占星学の玉手箱

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Astrology

2宮にみる「自信」

Category:占星学・アラカルト

2宮といえば、通常は金運を見たり、所有物に対してのことを見ますので、所有物というのは親などもそこに入るわけです。
そこで、心理学的に観て行くと、1宮(アセンダント)はアイデンティティで、自分自身を母親との一体感において確認するのですが、そうして2宮に移行すると母親と自分自身は違うものだと言うことを確認し、母親との一体感から離れて、「自分のもの」という所有意識に目覚めますので、そこで一種の「安心感」を得ます。1宮の自己表現の基盤としての物質的な所有を示します。そうして保護されているという「感覚」を得ることで安心できる、つまりそれが「自信」に繋がると言う考え方をします。

愛されているという自覚が乏しいと、物にこだわったり、買い物依存に陥る人がいます。これは自信の欠落からくるものだと言われます。

「自信がない」とひとえに言っても、深刻さを伴わないものも多く、誰しも、緊張する時は「自信がない」とよく言います。ここで言う自信はそういうものではなく、自分自身が守られている存在であるという自信です。

お金のある人は一般的に自信があります。それは威張っているのではなく、余裕があるので「喪失感情」に囚われないからです。ただ、もちろんそれだけでは情緒的なモノが欠落したり、お金や物質にのみ執着してしまう人もいますが・・・。

私自身、どうしても根底に自信のなさがあります。それがなぜなのか・・・とずっと思っていましたが、実は2宮には金星があるので、金星はグランドトリンの一角だし、特に悪い暗示はありません。
でも、2宮カスプ主星は土星で1宮ですので、どうしても自分を律する気持ちが強く、周りが大丈夫だと言ってもなかなか確信が持てないようなところがあります。
金星のアスペクトもじっくり見ると、ドラゴンヘッドに対してスクエアです。
心理学的にはハードアスペクトに注目しますので、金星はこれのみハードです。
他のソフトアスペクトはもちろん支えになりますが、同時に自己防衛になってしまいますので、自分で気づかないわけです。
ドラゴンヘッドは人間関係における重要なポイントですので、それが愛情を示す金星とスクエアであるということと、金星は同時に11宮カスプ主星にもなっていますので、11宮は「愛されたい願望」を示す場所でもあるため、結果的に「愛されているという自信」がないのです。
グランドトリンがありますので、私は買い物依存にはならないものの、買い物をする傾向はあり、外出すると何かしら買ってしまいます。
買い物そのものも好きですし、なぜか買ったものを捨てられませんし、小物とか雑貨が多いのです。
そういった背景に、自信の無さがあると言うのはすごく納得できます。

さらには、私の金星は6宮のカスプでもありますので、健康に関してもやはり自信がなく、体調が悪いとすべてがマイナスに思えてしまいます。

2宮は安心感を与える場所、つまり自己肯定に繋がる自信を形成するハウスなのです。
次女の2宮にはなんと、土星・天王星・海王星があります。金運が悲惨なんだ!と娘が生まれたころは単純に思っていたのですが、娘は金銭感覚はものすごく優れています。散財どころか、貯金の鬼です。
でも、2宮カスプは木星なのに、月とポジションですから、人さまから観ればどちらかというと水準よりもすべてにおいて上だと思うのですが、本人は割と自信のない子です。
月とのオポジションは要するに幼少期に私があまり家におらず、ほとんど私の母に面倒をみてもらっていたせいか、どうも、私との思い出も、いいことではなく、怒られたとか悪いことしか覚えていません。
根底の安心感がないまま育ってしまったようです。

長女に至っては2宮に海王星もありますし、カスプ主星の土星がやはり私と同じく1宮で、さらに月と金星とオポジションですから、私はほとんど面倒をみていませんし、次女よりさらに自信がないと言う配置です。
でも、表面的には長女の方はポジティヴな発言も多く、自信はあるように思えます。

自信というのは本人の口で「自信がある」と言ったから、そうなのだということでは決してないのです。
自分を奮い立たせるためにポジティヴな言葉を発する人は案外逆だったりして、本当に自信のある人は割と泰然自若というか、普通の態度を取る人だと思います。

2宮というのは、とかく物質的なことばかりに目が行くハウスですが、このように観ると非常に納得行くことがあったので紹介してみました。

Keyword:2ハウス金星ドラゴンヘッド・テイル

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