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Astrology

コンビネーションリーディング

Category:占星学・アラカルト

コンビネーションリーディングというのは、タロット等でよく使われる言葉ですが、私が使っている「ジプシータロット」は、大アルカナ22枚を全部使って、特殊な並べ方をするものなのですが、基本が2枚のカードで、正位置・逆位置合わせると4通りの並べ方ができますので、その2枚のコンビネーションリーディングを主に読んでいくという手法です。

タロットでも組み合わせで意味を読み取って行くように、占星学でもこの呼び名が正しいかはわからないですが、2つの惑星の特徴を読みとって行く意味では同じだろうと思います。
アスペクトは2つの惑星の角度で吉凶を判断するものですし、ハーフサムというのもまた、2つの惑星の中間の位置から45度ずつ区切った軸にどの惑星が載るかで判断しますし、トランジットでも、ネイタルの惑星とトランジットの惑星の絡みで読んでいきますから、2つの惑星の意味を照らし合わせるという方法は、基本中の基本になります。

これが意外と難しいので、実は私自身、アスペクトをすべて理解できているのかというと、2つの惑星の意味合いで捉えているだけで、その人によっては同じ惑星でも、異なる意味に捉えることがあり、そこもまた、タロットと同じかなぁと思うのです。

また、2つの星座の意味合いで考えることもあります。
太陽と月の星座の意味で、性格分析をする際などがそうで、同じ惑星のアスペクトでもそれぞれがどの星座にあるかでまた意味は違いますから、非常に複雑なのです。

さらには、2つのハウスの分析も大事です。2つの惑星がそれぞれどのハウスでアスペクトしているのかということも大事ですので、このすべてを絡み合わせて読むのが占星学ですから、あらゆる角度から一人の人のホロスコープを分析できるわけで、それらはどれが一番大事というのではなく、すべてが大事なのです。

たとえば私の太陽と月は山羊座と乙女座でトリンですが、1宮と9宮にあります。
これだけのことでも、山羊座・乙女座の性質を読む
太陽と月が120度の性質を読む
1宮と9宮の性質を読む
ということをすべて照らし合わせなければなりません。

山羊座・乙女座のコンビネーションでは、やはり地象同士ですので、真面目で実直、鋭さやスピーディな感じはないけれど、確実性のあるタイプだと読めます。
120度ということで、性質は素直で裏表のあまりない性格だろうと読めます。
1宮と9宮のトリンですから、やはり研究や何か一つの事に打ち込むと自我が満足できるでしょう、と読めます。でももし私がこのライツが1宮と5宮でのトリンだったら、自我は研究ではなく恋愛で満足したはずですから、意味が異なってくるわけです。月は移ろいやすいモノを示すので、9宮の月だとやはり研究対象は定まりにくいし、5宮の月だと恋愛遍歴は多くなるということも言えます。実際私は極めているようで常に迷っていますので、研究者肌というところにまではいきませんし、ミーハーですし、ふらふらしてしまいます。トリンだから助かっているだけで、小さな葛藤は常にあります。

でも、どれかひとつが異なってくると全然違います。
先に書いた「家政婦のミタ」さんのホロスコープでも、山羊座・乙女座ということは同じですから、性質が真面目で実直なのは同じですが、彼女はスクエアになりますので、性質は外に見せている部分と実際はかなり異なるし、自己葛藤が激しいタイプでしょうし、自分をめったに見せないでしょう。ソーラーですからハウス分析はできませんが。

いろんなホロスコープを観ていると、私は惑星同士のコンビネーションでアスペクトを読む事はあまり得意ではないのですが、星座同士の分析はかなり得意です。
二つの星座のコンビネーション(水星以外のパーソナルプラネット及びアセンダント)であるパターンが読めてきます。

一例を挙げると
よく登場していると思うのですが、蠍座・射手座パターンはやはり「恋多き女性」「魔性系」のイメージです。
いわゆる「もてる」配置ではあるのです。違う!と言う人もいるかもしれませんが、先天的には持っていると思われます。ただ、ハウス如何では恋愛に使えない場合もあるからすべてのこのパターンを持つ人に当てはまるわけではないのです。

あと
天秤座・射手座パターンは「プライドの高さ」を表します。悪い意味ではなく、凛とした誇り高さを持っている気高い感じの人に多く見られる配置です。

牡羊座・牡牛座パターンは、「年長者の引き立て運あり」「財運あり」のイメージです。

蟹座・双子座パターンは「気まぐれ」「内弁慶」のパターンを呈します。

いろいろあるのですが、これは経験上出てくるもので、絶対的なものではないのですが、案外的を得ている場合が多いのです。ただし、すべてのものに当てはまるわけではないし、ライツで組んでいる場合と、太陽とアセンダントなどで組む場合とでは微妙に違うので、その辺はその都度臨機応変に読んでいます。

アスペクトの場合は、やはり吉座相と凶座相に分かれますが、吉星同士(太陽と木星とか、金星と木星など)の場合だと、凶座相であっても、その惑星のよい意味が出やすいのは同じで、ただ、凶座相ゆえ気をつけるべきだということです。たとえば太陽と木星はどちらも発展的な星ですので、この二つが絡むと一般的に金運のよさを示します。でも、凶座相だと散財に注意が必要だったり、入っても出て行くとか、金運が良いという自覚が少ないと言えます。アスペクトしているということはやはりその惑星同士が何らかの形で絡むわけですから、意味はあるわけです。でも、アスペクトがない星というのもまた、意味があり、その惑星が他の星と絡まない一匹狼であるということなので、独り歩きしますので、無防備になるわけです。(太陽だと自我が強く子供みたいだし、水星だと暴言を吐いたり好き勝手に語るところがあったり)吉座相がアクセルなら、凶座相はブレーキと捉えてみるといいかもです。ただし、オポジションやコンジャンクションは「強調」です(オポジションは反発を伴う)。

占星学はある種の「言葉遊び」です。それぞれの惑星や星座に、関係する単語をあてはめつつ、それをコンビネーションで使って行くことがひとつの練習になるかもしれません。

Keyword:性格アスペクトハウス

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