占星学の玉手箱

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Astrology

父親の星と母親の星

Category:占星学・応用知識

母性の蟹座を支配する月は母親を示し、父性の山羊座を支配する土星が父親を示すというのは一般的な解釈ですし、もちろん鑑定する場合も用います。

ところが、月は個人の基本的欲求ですから、就学前の子供の時に主に出てくる性質だったりもします。
そこで、月のノードとしてのドラゴンヘッドを母親を示す感受点として用いる場合があります。

そして、土星が逆行している場合を特に注目し、父親との関係に何らかの問題があるといわれています。
逆行と同じような意味合いを持つのは、土星が順行していても、1宮にあったり、太陽や月とハードアスペクト(コンジャンクションも含む)の場合だとも言われています。

私は父親の愛情を知らないで育っていますので、1宮にある土星はオーブ10度ありますが、太陽とコンジャンクションですし、土星は自分の太陽の支配星でもありますし、父親不在のまま育ったいびつな家庭環境はここに出ているなと思います。

一方、ドラゴンヘッドは天秤座にあり、唯一の風の星座ですが、10宮にあって、支配星の金星とは結構タイトなスクエアになりますから、10宮は本来父親の場所なのに母親の星があって、金星とスクエアになるので、父親みたいな母親に育てられたため、あったかい愛情にもどこか飢えているというか、冷めた感情があります。しかも、金星は2宮という「自己確認」の宮にあるため、母親から大いなる自信をもらっていません。
自信の宮である2宮のカスプ主星もまた土星ですから、本当は父がいたら自信を持てたのでしょうけど・・・。
父親は乙女座・月蠍座でしたので、私とは相性の良い星でしたし・・・。

生まれて初めて接する「異性」は女の子にとってはたいていが父親だろうと思いますから、やはり父親に愛された子は、どこか自信(愛されているという自信です)があります。
土星にソフトアスペクトの多い女性はやはり、父親との関係は良好なので、どことなく情緒が安定しています。

4宮と10宮にある惑星で、父親・母親との関係を見るのですが、私の場合、どちらのハウスにも惑星はないけれど、10宮がドラゴンヘッドですので、当然4宮にドラゴンテイルがあるので、母性というものを常に模索している感じになります。
10宮はさらには先行日蝕ですので、この世に生まれてきたテーマが仕事とか父親みたいになるというような感じなので、私の4宮はカスプ主星も海王星だし、不安定でさまよい続ける感じになってしまいます。

ドラゴンヘッドを母親とみる理論はなかなか面白く、月だけで見ると私の月はグランドトリンだし、結構ソフトアスペクトが多いですが、これもまた、そこに逃げるということにもなります。しかも月と水星はタイトなスクエアなのでこれは、水星は若い人という意味で子供をさしますから、母である自分と子供との関係がハードだということを示していますのでずっと課題になってはいます。
私のドラゴンヘッドは金星とスクエアで、火星と150度です。
金星とのハードアスペクトは、母親の恋愛観が自分自身の恋愛に影響を及ぼすのですが、まさにそうで、母親は風の星座特有の自由恋愛型で、フランクなので反面教師になってしまいました。
しかも、火星は母親の怒りが影響するので、常に怒りを激しくぶつける母が怖くて結構「いい子」を続けていた時期が長く、これまた父親がいないせいで、反抗すれば生きていけないと思っていたため、やはり母親が父親みたいだったのもあって、スキンシップがほとんどなかった気がします。

母とはもちろん友達のようではあるのですが、「母性」という意味では見本にはなっていません。

そういう先天運をいかによりよくするために生かしていくかということを見るわけですが、私のような場合だとやはり父親のような男性の存在は大事だろうと思います。
本当の意味で「甘える」ということができて初めて自己確認ができるような気がします。

主人にそれを求めてしまい、2歳しか変わらないのでなかなか難しく、紆余曲折がありました。
私は母性があいまいなまま子供を持ってしまったので、もはや子供は成人してしまい、手遅れの感はあるのですが、もう少し早くにこの、心理占星学の理論を知っていたら、仕事にばかりエネルギーを使わず、もっと穏やかなものを求めるべきだったと思います。

ただ、両親との関係というのは、人間形成上絶対に不可欠なので、何らかのヒントになるとは思います。
土星とドラゴンヘッド、4宮と10宮の関係などを見ていくといいでしょう。

Keyword:4ハウス10ハウス 土星ドラゴンヘッド・テイル家庭・子育て

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