思議なのですが、一般的な相性だとまず引き合わない相手なのですが、運命的な関係になり、なぜか大事な局面で関わったり、相手のまるで違った考え方を受け入れることで互いに成長でき、信頼関係を築けば一生の宝になれるほどの相手だと思います。
もちろん、未熟な魂だと、「理解できない」という感じでお互いに去っていくというあっけない相性ではあるのですが、私はこのエイリアンの友人が最も実は多く、尊敬できたり、相手の自分と違う部分を素直に認められる相手ばかりなのです。(獅子座と双子座に当たります)タイタイの関係であるより、お互いの立場がハッキリしている関係の方がうまくいきます。(先輩・後輩とか、同じ習い事の仲間とか)

自我がぶつかりあってしまうのが、上記で言うところのスクエアやオポジションの相手なので、こういう関係では適度に距離を置いて会う方がいいですが、エイリアン関係はなぜか縁ができます。
そして、お互いが異質なので、自我をかなり抑えて関わる覚悟ができますから、案外大人の関係になれます。

楽しい事を共有したい時にはもちろん、60度や120度の相性の相手が楽なので、心地よいのは言うまでもないのですが、叱ってほしいとか、叱咤激励されたいという時には、この、150度の相手はとても大事です。

どの相手とも、付き合い方を工夫すれば、友人関係というのは、案外理性の範囲内で感情を抑えてうまくいくと思います。ただ、気を使わないのはやはり60度や120度の相手なのかもしれません。

もちろん太陽星座もですが、月星座がこの関係であると、顕著に出るかと思います。
友達だとうまくいくのに、恋人だと相手に対する期待度が大きくなってしまうから、相性が良くてもうまくいかない場合も出てきますが、友達関係は、相手を理解しようと思う気持ちでいればたいがいうまくいくのではないかと思います。
みなさんの11宮はいかがですか?

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